民間防衛(日本版) 中篇

※本記事中に記載されている生姜教授、八宝菜党首は実在の人物と何ら関係ありません。また、パヨパヨ党やサヨサヨ党という架空団体は現実の団体と何ら関係ありません。

戦争

爆撃!
民間防災組織は活動を始める。
すべての地方を要塞とするよう準備せよ。
規律を守れ。
戦時国際法の適用を主張する。
強い抵抗の意志を持て。
宣伝のワナにかからぬよう注恵せよ。
最初の衝撃に抵抗することが最も大切である。戦え!
やがては勝つ。

遅かれ早かれ、我々が巻き込まれるこの戦争について想像してみよう。
戦争は、残虐、破壊、死、そして火によって、そのすべての重圧を我々に加えてくるだろう。その強さ、残忍さは、筆舌に尽くせない。
それは、我々を容赦なく踏みにじるだろう。戦争は、嵐が草木を打ちのめすように、我々を打ちのめすだろう。
持ちこたえなければならないのは軍隊だけではない。
全国民は、軍隊の背後で抵抗しなければならない。軍隊は、その背後に国民の不屈の決意があることを感じたとき、初めてその任務を完全に遂行できるのだ。

奇襲上陸

地方新聞から抜粋:

午前6時ちようどに、最初の弾道ミサイル弾が北九州一帯に落ち、猛烈な爆発を伴って22分間にわたって約800発が続いて爆発した。これにより北九州の主要な都市部はほとんど完全に破壊され、エ業地帯、港湾、駅、発電所も徹底的にやられた。

敵は、九州を占領するつもりらしく、核弾頭は使わなかった。彼らは自分自身のために放射能を恐れているのだ。

人命の損失は、さほど大きくないようだ。各キャリアの携帯電話への緊急ミサイル警報がうまく配信されたので、住民は避難所へ入ることができ、幾万という人命が救われた。しかしながら、物質的被害は大きく、大部分の区域では、ガスも、電気も、水道もとまった。爆風と火から免れた家は、ススとホコリが一ぱいになったが、民間防災組織が大活躍をして、火事を消し、負傷者に包帯を巻き、建物の残がいの下敷き仁なった不幸な人々を助け出した。民間防災組織は、対空防衛隊の助けを得て、災害と戦ったのである。

博多の印刷所は大きな被害を受けたが、我々は、各印刷所の協力によってこの新聞を発行する。何故ならば、すべての人がこの町で何が起こったかを知りたいはずだからである。今日は、ただ、読者に最悪の事態はすぎたのであり、頑張る必要があるとだけいいたい。

この奇襲は、街のすべての防衛手段を麻痺させようとしたものであるが、軍の指揮官は、不意打ちされるままにはなっていなかった。その日の夜から、彼らは街を-その半分は破壊されたが-要塞につくりかえ始めた。
予想される侵入路の要所の防衛を強化するために夜通し働いた。1時間1時間ごとに、これらの廃墟は難攻不落の拠点に変わっていく。無防備のよかトピア通りを始めとした沿岸部の道路には地雷が仕かけられ、対戦車砲は偽装されて、うまく隠された。有刺鉄線網が至る所に張りめぐらされた。
これらの準備が暗闇の中で夜通し行なわれ、住民は、やがてやってくる第2の試練を避難所の中で待っている。

防衛態勢に入った市町村のうちで、軍隊が戦闘に備えて駐屯している地域は、現在軍の指揮下に入っている。作戦地域の軍の指揮官は、軍隊と民間防災組織との間の協力がうまくいくように努める。

地域防災長は、軍の対空防衛隊の指揮官と協力して、新しい措置を決定した。住民は戦闘地域から立ち退く。防衛に直接関係のない人は、できれば戦場外の安全な地域に集められる。民間防災組織は糧食の補給に従事する。

敵は船籍を偽装した多数の貨物船に武器兵員を積載し、対馬や壱岐や唐津湾など北九州の幾つかの港湾にわざと座礁し上陸占領した。敵は巧妙な手段を用いて、あちこちでわが第一線を越えたが、わが防衛体制全体を大きな危険に陥れてはいない。重要な地域においては、わが軍は敵の激しい攻撃を押し返した。

 

規律

突然の激しい攻撃によって、修羅の国のモラルは一時ぐらついたが、今、それは回復した。新聞、TV、ラジオ、政府や軍のTwitter公式アカウントは、客観的に情報を伝えている。福岡県庁はその所在地を移転した。博多は、敵の爆撃に対してあまりにも都合のよい標的を提供しているからである。

 

 

首相官邸から、総理大臣は国民に対して、そのとるべき行動を指示し、国民の勇気に訴え、嘘の情報に対して警戒するように呼びかけている。降伏宣言は敵が謀略で流す以外にはあり得ない。

日本政府と軍の統合幕僚長は、我々の徹底的抵抗の意思を確認している。これと矛盾することは、すべて外国からの宣伝行為であり、インチキであり、ワナである。

各人がそれを知り、各人が最高の犠牲に備えなければならない。
わが軍は有効に戦っている。戦闘地域における行政機関と軍との協調関係は完全である。

国民は避難所を離れない。戦闘地域においては、軍の指揮官が国民に対して、いかに行動すべきかを命令する。行政機関は、発令される措置の実施に責任を持ち、これに関連する命令を下す。

 

戦時国際法

戦争そのものは、戦時国際法によって規制される。

1 . 戦時国際法は、軍服を着用し、訓練され、かつ、上官の指揮下にある戦闘員のみに対して適用される。

2. 民間人および民間防災組織に属するすべての者は、軍事作戦を行なってはならない。孤立した行動は何の役にも立たない。それは無用の報復を招くだけである。

3. 軍隊または民間防災組織に編入されていない者で国の防衛に参加協力することを希望する者は、地区の司令官に申し出なければならない。彼は軍服あるいは少なくとも赤地に白十字の腕章を着けることになる。

