友愛の秘境探索ツアー その6 【最果ての駅で僕を待つ者・・・誰もいねぇよ】

周囲を見終わったので、時間が合えば上流方向に電車で移動してみるかと川原湯温泉駅で時刻表を見てみる。

大体一時間に一本あるかどうかの典型的なローカル線ダイヤであったが、ちょうど5分後に次の電車が来る事が分かったので、早速切符を買ってホームで電車を待つ。

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どこまで行けばいいのか今一良く分からなかったので、とりあえず終点まで買ってみた。

まぁこの一帯は温泉地だらけだし、終点なら小田急線で言う所の箱根湯本みたいな所なのだろうなーと何も考えず買ってしまった時点で・・・

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孔明の罠にはまっていたのだが・・・

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ちなみにこの駅もダムの底に沈むので、ダムの上に移転予定だそうだ。

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数分待つと、しとしと降る雨の中、いかにもローカル線といった感じの電車が入線してきた。

もちろん線路は駅だけ二本に分岐し、駅と駅の間は一本しかない単線だ。

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なんつーか、昔の東海道線の普通列車と同じタイプぽいなー詳しくは知らないが。

この辺りは余り雪も降らないのだろうし、関東の平地を走る電車と同じ物を使っても支障がないのだろう。

という事で、電車に乗り込んで出発。

結構車内は草津温泉に行くとおぼしき観光客で賑わっており、座席は8割方埋まっていた。

[videopop vid=”1259154835″ vtitle=”川原湯温泉出発”]

車窓からは吾妻渓谷の景観が道路よりずっと高い位置から見えるので、車で走るよりは景観を楽しめると思う。

[videopop vid=”1259154936″ vtitle=”車窓から吾妻渓谷”]

先ほど見た未完成の橋と同じ構造の橋も上流側では既に完成していた。

ダムが完成した際には、ダム湖の上をこの橋が通る事になるので、結構いい観光スポットになりそうだが・・・どうなるのやら・・・

[videopop vid=”1259154999″ vtitle=”上流側の完成した橋”]

眼下の渓谷を流れる吾妻川の川の色がまるでバスクリンのような毒々しさで凄かった。

この吾妻川は上流が浅間山や草津温泉などの活火山地帯なので、元々は火山から流出した硫化物の影響で亜硫酸レベルの強酸性の水が流れる死の川であり、魚はもちろん生息できない上に、農業にも使いようの無いようなとんでもない川であったらしい

川の水は強酸性の水なので、上流の白砂川(旧名:酸川から転じて須川)の沿岸では護岸工事を行うにもコンクリートの劣化が激しく、吾妻ダムの建設も同様の理由で不可能だった。

吾妻川は利根川の上流の川であり、吾妻川の強酸性の水は下流の利根川の水質にも大きな悪影響を与えていたため、白砂川に品木ダムという中和施設付きのダムを建設し、その中和施設である草津中和工場から石灰を投入して、強酸性の水を弱酸性程度まで中和させてから下流にダムの上澄み水を放流するという事業を1964年から行っている。

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化学式で言えば。

消石灰+硫酸=水+石膏

Ca(OH)2 +H2SO4 → 2H2O + CaSO4

という原理で硫酸を石膏にしてダム湖の湖底に沈殿させている訳である。

ちなみに、この緑色の水の色は恐らく水中に含まれる銅(Ⅱ)イオン+石膏の白濁が混じり合ってできた色だと思われる。

飲んだら確実に健康を損なうような毒水、それを無理やり中和してなお毒物の残滓が漂う川、それが吾妻川の実態なのだろう。

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そんな事を思いつつ、電車でどんどん上流へ進むと、ダム建設予定地を抜け一気に建物と畑が増し、人の住む町という風情になってくる。

[videopop vid=”1259155687″ vtitle=”羽根尾駅”]

建物も新しく、田んぼや畑も小さいながらきっちり整備・管理されているのがよく分かる。

これに比べ、川原湯温泉付近はゴーストタウン一歩手前の崖っぷちにある村落である事が良く分かる。

[videopop vid=”1259155480″ vtitle=”そして誰もいなくなった”]

で、気づいたら車内はこの有様と・・・

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[videopop vid=”1259155788″ vtitle=”袋倉駅”]

終点の大前の二駅前の袋倉の車内映像。

まぁ川原湯温泉の次の駅である長野原草津口が草津温泉の最寄り駅のため、ここで大半が降りてしまったのが原因なのだが・・・

あと、吾妻線内はSuicaは使えない上に、自動券売機も無いので駅員のいる駅では駅員にでかい切符を発行してもらい、いない駅では車掌にポータブルプリンタで乗車券を印字してもらう事になる。

[videopop vid=”1259158393″ vtitle=”万座・鹿沢口駅出発”]

終点の一駅前の万座・鹿沢口駅での車窓映像。

だんだんこう・・・左右に広がる山肌が迫ってきて峡谷のどんづまりに到達している事がよく分かる

なお、この時点で自分の乗っていた車両の乗客は自分だけであり、隣の車両にも誰一人乗っていなかった・・・(´・ω・`)

[videopop vid=”1259158476″ vtitle=”終点大前駅到着”]

何か恐ろしい勢いで周囲の光景が寒々しくなってきたと思ったら終点の大前に到着。

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降車した客は自分以外は地元民とおぼしきおばちゃん一名のみ・・・

そして果てしなく寒々しく荒涼とした光景が目の前に広がる

何だこの地の果ては・・・


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