八丈島~青ヶ島 最果ての秘境ツアー その1【東京→八丈島】(リニューアルしました)

さて、今回の旅の目的は「秘境でシルバーウィークを楽しもう」と「釣りに挑戦」の二点です。

な ので、釣りができて、秘境ぽくて、マイナーで見所ネタ満載の場所という条件で探していたのですが、本当に難航しましたよ、メジャー所を避けるとなるとなか なか難しい物でして、極端にアクセスが悪かったり危険だったりと・・・で・・・今回はアクセスの悪さを緻密な計画を立てて押さえ込んで秘境に行くという方 針で計画を立ててみました。

そこで、白羽の矢が立ったのが伊豆諸島最南端の有人島「青ヶ島」でした。

何分にも一日一本、定員9人のヘリと平日のみ運行の就航確率4割の船しかない、というアクセスの異常に悪い絶海の孤島は、まさに今回の旅の目的地にふさわしい場所だと言えます。

という事で二重三重に予備ルートや保険を確保して挑んだ今回の旅のレポートをお届けします。

※旅先ではFLV形式の変換ができないので、とりあえずAVI直貼りをしておきます。後で修正予定。

9/20(日) 竹芝桟橋~三宅島近海

自宅を21時前に出発。
色々道中トラブって(SuiCaをホームで歩きながら取り落として、右足で華麗に線路内にシュートを決めてしまったのはナイショです)本来21:50くらいに着く予定だったのが22:00頃に浜松町に到着。船は22:20発なのでかなり早足で桟橋へ、何だか大量の酔っ払いが港の方から歩いてきます。何が起きているのか訝しく思っていましたが、桟橋に近づくとさらに酔っ払いだらけに。

外人も結構混じっていて、海賊のコスプレをしたヒゲ親父白人が玩具の曲刀を振り回して何か喚いていました・・

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交差点の信号待ちで何か港でイベントでもあったかしらんと思い出してみると

あ・・・そういえば今回乗る船の兄弟船のさるびあ丸が、この時期

神津島出航前に、飲み放題の東京湾納涼船として酔っ払いを生産しながら東京湾を一周
→竹芝桟橋に接岸、酔っ払いを吐き出す
→大特急で船内の掃除
→23時に神津島方面の客を突っ込んで出航

って流れで運行しているという話を聞いたのを思い出します

桟橋に着くともうそこは船で生産された酔っ払いどもの溜まり場と化していて大混乱
特に今回の連休中が最後の納涼船なので大盛況って事だったとか・・・(;´∀`)

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船はかめりあ丸という中型旅客貨物船。
ボロいというか・・・正月に乗った小樽→新潟のフェリーに比べると大変小さく、設備も古い・・・

甲板は二等船室の人が雑魚寝をやれるように開放されているため、そこらでシュラフにくるまってキャンプ状態になっております・・・

かめりあ丸甲板

何というか・・・客船というよりも大災害や戦争からの避難民を乗せた難民船のようなカオスな雰囲気です

自分は一等船室だったので(というか一月近く前でもう一等以外空いてなかった)個室で7人部屋でした。
面子はお婆さんとその娘さんらしき方、島の住民らしき母親と大学生くらいの子、あと白人(夫)と日本人(妻)の夫婦
見た感じ釣り装備を持ってきているのは私くらいです。
まぁ釣り客は格安な二等を主に使うのでしょう。といっても二等も8000円程度と決してお安くは無いです。

ちなみに、飛行機と比較すると特割運賃と一等客室のインターネット割引が12000~13000円程度でほぼ同等だったりします。

かくしてかめりあ丸は10:20定刻通りに出航しました。

レインボーブリッジ

アナウンスで御蔵島と八丈島は天候次第で欠航になる可能性ありの条件付出航であることを告げられます。
つまり、現地に着いても「波が荒くて接岸デキマセーン、そのまま東京に引キ返シマース」という事がありえる恐ろしいオプションつきの出航です。

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もちろん東京に戻れば運賃の払い戻しを受けることができるのですが・・・往復24時間近くを船に拘束されるだけで終わりというある意味恐ろしいツアーになるので、それはなるだけ避けたいもので・・・
天気は快晴なのだがどうやら時化ているようです明日の青ヶ島便も怪しい雲行きです。

二等船室は上級席の争奪戦とやらが激しくて二等上級席に乗り損ねた客のキャンセル待ちアナウンスがひっきりなしに流れていました。どうやら快適に二等を使うには色々な裏技やコツがあるらしいです。
まぁ後で船底の二等船室を見物して理由は良く分かったのですが・・・あれはカースト制度並みの格差ですわ・・・