4. 住民は、捕虜に対して敵意を示す行為を決して行なってはならない。
いかなる立場の下でも、負傷者および病人は、たとえ敵であっても助けねばならない

これに反して、スパイ、平服またはにせの軍服を着用した破壊工作者、裏切者は、摘発され、軍法会議に引き渡される。彼らは、戦時国際法に従って軍事法廷で裁かれるであろう。

5.軍事施設、橋、道路、鉄道線路の破壊、産業施設を使用不能にすること、食糧の備蓄を中断すること、これらは、すべて軍命令によってのみ行なうことができる。自分の判断でこのような行為を行ない、あるいは行なおうとすることは、非合法な行為である。

6.すべての日本人は、男も女も、軍に属しているといなとを問わず、その身体、生命、名誉が危険にさらされるときは、正当防衛の権利を有する。何人もこの権利を侵すことはできない。

 

最後まで頑張る

我々は、数と装備の劣勢を、固い防衛の決意で補おう。いかなる裏切り行為も許されない。また、耐え切れないから降伏してしまおうというような気持も断固抑えねばならない。

住民と軍隊は、破壊された博多を要塞にしようとして働いているが、その努力の中に彼らの固い決意を見て取ることができる。すべての人たちが、敵が乗りこえることのできない障害物を構築するために、北九州全体の要塞化を進めている。廃墟そのものも防衛に利用できるのだ。

爆撃に抵抗するために、できるだけ地下深く潜ろう。

時期が来れば、我々は、穴から出て侵略者を攻撃する。民間防災組織は、その任務に従って全面的防衛に参加する。

 

謀略放送を警戒せよ

砲撃は真夜中に再開された。人民解放軍の96式300mm10連装自走ロケット砲から放たれた地対地ロケット弾の飛翔音を聞いて、人々は避難所に入った。

弾着のにぶい音がして、夜の空気が震える。

家々が崩れ落ちる。

砲撃は数時間続く。日が昇ろうとしている。各人はラジオやTwitterを通じて与えられる指示を待っている。ラジオはNHKの周波数に合わされている。

政府のTwitter公式アカウントとNHKラジオが通告を始めた。

国民に告げル
わが军の司令官は、敵の指挥官カら、攻撃を4时間中断すルとの約束を取リつけタ。この時間を利用シて、各人は直ちに避难所を出、あらゆル手段によっテ本州へ、関門海峡の方向へ行クよウに。

このような状況のもとで、この地獄から脱出することができるだろうか。

その上、我々はこの放送の声を聞いたことがない。イントネーションや文字もおかしい。この命令が何と不明瞭なことだろう。よく考えてみると、おかしいことが多い。この命令は、我々が今まで聞いてきた命令と違うようだ。

この命令に従えば、我々は避難の混乱の中で敵の爆撃によりばらばらにされかねない。
また、わが軍に対する侵入軍の人間の盾として使われかねない。気をつけよう

国民に告げる:

我々を滅亡させようとしている者に乗ぜられないように。

これらの情報はにせものである。敵のサイバーテロ部隊の手によってSNSアカウントや電波が乗っ取られたとき、見慣れぬ文体で曖昧な命令を通知されたときは、警戒しよう。

わがアナウンサーの声は、今のラジオ放送の周波数のすぐ隣りで聞けるのだ。
警戒しよう。我々の放送のみを聞くべきである。

夜間の激しい砲撃は、夜明けの攻撃の前ぶれである。敵は何が何でも突破しようとして、わが防衛線にぶつかってくる。わが軍の大砲に、戦車に、地雷に、対戦車火器に、歩兵に、空軍に・・・わが破壊力に・・・・・・

住民は、避難所内で、どうすることもできずに、砲弾、爆弾の轟音、手投弾のバッと光る炎、機関銃のカタカタと鳴る音によってそれとわかるだけのこの戦闘が身近に行なわれていることを知るのみだ。地獄のざわめきが、地の底深く染み入る。
ああ、 あちこちで避難所は直撃弾の下に崩れていく。ある地下室は全滅した。

これが戦争の現実だ。生きようと思えば戦わなくてはならない。

民間防災組織もまた、火災、洪水、窒息の危険に対して着実に闘っている。民間防災組織と軍の対空防災隊は、至る所て活動している。衛生班は休むことなく働いている。戦いは最高潮に連しようとしている。戦争は筆舌に尽くしがたい恐怖である。その二とを知り、そして、それに備えなければならぬ。

 

 

 

我々が軍事的な試練を避けられるよう期待したい。近代の破壊的戦争は、それを開始した者にも被害を与えずにおかない。だから、我々の敵が別の手段を選ぼうとすることもあり得るのだ。

 

 

戦争のもう一つの様相

裏切り
敗北主義と平和主義
愛情をよそおう宣伝
威嚇による宣伝
経済戦争
スパイ行為
破壊活動
政治機能の解体
テロ
クーデター、外国の介入

 

 

 

戦争のもう一つの様相は、それが目に見えないものであり、偽装されているものであるだけに、いっそう危険である。また、それは国外から来るようには見えない。カムフラージュされて、さまざまの姿で、こっそりと国の中に忍び込んでくるのである。そして、我々のあらゆる制度、あらゆる生活様式をひっくり返そうとする。

このやり方は、最初はだれにも不安を起こさせないように、注意深く前進してくる。その勝利は血なまぐさくはない。そして、多くの場合、暴力を用いないで目的を達する。これに対しても、また、しっかりと身を守ることが必要である。
我々は絶えず警戒を怠ってはならない。この方法による戦争に勝つ道は、武器や軍隊の力によってではなく、我々の道徳的な力、抵抗の意志によるほかない

 

敵は同調者を求めている

東アジア征服を夢みる、ある大中華国家の元首が、小日本を武器で従わせるのは無駄だと考えるのは合理的である。なぜなら単なる宣伝の力だけで日本をいわゆる「新華夷秩序」の下に置くことができると思われるときに、少しばかりの成果をあげるために軍隊を動かすのは無意味だからだ。

国を内部から崩壊させるための活動は、スパイと新華夷秩序のイデオロギーを信奉する者の秘密地下組織をつくることから始まる。この地下組織は、最も活動的で、かつ、危険なメンバーを、国の政治上層部に潜り込ませようとするのである。彼らの餌食となって利用される「革新者」や「進歩主義者」なるものは、新しいものを待つ構えだけはあるが社会生活の具体的問題の解決には不慣れな知識階級の中から、目をつけられて引き入れられることが、よくあるものだということを忘れてはならない。

