渋谷エリートバラバラ殺人タガメ女の心の闇を分析してみた その5「復讐鬼と女神達」

William-Adolphe_Bouguereau_The_Remorse_of_Orestes(1862)

まず、今回はこの絵の解説から入りたいと思います。

これはAdolphe William Bouguereau(ウィリアム・アドルフ・ブグロー)の”The Remorse of Orestes (1862)”

中央のフルチン兄ちゃんがOrestes(オステース)

後ろで鬼の形相をしている、ぷるんぷるん三人組は

tisiphone(ティシフォネ) 殺人の復讐神

megaera(メガイラ) 嫉妬深い復讐神

alecto(アレクト) 絶え間ない怒りの復讐神

という三人の復讐神です。

オステースの話は以下の通り。

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オレステース(古希: Ὀρέστης, Orestēs)は、ホメーロスの叙事詩『イーリアス』に登場するギリシア軍の総大将アガメムノーンの息子でミュケーナイの王子である。長母音を省略してオレステスとも表記される。殺伐とした復讐譚『オレステイア』の主人公で、『イーリアス』をめぐる因果応報を精算する人物として描かれている。

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渋谷エリートバラバラ殺人タガメ女の心の闇を分析してみた その1「挫折禁止違反」

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事件のあらましは以下の通り。おさらいとしてまずは事件の概要を確認頂きたいかと思います。

新宿・渋谷エリートバラバラ殺人事件

新宿・渋谷エリートバラバラ殺人事件(しんじゅく・しぶやエリートバラバラさつじんじけん)は、2006年12月、東京都新宿区、渋谷区ほかにて、切断された遺体が見つかった殺人事件、死体損壊・遺棄事件である。

2006年12月16日、東京都新宿区西新宿の路上で、ビニール袋に入った上半身だけの遺体が見つかる。当初、歌舞伎町に近い新宿という土地柄、被害者を外国人と断定し、暴力団関係者・中国系マフィアなどによる犯行(抗争事件)という見方が強かった。

同年12月28日、渋谷区内の空民家の庭で下半身のみの切断遺体が発見される。この下半身遺体と、西新宿で見つかった上半身遺体のDNAが一致し、この遺体は外資系不動産投資会社に勤務する男性(当時30歳)と判明した。

最初の遺体発見から約1か月経った2007年1月10日、死体遺棄の疑いで容疑者逮捕。逮捕されたのは、被害者の2歳年上の妻であった。逮捕後、町田市の芹ヶ谷公園で頭部を発見。手首はゴミと一緒に捨てたと供述している。

事件の経緯

夫妻は2002年11月頃に知り合い同年12月より同棲を始め、翌年(2003年)3月に結婚する。裁判では、出会いから結婚までの期間を“いろいろあった末に結婚”と表現されているが、妻は妊娠を期に結婚したが、経済力のない夫と家庭を持つことに不安を感じ、同年3月上旬に堕胎している。

夫妻は結婚後数ヶ月で不仲になったとされ、妻は夫からドメスティックバイオレンス(DV)を受け、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したと供述。妻は一時期、夫の暴力から逃れるためシェルターと呼ばれる保護施設に避難した。また、互いに不倫相手がいたとも供述している。

2006年12月12日早朝、妻は就寝中の夫を中身の入ったワインボトルで殴り殺害。自宅で遺体を切断し、その後自宅をリフォームするなど隠蔽工作も図っていることから計画性ある犯行と憶測を呼んだ。事件の2日後にタクシーを使い上半身を新宿区の路上へ遺棄。持ち運びに疲れたために下半身を渋谷区の民家に遺棄し、バッグに頭部を入れ電車に乗り町田市の公園に遺棄したと供述。短絡的な犯行ともいわれている。

妻逮捕の決め手となったのは、夫の上司が自宅マンションの防犯カメラで帰宅する夫の姿を確認したことである。事件発覚前の12月15日には妻が捜索願を出していた。

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色々センセーショナルに報道されたこの事件ですが、二人の生い立ちや周辺の交友関係を紐解いていくと相当気持ち悪いモノが見えてきました。

まず、夫ですが「エリート外資系投資ファンド社員」という肩書きは確かに正しいのですが、ホンの一年前までは赤貧生活を送っていたワーキングプアであった事、年収1000万円を貰っていたも手元には殆どお金が残っていなかったこと、さらに消費者金融や奨学金の借金が相当額あった事。などから実態は報道のイメージとはかなり離れているという事が分かって来ました。

一方、妻の歌織受刑者については、白百合女子大学出の社長令嬢という肩書きからは信じられないかなり薄汚い経歴の持ち主であり、相当奸智に長け、男顔負けの力を持ったがっちりとした女性であったという、報道とは全く異なる素顔が見えて来ました。