ちなみにこの文章の下書きは一等船室で書いているのですが、目の前にいる白人は巨大なA4のMACBOOKを取り出して何やら打ち込んでいます・・・このお方は旅にデスクトップノートを持ち歩くのかよ・・・

そして次はカメラを取り出していじり始めた。今度はニコンの巨大な一眼レフだ・・・・どうやら彼はデカブツメカを持ち歩いての旅が好きらしいようで

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自分はミニノートのEeePCにオリンパスのCamedia・・・両方ともサイズが彼のに比べ3割位小さい・・・これも青ヶ島への渡航条件を色々考慮して色々装備を絞っているのです。
この文章を書きながら「ドミニカの無人島でサバイバル」なる動画を見ましたが・・・なかなかどうして青ヶ島といい勝負のヤバい島みたいでwktkが止まりません・・・病原体を持った蚊まみれのマングローブ林を突破したり、ハンマーヘッドシャークまみれの海を筏を作って脱出したりするアホな元特殊部隊の親父を見ているうちに脱力感ががが

という事をやりつつうだうだ書いているうちに11:30になり消灯のアナウンスが流れて二等船室及び共通部分が消灯です。

一等客室は個別に消灯できるという特権があるのですが、12時過ぎに皆寝だしたので消灯。

団体で来るなら5-6人で一等船室を貸切にするのが一番いいのかもしれません、今日みたいに満員だと無理でしょうが。

9/21(月)三宅島近海~八丈島

夜半
外洋に出てから船が速度を上げる、それに従いエンジン音がすさまじい事になります。
どういう音かと言えばゴゴゴボボボボボ+船体のキシミや色々な機械の唸る音

おまけに船特有のローリング揺れでぐわんぐわんと揺られる。
だけど、正月に新日本海フェリーで真冬の日本海を渡った時に比べれば、全然甘い甘いHAHAHA。
しかし、寝るには少々うるさすぎです、うとうとまどろむのが限界だ。耳栓を持ってくれば良かったと後悔。
あと、冷房がきつい、蒸し暑くなってきたと思うと強烈な風が天井からゴーッと吹きつけて喉が痛くなるほど乾燥、そして潮風の影響で蒸し暑くなるまで切れるの繰り返し、まぁこれは設備が古いからしゃーないですか。
ちなみに後で機関室付近を見て回ったときに見つけたのですが、空調はダイキン製でした。
ま た 三 菱 か。と言ってやりたかったが残念。

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ウトウトしつつマグロになっていたら5時過ぎに船内放送が鳴り響きます
「あと30分で三宅島に接岸です、八丈島方面へお越しのお方はお騒がせして申し訳ございません」
申し訳ございませんと言いつつ目覚まし時計代わりの放送なので、かなり容赦のない音量で繰り返しガンガン放送を行います。

しゃーないので接岸まで外で見物するかとデッキに出てみると左手に三宅島の明かりが見えました。
暫くぼーっと眺めていましたが、まだ距離があるらしく変わり映えしないのに飽きたので、二等船室の状況でも見物するかとカメラ片手に船底の世界へ降りてみました。

船底船室巡り

※カメラがぶれまくっているのは船の揺れと足元に人が転がりまくっているため色々な所を跨いで移動しているため。見づらくて申し訳なし。

いやぁ・・・凄い・・・まさに難民船・・・廊下やそこらに人がゴロゴロ転がっております。
しかも機関室のすぐ脇にも二等船室があるのですが、そこがまた・・・
まずエンジン音が凄いし、機械油と軽油のディーゼル臭も全開、しかも二等船室の和室って扉がないのでモロにエンジン音と油臭さを機関室と共有できるナイス設計
なるほど、ここに割り当てられた人は上に上がって甲板で雑魚寝した方がましって考えになるわけですか。
一等船室が何故一等か良く分かりました ハイ。

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食堂とかも見て回りますが、ここも難民キャンプ状態、食堂の椅子に寝そべって毛布をかけたりシュラフで転がっている人がわらわらいる。
机は二等船室の客の酒盛り跡で焼酎瓶やつまみの残骸が転がっていて、この前見た中国の高速鉄道のゴミ散らかしまくりの車内風景を思い出しました
日本人も中国を笑えませんぜ