数多くの組織が、巧みに偽装して、社会的進歩とか、正義、すべての人の福祉の追求、平和というような口実のもとに、いわゆる「新華夷秩序」の思想を少しずつ宣伝していく。この「新華夷秩序」は、すべての社会的不平等に終止符を打つとか、世界を地上の楽園に変えるとか、文化的な仕事を重んじるとか、知識階級の耳に入りやすい美辞麗句を用いて……。

不満な者、欺かれた者、弱い者、理解されない者、落伍した者、こういう人たちは、すべて、このような美しいことばが気に入るに違いない。ジャーナリスト、作家、教授たちを引き入れることは、秘密組織にとって重要なことである。彼らの言動は、せっかちに黄金時代を夢みる青年たちに対して、特に効果的であり、影響力が強いから。

また、これらのインテリたちは、ほんとうに非合法な激しい活動はすべて避けるから、ますます多くの同調者を引きつけるに違いない。彼らの活動は、「表現の自由」の名のもとに行なわれるのだ。

眼を開いて真実を見よう

パヨパヨ党の機関新聞の記事:

昨夜、代々木公園で、社会進歩と平和擁護を目ざすわが党が結成きれた。「憲法9条を守る闘い」は、まだほとんど成果をあげていない、心ある人々は、このような高潔な任務に献身することを、自己の義務としてみずからに課するであろう。

参加者の中には、第一線で活躍している人々の顔が数多く見えた。

この集会における大きな収穫と言えるのは、生姜教授から、多くの若者たちが有益な報告を聞くことかできたことである。その報告において生姜教授は、「退嬰(腰抜け)主義のレッテルを張られ、最も反動的な資本主義の不正義と結びついたわが国の伝統的政策」と、たもとを分かつ必要性がある旨を述べて若者たちを納得させた。

他のもう一つの新聞記事:

昨夜、生姜教授の報告を代々木公園で聞いた。この報告は、世界平和のために九条を守る闘いと社会進歩を目指す、ある新しい政治団体への参加を呼びかける集会でなされたものである。事実、この2つの目的は心ある人すべての関心を引くものであって、その限りにおいては、我々も賛成である。しかしながら、その目的の裏には、理想主義的活動の名のもとに、偽装された「新華夷秩序の宣伝」が隠されていることが明らかだ。

これは、我が国の国家制度を内部から崩し、新しい政治体制の樹立を目標とする企てであるが、彼らの唱える政治体制が樹立された国では、どこでもあらゆる形の自由がなくなり、新特権階級が産まれ、また、世界の平和を絶えず危うくする。

いつになったら我が国にいる「新華夷秩序」を信奉する者は、彼らが説く教えと、彼らが我が国に導入しようとするイデオロギーが具体的に実現したこととの間に、深い溝が存在していることを理解するのだろうか。

敵は同調者を求めている

わが党の結成は、大した評価はうけなかったが、これは我々に有利であった。事実、わが党結成の重要性は、最初の参加者の数が限られていたという面からのみ評価された。このような単純な考え方は、我々の目的に役立つものである。

我々は、我々の目的に賛成する幾人かの知識人を仲間に引き入れることができた。その中の一人である生姜教授は、国家的名声を持ち、我々の活動が都合よく運ぶのに役立つ権威を持っている学者である。

全体として、この国の国民は、福祉政策によって眠らされており、彼らの伝統的制度が、他のあらゆる形の体制に優越するものであることを確信しているので、我々が恐れていたような反応は全くない。我々の組織は順調に活動している。

我々は、新党の党首に八宝菜氏を据えた。彼女は頭脳明噺、かつ、活動家であるが、野心に取りつかれ、非常に金を欲しがっている。彼女の属していたサヨサヨ党は、彼女に微かな希望しか与えなかったので、じっと控室で自分の出番を待つ代りに、彼女はついに性急な道を選んだのだ。彼女は、仲間からは決定的Iこ排斥されてしまったので、今や、成功するためならどんなことでもするだろう。
それ故、我々の沿動は順調に進んでいる。

 

パヨパヨ党は国を裏切るだろうか

パヨパヨ党は、その活動を禁じられてはいない。我々の民主主義が、禁ずることを欲しないのである。思想の自由、結社の自由は、わが憲法によって認められている。中華人民共和国にはこのような寛容さは全然ない。中華人民共和国は、知識人、学者、芸術家を監視し、必要に応じて刑務所に入れる。いずれにしろ、公けのイデオロギーに反する思想は一切発表させないのだ。

我々には同じやり方はできない。ただ、いわゆる「自由」 と呼ばれるものが、いつ、国を裏切る端緒となるかを知る必要がある。「自由」には、そのおそれがある,
我々の国家と制度に対する客観的批判は必要である。その批判によっていろいろな改革がもたらされ、公共の福祉を重んずるわが国の制度が改善されるから。しかし、それが必要だとしても、その批判が組織的な中傷になれば、忌わしい結果を招き、また、我々の防衛潜在力を弱めることにもなりかねないのである。

民主的自由の伝統に反するイデオロギーをわが国に導入しようとする者は、国の利益に反する行動をしているのだ。

しかしながら、今のところパヨパヨ党は、疑わしくはあるが、決定的な反国家的活動の証拠を見せているわけではない。

 

外国の宣伝の力

国民をして戦うことをあきらめさせれば、その抵抗を打ち破ることができる。
軍は、飛行機、装甲車、訓練された軍隊を持っているが、こんなものはすべて役に立たないということを、一国の国民に納得きせることができれば、火器の試練を経ることなくしてうち破ることができる。