この事件の当時の報道内容は、弁護側(歌織受刑者)の主張を主に取り入れた内容で「幸せなセレブ生活を送っていたセレブ夫婦が夫のDVで妻が追い詰められ、窮鼠猫を噛むで反撃、撲殺、バラバラに解体してそこらに無造作に捨てた」という物でしたが、これはワイドショーが主婦受けを狙った見解を好んで絵使ったためかと思われます(か弱い女性へのDVイケナイ!けしからん!エリートセレブざまぁ!辺りの下衆な共通意識に訴えかけるため)。検察側は全く異なる見解を持っていまして、私は検察側の考えを主に支持しています。

とにかく殺害まで最後の2年程は状況証拠と、周囲の人間と歌織受刑者の証言しか無く、あの部屋の中で起きていた事の真実は、これらの証言を擦り合わせて誰が嘘を言っているのか、どこに矛盾があるのかを紐解いていく必要があります。

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渋谷エリートバラバラ殺人タガメ女の心の闇を分析してみた その2「狐(切れかけのヒモ)と狸(賞味期限切れ寸前)」

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第二回は、歌織受刑者も30歳に迫る年頃になり、色々焦りが見えてきた平成14年末から開始します。

この頃になると、歌織の周辺は随分きな臭くなってきます。親はバブル後の不景気の中で会社の経営が完全に斜陽状態。地元に呼び寄せられて見合いもしますが、結婚直前に素行の悪さが露呈して破談。東京に戻って婚活を熱心に続けますが、歳不相応なぶりっ子キャラ(鞄から手帳を取り出すときに「☆ジャンジャジャ~ン♪」と言っていたとか)が災いしたか空振り続き。愛人関係も徐々に怪しくなり、焦る歌織の前に運命の人が平成14年(2002年)年末に現れます。

法曹界を夢見る身長180cmの長身イケメン三橋祐輔(26歳)です。

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渋谷エリートバラバラ殺人タガメ女の心の闇を分析してみた その3「右ストレート一閃、3600万圓也」

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前回より二年が経過した所からスタートです。

平成17年(2005年)に入り、状況は尚一層悪化しています。

夫の三橋祐輔は不動産投資信託を生業として高給取りの道を目指しますが、固定薄給+インセンティブ(出来高払い)の業界でなかなか成果を出せず、激務と薄給の厳しい生活が続きます。

妻は時々バイトで稼いでいたようですが、見栄を張ってか、はたまた生活レベルを落とす事を歌織受刑者が拒否ったか、恐らく後者だと思いますが武蔵小山の家賃12万円のマンションに住んでいたため夫の給料は殆ど家賃で消えていたようです。翌年転職して返済開始する時には400万円の消費者金融からの負債を抱えていた辺り、生活費は殆ど借金で賄う生活であったことが伺えます。

歌織受刑者にしてみれば、優雅な愛人生活から一転して、高価な服もブランドバッグも何も買えない生活に転落です。私の母親も似たような境遇に落ちた時期が一時ありまして、当時の彼女の言動をベースに歌織受刑者がどのような言動を夫に叩きつけていたかを推定してみます。

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渋谷エリートバラバラ殺人タガメ女の心の闇を分析してみた その4「ずっと歌織のターン!ずっと歌織のターン!!」

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その4は平成18年(2006年)1月、祐輔被害者がモルガン・スタンレーに転職したところから始まります。

会社の借り上げマンション(ただし家賃は自己負担)東京都渋谷区富ヶ谷の高級賃貸マンション。プ○ミアブラン代々木公園1004号室(1R30㎡ちょい)に祐輔被害者と歌織受刑者は引っ越すことになります。ちなみに家賃20万円也。

給料は1000万円まで上がりましたが手取りは税金を派手に引かれて恐らく700万円位、これに家賃240万円を引くと可処分所得は460万円。大手企業の中堅社員の社宅住まいとあまり差がなかったりします。

この辺りから両者の力関係がどうやら逆転したようでして、3月には祐輔知人の目の前で歌織受刑者が祐輔氏を殴ってどつき回し、玄関まで引きずり体一つで祐輔氏を外へ放り出すという仕打ちをされている事が証言されておりまして、歌織受刑者もこの暴力行為については認めています。

検察側は日常的に暴力を歌織受刑者が振るっていたとみなして糾弾し、弁護側は歌織受刑者の暴力はこの一回こっきりで、他の時は夫からDVにならないように手を使わずにタックルなどで暴力を振るわれていたという主張をしていました。歌織受刑者はこの辺りから自分撮りでDVの痣の跡などをカメラ撮影し、日記にも詳細を暗号で書き込んで証拠固めに勤しみますが、真相は闇の中です。

今回は周囲の証言や検察の調査結果より、この密室で何があったかを追ってみたいと思います。

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