【読書感想文】亭主元気でマゾがいい

今まで色々ヤバい作品を取り扱ってきましたが、今回紹介する「亭主元気でマゾがいい!」は「ヤバい」というよりも「奇書」に近いジャンルのマンガです。

簡単に言うと

「SM夫婦の奇妙な冒険」

です。

基本的にS(妻)M(夫)夫婦の日常生活を描いた日常物なのですが、読み進めるうちに魔法少女物やアメリカンヒーロー物のような”常人で非ざるが故”のカタルシスを感じるようになってきます。

:mrgreen: 変態だけど。

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1巻の冒頭は作者のりょう先生(S妻)の楽しいSM講座から始まります。

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ザ・松田-ブラックエンジェルズ 迷場面集

以前より紹介させて頂いていた「ザ・松田-ブラックエンジェルズ」ですが、この度3巻まで購入しましたので、まずはザ・松田の1巻よりトンデモ迷場面の数々を紹介させて頂きます。

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黒人に変装してAVに出演後、脱法ドラッグでラリった女性を拷問する鬼畜AV(バッキー事件が元ネタ)を作成している元総理の息子に連れ回され、黒人嫌いキ○ガイジジイ元総理に掘られそうになるも反撃して脱走、追っかけてきたアホ息子がショットガンをぶっ放してくるも全弾手ではたき落としてブロック

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【散弾を叩き落とせた理由】ザ・松田は細かいのが大嫌いだから。

どうやらザ・松田が嫌い=問答無用で完全防御という「世界観」のようです。 :roll:

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【書評】「レッド1969~1972」 1巻 [山本直樹 著]

ここ二週間、連日書籍の電子化(自炊)と廃棄を繰り返して荷物を圧縮しているのですが、読みなおして面白かったものを紹介して行きたいと思います。

今回は「レッド1969~1972」の1巻を紹介させて頂きます。

本作は、連合赤軍の山岳ベース事件や浅間山荘事件を題材にした半ドキュメンタリー作品です。

私の世代からすると只のキ○ガイ達が「お上に逆らう俺ってナウでヤングでカッコイイ」的なノリで機動隊に向かって爆弾を投擲して吹っ飛ばしたり、銀行で包丁を突きつけ、ライフルをぶっ放して金を強奪して暴れ回るという、今の時代にはありえない濃密で真っ赤な狂気を感じさせてくれる団塊世代の青春を描いた作品です。

主人公たちは毛沢東思想に染まった「革命者連盟」と石原莞爾の最終戦争論の鬼子とも言える「赤色軍」に所属する団塊世代の量産型大学生やそのOBで、高度成長期に比較的裕福な家庭で育った若者です。アメリカのヒッピーやベトナム反戦運動、公民権運動やジェンダーフリーといった当時のナウな思想を取り入れつつも、別に徴兵されてベトナム送りにされるわけでもなく、食うや食わずで生きるためにゲリラ化するような状況でもない中、「革命ごっこ」に明け暮れる極左活動家の姿を濃厚かつ鮮明に描いた作品と言えるでしょう。

主人公たちは権力(警察)に追われながらも内輪で高邁な共産思想をこね回して内紛や権力闘争を繰り返すだけで、現実的な革命プランが有る訳でもなく、直接敵対関係にある権力(警察)に対して無計画な襲撃を行うだけ(それも殆ど失敗や返り討ちに遭って戦力を失うだけ)で追い詰められた挙句、味方同士での殺し合いや処刑、リンチを繰り広げる山岳ベース事件へと発展していきます。

とかくやっている事が「全身全霊をかけたキ○ガイ」としか言い様がない狂いっぷりが清々しく、「赤色バトルロワイヤル」とでもいうべき作風を醸し出しています。

1巻ではまだ学生運動のノリで、男女入り混じった共同生活を送りつつのんびりと飯を食ったりタバコを吸ったり、ズコバコしたりとまだまだ呑気なお祭り騒ぎに毛が生えた程度の活動家ライフが描かれています。

が、2巻以降は机上の空論であった共産思想という名の「狂気」が徐々に実体化していく過程で次々と犠牲者が増えていくという「リアル」を見せつけていくという展開に・・・

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と、面白い要素が山盛りのこの作品なのですが、専門用語が多くて難解な部分が多いので、私なりに解釈した用語を以下に解説してみました。

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