 このことは、巧妙な宣伝の結果可能となるのである。

敗北主義一一それは猫なで声で最も崇高な感情に訴える。-諸民族間の協力、世界平和への献身、愛のある秩序の確立、相互扶助一一戦争、破壊、殺戮の恐怖・・・・・・。

そしてその結論は、時代おくれの軍事防衛は放棄しよう、というこになる。

新聞は、崇高な人道的感情によって勇気づけられた記事を書き立てる。
学校は、諸民族との間の友情の重んずべきことを教える。
ウリスト教会は、福音書の慈愛を説く。

この宣伝は最も尊ぶべき心の動きをも利用して、最も陰険な意図のために役立たせる。

 

不意を打たれぬようにしよう

このような敵の欺瞞行為をあばく必要がある。
日本は、征服の野心をいささかも抱いていない。何国をも攻撃しようとは思っていない。望んでいるのは、平和である。

しかしながら、世界の現状では、平和を守り続けるためには、また、他に対する奉仕をしながら現在の状態を維持するためには、軍隊によって自国の安全を確保するほかないと、日本は信ずる。

近代兵器を備えた大国に立ち向かうことは我々にはできないという人々に対して、我々は、こう答えよう。経験は、その逆を証明している、と。

今日では、一つの動乱が、多数の国を巻き添えにすることは決定的である。それ故、我々は、単独で攻撃の重圧に耐えねばならぬこともないだろうし、攻撃者は、その兵力の一部分しか我々に向けられないだろう。そして、このような部分的な兵力に対してならば、我々は、対等の兵力で反撃することができる。

また、技術の進歩によって、地上では軍隊をまばらに展開することが必要となったが、このことは、我々にとって有利な条件である。

我々の防衛は、これによってきわめて容易になった。

潜在的な敵は我々に武器を捨てさせるためには、わが国を征服する必要度に比してケタはずれに大量の武力を浪費する必要があることを知っている……。

第一次大戦において、また、第二次大戦において、我々が攻撃を免れたのは、偶然によるものではない。この幸い、それは、みずからを守ろうという我々の不屈の意志と、わが軍隊の効果的な準備とによるものである。

また、1939年~40年におけるフインランドの例や、1956年や67年におけるイスラエルの例も、我々の考えが正しいことを証明している。これらみずからを守った小国は、その国家的存在を保つことができたのである。

 

敵は我々の抵抗意志を挫こうとする

警戒しよう

 

世界とともに平和に生きることを欲しない日本人があろうか。戦争を非としない日本人がいるだろうか。我々が軍隊を国境に置いているのは、他の国が我々を平和に生きさせておいてくれるためである。

人類の幸福は、我々にとって重要なことだ。我々は力の及ぶ限りそれに貢献している。たとえば赤十字の活動、開発途上国に対する援助、戦争状態にある国の利益代表など。ところが、現実はこのとおりである。

それを知らないとしたら、我々は、お人好しであり、軽率だということになるだろう。我々を取り囲む国々か武装し続ける限り、我々は国家の防衛を怠ることはできない。

東アジアで対立する交戦国による日本攻撃の可能性を、我々は、最近の二つの大戦の経験にかんがみて、よく考えなくてはならない。

潜在的な敵を仮定その宣伝文句に基づいて判断することは、たとえその宣伝文の中に、聖書の文句が引用されていようとも、できないことだ。我々は、にせ平和主義者たちが、武装するのをやめないでいることを確認している。我々の信念は誠実なものである。

我々は、だれ一人殺そうとするつもりはないが、ただ正当防衛を確保しなければならぬ。

我々が武器を使用せざるをえないようなことがないように!
我々は、これ以上に真蟄な願いを持たない。

 

敵は意外なやり方で攻めてくる

ある国家元首の「政治的告白」と題する著書から:

我々は、勝利に到達するまでわが道を倦むことなく歩み続ける。

我々は敵を憎む。彼らを容赦なく滅ぼそう。武器による戦いに比べ費用のかからぬやり方で、敵を滅ぼすことができるのだ。「魅力」で魅きつける宣伝は、我々の手の中にある効果的な武器だ。我々は、我々の意図するところを、美しい装飾で包み隠さなくてはならない。文化は立派な隠れみのに利用できる。

音楽、芸術、旅行などの口実で、仲間をつくろう。展覧会とスポーツの祭典を組織し、利用しよう。わが国に旅行者を引き寄せ、彼らに我々の優越性を納得させよう。これらの「文化交流」は、事実は一方通行としなければならぬ。わが国に、我々の教義や生活様式にとって好ましくない退廃的思想、新聞、書籍、映画、ラジオ放送、テレビ放送、インターネットの、どのようなものも入れさせないようにしよう。

科学の面では、できるだけ多く受け取り、少なく与えるようにしよう。
彼らは愚かで退廃的だから、我々の企てのなすがままになるだろう。我々が彼らに与えるブリをすれば、いい気持になってしまうだろう。彼らは、我々の政治的思想は信じまいとするが、だんだんそれに侵されていくだろう。このようにして、我々は、彼らの心をとらえていく。彼らはワナに陥り、我々は、彼らの首に彼らを締めつける輪をかけるのだ・・・・・・

 

スポーツも宣伝の道具

ある中華人民共和国のスポーツ責任者は次のように訓示した。

1 .我々は、わが国のスポーツマンに対して、わが国旗を守るべきすべての国で、すべての競技に勝つことを求める。我々の勝利は、わか政摘体制の優越性を証明するに違いない。

2.各スポーツマンは、自己の言行について、わが国民およびわが党に対して責任がある。

3.選手権保持者は、自由な言動をすることはできない。彼は、全人生を勝利の準備に捧げなくてはならない。

4.国際試合に対しては、イテ“オロギーの点で堅固な者のみを選ぶ。

5.わが代表団は、厳格な規律を持つという印象を各地で与えなければならない。また、代表団は、他国代表とどのような個人的接触をも持ってはならない。

6. オリンピックに選ばれた学生は、2倍の給費を受け、また、試験を免除される。

7.金メダルを得た者は、年金および特権とともに第2級の勲章を受ける。

8.成果をあげないものは罰されるであろう。

真のスポーツ精神を守ろう

健全な国は、すべて、国の未来をになう若者にふさわしいスポーツを盛んにするよう努めている。

健全な身体に健全な魂が宿るのだ。また、スポーツは、全世界の若者たちの平和的交流を助長する。若者たちは、お互いを知ることによって、お互いを尊敬することを学ぶ。彼らは、世界の未来に対する希望の源である。