こうしてカオスな二等船室の世界を見物しているうちに三宅への接岸が迫ってきたので
再びデッキに出て接岸作業を見物しました。

三宅島接岸中ウィンチ作業

舫をかけてウィンチでギリギリと締め上げて接岸する光景は非常にガテンな海の漢の作業という感じで、見ごたえがあります。

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そして数人がかりでタラップをハッチに着けた後、大量の人が中からゾロゾロと降りてくる。
暫く見物していましたが、数百人が吐き出されても一向に納まる気配がない。
客の8割は普通の観光客、2割が釣りかマリンスポーツ目的と思われる道具を持った客といった構成でした。
無論、そんな大量の客が一気に降りる物だから、波止場で下船客が屯して大騒ぎ状態になっています。
カオスなふ頭の上では東海汽船の職員が陸方向へ素早く移動してください~とメガホンで喚き散らしして必死に誘導していますが、人が流れる速度よりも蟻の群れのごとくわらわら客が降りてくるものだからそこら中で渋滞を起こしてプチインド状態。
多分1000人以上は余裕で降りたと思います・・・(旅客定員2021人だから今回は2000人は乗っていただろうと思われます)

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ふと気づくと波止場の先端部に大きめのコンテナが5-6個積み上げられているのに気付きました。そして大型フォークリフトが荷おろしの準備をして動き回っている、ああなるほど乗客が波止場から離れてくれないとコンテナを運搬できないから追い散らしていたのかと納得。

下船客が途切れたとたん、恐ろしい勢いでフォークリフトが荷物を抱えてタラップの後ろの隙間をバックのまま、かなりアクセル本気モードで陸へ向かって疾走・・・これって、ちょっとでもハンドリングが狂ったら海にドボンでは・・・

本土の物資頼みな島の状況が垣間見え、離島に来たことを改めて実感しました。

こうしているうちに舫とタラップが外されて、かめりあ丸は八丈へ出航するのでした。
三宅島は、以前の噴火でガスや火山灰が降灰するので、マスク必須状態だと聞いていましたが、誰もマスクをしていませんでしたし、特に異常や危険を感じることもありませんでした。

気づいたのは薄ら明るくなってきて、山の頂上に焦げている木が見えたくらいです。別に硫黄ガスの香りもしなかったしおおよそ通常状態に戻っているようでした。

全力バックフォークリフト→出航

どうでもいい話ですが、この船、白人♂の客がやたら多かったです。
日本の離島って彼らのセンス的にエキゾチックな観光地なのか?
逆に白人♀はラテン系のを一人しか見ませんでした。
黒人やアジア系も見当たらずと、この航路は客層が特殊なのかもしれません。

さて、八丈へ出港した船でですが自分の部屋の面子は7人中4人が下船
残ったのは自分と白人夫と日本人妻の組み合わせ。
奥さんのほうが船酔いでうんうん唸っていたので夫がおもむろに薬を取り出す。
その錠剤がまた大粒の飴玉くらいのサイズでバカでかく、奥さんがこんなの飲めないと喚いていましてHAHAHA!何もかもデカイぜ、ゴツいぜ。USA!USA!

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こちらは全然酔っていないのと、お腹が減って来たのもあり、食堂に向かってニチレイのレンジつき自販機で冷凍おにぎりを買って食べました。そこそこのサイズのおにぎり三個400円。90秒で暖かい米が食える日本の冷凍食品技術と自動販売機技術に感謝。

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腹も膨れたので客室に戻ってみるとちょうど日の出、水平線上から太陽がじりじりと上がってくるのは、山とは違う意味で壮観です。

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また眠くなってきたのでカーテンを閉めて二度寝に入ります。

目が覚めたら7時半ですっかり明るくなっていました。

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デッキに上がってみると60度エメラルドブルーの海の中を船が疾走している豪快な光景が広がっており、思わず うぉぉぉぉぉぉぉぉ と叫びたくなる感じです。

船は 時間がかかるけど 揺れまくるけど 設備ボロいけど
これは見る価値があります、他ではそう見られない風景です。

しかし、この船、甲板の手すりが腰の高さしかない上に、揺れが激しいので、海の映像を撮るのが目茶おっかない、下手な絶叫アトラクションより絶対怖いと思います。このエメラルドブルーの海に落ちたら確実死亡でしょう。

こうしているうちに遠くにぼんやりと八丈が見えてきました。

八丈が見えてきた

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みるみる島が近づいてきます。

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八丈小島が右手を通過します。

ここもすごい傾斜の見た目からしてアレな無人島なのですが・・・昔は人が住んでいたとか。

この島のエピソードについては宿で色々聞くことになりますが、それはまた後で。

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そうしているうちに八丈島 八重根港に入港。

港湾施設の状況が悪いので短時間接岸ですぐ引き返すとアナウンスが入ります。

どうにか到着できたことにとりあえず安堵。

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次回は、予想以上に色々独特の空気が流れていた八丈島の島内風景をお届けします。

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