しかしながら、スポーツの試合が政治的指導者の宣伝武器になってはならない。自国の運動選手が勝利をかち取ったとき、それを誇りとするのは当り前であるが、この勝利をイデオロギー優越の例と考えるのは、不健全である。

亘のスポーツ精神が生み出すのは、攻撃的精神ではなく、敵に対する尊敬の念である。

中華人民共和国は、イデオロギー宣伝の際に優越性の証拠としてスポーツの成果を用いるが我々は、高邇な理想をこのように曲げて解釈することを拒否しなければならない。

 

経済的戦争

ある大国元首の「政治的告白」の、もう一つの抜粋:

我々の経済的・社会的制度は、いつかは、我々が世界を征服し得るほど優越している。世界征服が、我々の目的なのだ。だから、我々の計画の実現に反対するものは、すべて排除する。

世界を征服するということは、我々が敵に宣戦を布告し、わが軍をもって敵を粉砕するしかないというわけではない。我々には、同じくらい効果的で、もっと安くつく方法がある。

まず、我々の物の見方にまだ同調していないすべての国において、我々に同調する組織を強化拡大せねばならない。そして、地球上のすべての国々において、我々の同調者たちに、その国の権力を少しづつ奪取させねばならない。

同調者たちがそれに失敗した国では、我々は永久革命の状態をつくり出す必要がある。混乱の中で、経験と訓練を積んだ我々の同志は、だんだん頭角を現わしていくだろう。

革命が困難と思われる国においては、我々が差し出す有利な条件を受け入れようとする、その国の労働者階級の絶望と空腹の状態を、充分に活用しよう。

最も経済効率の高い戦法、つまり、最も安あがりなやり方は、常に、あらゆる方法で、その国を経済的沈滞不景気に陥れることである。
腹のへった者は、飯を保証する者の言うことを聞くのだから。

 

経済も武器である

全体戦争の今の時代においては、経済は、政治と戦争の基本的武器である。日本が経済活動の面で外国に依存する状態にあることは、この点からいって重大な危険である。我々の攻撃者となるかもしれない国に、我々が必要とするものの供給を独占させることは、どうしても避けなくてはならない。

日本は、わが国の中立と安全の要求に合った開放通商政策をとるそして、潜在的な敵が-我々の供給する武器を隣国にリバースエンジニアリングされた挙句、将来我々に向けることのないように、当局はわが国の輸出をチェックする。

わが当局は、また、日本所在の外国商業組織の代表によってなされるかもしれない政治活動に対しても、充分の注意をしている。各個人個人も、わが国を害するおそれのある経済取引は、すべて、みずから避けるべきである。

敵は、同調者を探す。

敵は 、我々の防衛力を弱めようとする。

敵は、我々を眠らせようとする。

敵は、我々をおどそうとする。

敵は、わが経済力を弱めようとする。

 

我々は、今日我々の前に現われている戦のもう一つの 形について語った。

この種の出来事とは、我々の周囲に、我々の内部に、毎日起こっている。

我々の運命は、これらのできごとに直面した際我々がどう対応するかにかかっている。

明日について考えよう。

我々の行動の結果を想像しよう。

あるいは

分裂した日本は降伏する。
敵は我々の抵抗意志を挫く。
敵は、国民と政府との間に意見の隔たりを生むような種をまく。
敵は、攻撃準備ができている。
敵は、武力行使の道を選ぶ。
敵は、我々の息の根を止める。
万事休す。

あるいは

団結した日本は、敵を退け、みずからの運命の主人としての地位を維持する
我々の抵抗意志を挫かれないようにしよう。
国民と政府は団結を保つ。
我々は防衛の準備ができている。
攻撃には反撃で応ずる。
我々は、敵に乗じられないように戦う。
我々は他国に追随しない。
日本は自由と独立を維持する。

 

敵は我々の弱点をつく

我々に中華人民共和国の宣伝報道が襲いかかる。そして、我々を根拠のない悪口と非難で覆ってしまう。それと同時に、我々に必要な物資の引き渡しが妨げられる。彼らは特に、我々が彼らのイデオロギーに敵意を抱いていることを非難する。
我々に対してとられる経済的制裁措置は、わが国の工場における仕事に影響を与える。というのは、この措置によって必要不可欠な原材料の一部分が、わが国に入ってこなくなるからである。

こうして、重大な危機が近づく。

次のような事態が起こる。

 

 

諸君が承知している事態が起こった結果、わが社は、9月301ヨをもって2000人の労働者を解雇せさ“るを得なくなった。

経営者

日本は、威嚇されるままにはならない

外国に脅迫されまいと、固い決意をもっている国においては、たとえ経済危機が発生したとしても、国家制度を危険に陥れることなくそれを受けとめることができる。

特定国ないしは特定の国家グループからの物質の供給が断たれることがありうる。しかし、もし我々が警戒を怠らず、あるいは特定の国家グループに組み込まれないでいれば、さらにまた、経済協定を自由に締結する余地を残しておいたならば、我々は、他の国と関係を結ぶことによって損失を補うことができるだろう。

以上のような危機の想定によって、わが国の中立の必要性はハッキリと示される。
こうして、工場の操業縮小による失業者は、公共の工事を行なうことによって吸収できるに違いないし、雇用者と被雇用者とは相互して対立することなく、互いに協力して、満足のいく解決策を求めるだろう。各人は、共同社会全体の利益のために、つまりお互いのために喜んで犠牲を払おう。
こうして、事態は改善される。

 

 

諸君が承知している事態が起こった結果、わが社は生産を縮小せざるを得なくなった。しかし、我々は失業者を出すことを避けるためにできるだけの墓とをするつもりである。

経営者

 

混乱のメモ

1月15日 金属工業部門でストライキ。

2月6日 電機産業部門で激しいデモ。

2月18日 電機産業部門でストライキ。

5月20日 パヨパヨ党は、労働と米やパンのための闘争において、労働者を支援することを約束。

6月4日 同党指導者と外国の外交官との間の接触が確認された。
金属工業部門の労働者代表は、特別集会において組合幹部の退陣を決定。
組合は、パヨパヨ党幹部の指導を受けることになろう。

6月10日 金属労働者による新ストライキ宣言。

8月15日 わが国から立ち去る義務のある外国人労働者が出発を拒否。工場を占拠。警察が介入したが事態の解決に成功せず。

9月20日 公共輸送機関ストライキ。秩序回復のため、日本政府は軍隊を動員。
鉄道労働者の若干は動員命令を拒否。

11月20日 食料品の価格急騰。

 

健全な労働者階級はだまされない

日本の各労働組合の代表者が集会を開いて、突如起こった経済の悪化にどう対処すべきかを検討した。

各代表は、この際ストライキを起こすことは、事態の改善にならないばかりでなく、かえって、ますます事態を悪化させるだろうという点で、意見が一致した。

というのは、現在起きている事態は、わが国の資本家のあやまちによって起こったものではなく、それは、ひとえに、ある外国勢力が我々をその支配下に置こうとしているからである。工場に座り込みや、ゼネストを行なうことは、事態の解決策になるどころか、その悪化をもたらす以外の何ものでもない、というのである。

今日、雇い主および労働者にとって重要なことは、双方の間の話し合いによって問題の解決をはかることができるし、また、そうあるべきだということである。

このような事態に直面して、すべての者は、自己犠牲を惜しむことなく、日本国の団結維持に努めるべきである。

ところが、一方では、パヨパヨ党のリーダーたちは、あらゆる手段をもって労働者の団体や組織に浸透をはかり、労働者の不満をあおって、いろいろな要求をさせ、混乱を起こそうとしている。

われら日本の労働者は、外国勢力の指揮の下に行なわれるこのような策謀に、決して乗ぜられてはならない。

 

危機に瀕している日本に、人をまどわす
女神の甘い誘いの声が届く

中華人民共和国の新聞、テレビ、ラジオは、毎日、我々に、忠告や、激励や、脅迫を繰り返す。例えばもしも、我々が中華人民共和国に味方すれば、彼らは何の不自由もないように我々を助けてくれるだろうといったり、また我々が同盟を結べば、そのHから我々の状態は改善されるだろうと約束したり、そうかと思うと、もしも、我々が先方の申し入れを黙殺すれば、最悪の災難がふりかかるだろうと脅迫したりする。

ある新聞に掲載された編集コラムの一節

 

わか社の首脳部は、最近の会合において、わが国の政治・経済の現状に関する検討を行った。それによれば:
現状は困難の連続である。将来はさらに悪化することは疑いない。
その理由は、今日までのところ、日本政府が、新しい秩序の下で日本が栄誉ある地位を占め得るように与えられた、せっかくの多くの機会を、いずれも有効に使うことができないでいるからである
我々は、現在の反動政府の政策に影響されることは決してない本紙は固い決意をもって、進歩と革新のため前進するのみである。
読者諸君は、必ずや我々のこの方針を支持することを確信している。

 

心理戦に対する抵抗

新聞記事の一節:

国の各層を代表する者数十名の人々が、昨日ある所で集会を開き、集まったすべての者が持つあらゆる知識を総動員して、日本の現状、および、これに対して日本政府がとるべき対処策について、討論をたたかわした。

その結果、彼らは全会一致で、目下の種々の問題について注意を促すため、日本政府に書簡を送ることに決定した。これらの問題の中には、日本全国の種々の報道機関に関する問題も含まれている。

この書簡に署名した50人の人々は、日本の報道機関が、日本国民に迫っている種々の危険に対してあまりに無関心であるとして、報道機関全体を批判している。

中華同盟諸国の攻勢に対する報道機関の確固たる態度こそ、我々にとって大切なのであり、日本政府はこの問題について充分注意を払う必要がある。

警視総監は、直ちに記者会見を行ない、大部分の国内新聞の示している模範的な態度を賞讃するとともに、わが国民に対して、日本のあらゆる財産、価値あるものを、引き続き保護するため最大の努力を払う旨を約束した。さらに、長官は、日本の全報道機関こそ、日本の独立と自由を守るための戦いの第一線に立つべきであると述べた。

もし外国勢力が日本を攻撃しようと欲しているのなら、彼らは、日本の報道機関の態度がかりに友好的であったとしても攻撃をかけてくるだろう。大切なことは、我々国民が、外敵のどのような圧力にも、どのようなおどしにも、屈することなく反撃できるように、毎日心がけていることである。

我々は、自己の運命は自分自身で決定したいと、他人に指図されたくないと、常に願っている。

以上のような警視総監の発言に対して、大きな拍手が起こった。

 

政府の権威を失墜させようとする策謀

パヨパヨ党は、その第一次作戦が成功したと判断している。今や第2次攻勢に移った。

その目ざすところは、政府と国民との離間をはかることであって、そのためには、刃向う者すべてを中傷し、それに対して疑惑の目を向けさせることが必要である、と考えている。

そこで、日本政府や州当局の有力者が特に狙いをつけられることになる。これらの要人に対して疑惑の目を向けさせることによって、政府の権威は根底から霞えされていくのであって、国民がこれら当局者を信頼しなくなったときこそ、国民を操縦するのに最も容易なときである。

パヨパヨ党は、偽わりの怪文書をばらまくとか、その他、国の組織や制度に打撃を与え得るあらゆる手段を用いる。

現存の組織および制度を麻痒させることは、その程度を問わず絶好の方策である。衆参両議院は攪乱工作にとってこの上ない目標なので、パヨパヨ党の議員たちは、ここで、できる限りの手段をとるであろう。

スパイおよび情報機関は、共同して、軍隊の価値に対する疑惑の念を広めようとする。

そして、軍部は、やむことのない攻撃の目標となるのである。

政府と国民は一致団結している

このような状況のもとで、日本政府は、全日本国民に対して次のような声明を発した。

事態を冷静かつ客観的に分析してみると、日本は、国の内外で、実際の戦争に苦しんでいるわけではないが、戦争状態にあると考えざるを得ない。端的に言えば、我々の直面しているのは、武器をもって戦う戦争ではない。

しかしなか.ら、今日、一種の戦争は厳として行なわれている。それは、武力による戦争に比して直接的破壊か.少なく見えるからといって、その恐るべき効果は軽視できない。わが祖国は、ここ数カ月の間、強い圧力の下に置かれている。その圧力は、我々に、それに対して確かに正当な防衛権を行使する権利がある、と信じさせるに充分なほと、、のものである。

日本国政府は、日本全国民に告げる。-われらの自由と独立を守るため、合法的なあらゆる手段を使って戦え!

衆参両議院は、日本国政府に対して、あらゆる防衛措置をとることができるよう全権を与えた。敵の手による偽わりの宣伝にだまされぬように注意せよ。敵側の宣伝は、各種SNSやブログアカウントの乗っ取りや日本のラジオ放送と同じ周波数て送られてくることも考えられる。

すべての日本人は、一斉に共通の目標のために団結せよ。それは、わが国の制度と我々の自由を維持するためである。我々は、この試練を乗り切って勝利を得よう。

南無八幡大菩薩よ、戦争の種類のうち、この最も危険な物との戦いに勝たしめるため、われらにご加護があらんことを。

 

 

政府の権威を失墜させようとする策謀

連邦警察によって押収された秘密報告書の抜粋:

我々のグループは、いつでも行動に移れる態勢にある。この国の経済産業大臣に関する調査は、すでに完全なものとなった。計画は次のように運ぶつもりである。

我々はもっともらしくみえるだろう。

すなわち、日本政府のある有力な男はは我々と共謀していることにされるのだ。その結果、失業者を救済するためにこの男が用意した法案は、我々が巻き起こす騒ぎの中で、必ず否決されることになるだろう。

我々は、我々と同調する相当数の新聞記者を利用する。その記者の中には、我々が作った文章を信ずるものも出てくるだろう。我々の組織の中野相当数のものは、もっとも重要な新聞社から二流新聞の編集局にまで入り込んでいる。

我々の組織の一員が、わが陣営に引き入れた衆議員の秘書と連絡をとることに成功した。我々は、彼を事件に引き込み、そしだもスパイ行為を行なったとして、彼を非難することにする。

また、スキャンダルの材料も周到に用意した。このスキャンダルを、日本のあらゆる地方に同時に知れ渡らせるつもりである。

それにもかかわらず、国民と政府は一致団結している
上に掲げた秘密報告書が我々の報道機関によって公表された結果、我々は、いよいよ危険が迫りつつあることを認識した。

事件に巻き込まれた衆参両議院議員は、この試練を経て、かえってその権威を高めたのである。彼こそ敵の一味によって狙われた人であるので、すべての愛国者は特に彼を支持しなければならない。

彼が作成した法案は大多数をもって可決され、その結果、わが国経済の立て直しをはかるためのあらゆる措置がとられることになるだろ日本国政府は全権を与えられて、すべての分野で迅速な行動をとることができるようになった。必要があれば総動員も発令できる。

新聞、出版物、ラジオおよびテレビは、このような心理戦争の段階においては、まさに決定的な役割を果たすものである。そのため、敵は、編集部門の主要な個所に食い込もうとする。我々国民はこれに警戒を怠ってはならない。

敵を擁護する新聞、国外から来た者を擁護する新聞は、相手にしてはならない。

我々は、我々の防衛意欲を害するあらゆる宣伝に対して抗議しよう。

混乱と敗北主義の挑発者どもは逮捕すべきであり、敵側の宣伝のために身を売った新聞は発行を差し止めるべきである。侵略者のために有利になることを行なった者は、その程度のいかんを問わず、裏切者として、裁判にかけなければならない。

 

政府の権威を失墜させるための策謀

その工作とそれに伴う事態の推移

1月15日 幾つかの新聞は経済産業大臣の国家に対する忠誠心を問題として取り上げる。

1月18日 今や政府の実権を握る経済産業大臣に対する痛烈なキャンペーンが始まる。

1月20日 経済産業大臣が辞任を拒否する。幾つかの新聞は彼を攻撃する文書に疑いを抱く記事を発表する。

1月25日 X長官への攻撃が続く:。彼の国家に対する忠誠心が問題化

3月5日 X氏事件は再び大きくなる.彼の秘書がスパイ容疑で非難される。

4月29日 パヨパヨ党の執行部はゼネズトについて語る。

4月30日 X氏ついに辞任

国民は、もはや、誰の言うことが正しくて、誰の言うことが間違っているのかわからなくなる。すべての裁判官は現在疑いの目で見られている。何が起こるのかわからない。

 

国民と政府は動揺しない

1月15日::日本国政府は全権を与えられているおがげで失業および買占めに対する有効な対策を実施し、日本の安全を確保するため努力する。

2月2 日:パヨパヨ党の執行部は、この全権の行使に反対するデモを組織したが、失敗に終わった。このような悪徳パヨクによるデモを無視する。

3月20日:好ましからざる外国人は国外退去のため、彼らはチャーター機で第三国経由で祖国に送還される。

6月21日:日本の各大学都市の学生が、国の独立を守るためのデモを行なった。

7月4 日:パヨパヨ党議員による議会での議事妨害はうまくいかない。

9月14日:X経済産業大臣に対して企てられた陰謀の主犯が逮捕され、多くの文章が押収された。

9月19日: 愛国者の諸団体が公式に会合。

国民の信頼は不動。日本は健在でありいかなる犠牲でも払う用意がある。

 

内部分裂への道

日本と同様にロシア共産党によるクーデター政権に対し独立姿勢を保っていたロシア連邦サハリン州では、ついにクーデターが起こり、ロシア共産党が政権を握った。

ロシア赤軍は、時を移さず、彼らの立場からの「秩序維持」のために行動を開始した。その結果、ロシア赤軍のシベリア方面軍が樺太に展開され、北海道に迫ったのである。

北海道には、九州戦線に主力が抽出されてしまった日本軍の弱小な部隊しか駐留していなかったので、日本海北部およびオホーツク海の警備についていた僅かな海保の巡視船や海軍のミサイル艇はたちまち撃沈され、北海道に上陸目前となり、政府は、脅迫に屈して陳謝するのみだった。

政府は外国勢力の圧力に屈し、国家安全保障のための態勢の解体さえ命じた。

パヨパヨ党は、この措置を歓迎するとともに、隣国の占領国と軍事同盟条約を結ぶように圧力を加える。

日本は分裂した。

 

みずからを守る決意をもっていれば

我々の隣国に起きた事件やこれまでに述べてきたもろもろのことは、注意深い日本国民にとっては幸いな結果をもたらすであろう。

つまり、危険が目前に迫ったことによって、これまでどっちつかずの態度でいた者は、はっきりした態度をとらざるを得ないことになり、また、日本国民の精神的連帯感は刻一刻と強まっていくのである。

今隣国に起こっている悲劇、すなわち、その国を支配し、その国の自由と独立の伝統をすべて破壊しつくす外国の侵略軍を、みずから招き入れた国の悲劇を目の前にして、これまで最も盲目的であったものも今や事態にめざめるのである。全日本国民は、若干の裏切者を除いて固い団結を誇っており、共通の理想のためには死をかけて戦う用意がある。

ただちに発動される総動員令は、あらゆる代償を払っても抵抗するという固い決意を示すものとなるであろう。

中華同盟諸国の元首からの脅迫状は、そのまま突き返されるであろうし、煽動者どもは、直ちにその破壊活動を阻止され、裁判所に送られるであろう。我々国民の固い決意はここにおいても、また、わが国を救う。

 

法と秩序が保たれれば

(政府が適切な手を打てば)

総動員令が手際よく発動された。煽動工作員どもが公安警察に逮捕され、直ちに軍事裁判にかけられた。各都道府県警察は、精力的かつ敏速に行動し、我々を取り巻いていたスパイ網は、すでに解体された。スパイは軍刑法に基づいて裁判される。
パヨパヨ党の党首およびそのおもな協力者が逮捕された。驚くべき破壊工作用の物資が押収された。その中には、多数の通信機械、武器、爆弾類、制服などが含まれている。

テロ活動の全貌は、すでに公安警察の手中に知られている。法は、スパイと裏切者の取締りのために適用され、国民は、犯罪人に対する裁判を信頼の念をもって見守る。嫌疑をかけられた多数の在日外国人が国外に追放された。

 

日本が分裂していたら

パヨパヨ党の機関紙の記事:
事態は急速に発展している。わが党は、日本を取り巻く諸国と平和を実現するとの公約に忠実に精力的な活動を続けている。日本の二つの県における最近の選挙で、わが党の同志は過半数を獲得した。それは、最終的勝利への第一歩である。

他方、進歩的な中国とわが国との間でいずれは調印すべき条約の締結を早めるため、わが党の同志は、外国に亡命政府を打ち立てて、条約締結の交渉にあたることになった。東京の傀儡政権が、このような企ては違法だといったところで、無駄である。この計画が実現しつつある現実を見よと言いたい。

現在のエセ政権は現在我々が置かれているこの無秩序を解決できないということが、最終的に判明したときこそ、我々の同志が国外から日本領土に呼び込まれ、日本の周辺諸国でとったのと同様の行動を展開してくれるだろう。

日本国民の幸福のみを願う諸国の日本国民に対する完全な保護を、今ただちに我々の同志がもたらすことができなくても、それは、我々の同志の誤まりによるものではない。

日本国民の消極的な態度には、いらだたしいと言わざるをえない。彼らは、我々に味方しないで、単にみずからを運命の手にゆだねているかのごとくである。

 

日本が団結していたら

中華同盟諸国による大規模な「平和攻勢」において、彼らは、日本国民の幸福を願い、また、人類の、より一層の幸福と安全のために、我々と協力しようと言っている。すべてが結構ずくめである。我々は、世界のすべての国と平和に生きること以上に、何を希望することもない。しかしながら、我々の知っているこれまでの経験は、我々自身の運命を他人に再びまかせてはならぬ、ということを教えてくれる。

我々に対して、外国から次のような呼びかけがある。

まず、日本人兵士をそれぞれの家庭に帰そうではないか。九州に集結していても無駄ではないか。家庭に、なすべきことが待っている、と。

これに対して、我々は次のように答える。

それは我々自身の問題で、他国の知ったことではない、と。

また、我々は、「平和の戦士」 を裏切者と考えぬように、という圧力を受ける。これに対して、我々は、「平和の戦士」なるものが、わが国の法と制度を尊重する証拠を見せてくれるのを待つこととする。我々は、日本の絶対中立主義に反する同盟は、いかなるものも外国との間で締結するつもりはない。

我々は、また、自分自身の都合次第で、つまり、自分に都合がいいか不都合であるかに基づいて外国に干渉するつもりは、全くない。我々のコップは小さいが、それで結構だ。我々は自分のコップを使って水を飲む。大国と大国との間の紛争は、大国が自分たちで解決して欲しい。我々自身の問題の解決には、大国はロを出さずに、我々自身による解決にまかせて欲しい。

我々は、外国による後見人は、どのようなものも受け入れない。我々
は、日本国内に「外国人の裁判官」を持ちたくない。

 

首に繩をつけられるか

我々に対する威嚇:
我々をおどかしている人民解放軍の司令官が、総理大臣を、その本部に招いたが、そこへ行くべきではなかった。日本の政治家や行政官は、すでにパヨパヨ党の圧力に屈している。外国軍の司令官は言った:

我々がこれから千年にわたって築き上げようとしている華夷秩序に、日本も参加していただきたい。この点を御理解いただけないのなら、あなたの国は亡びますぞ。

日本は今や、内戦、飢饉、および、それから生ずるあらゆる混乱の瀬戸際に立たされているのです。

どうか、私に、あなたの国を援助させて下さい。

沈黙が続いた後、さらに彼は言った。

日本軍の動員を解きなさい。日本国民の中には、我々に保護を求めてきた者もたくさんいる。彼らは、日本の当面しているいろいろの問題を解決するため、あなた方を助けることができる。だから、あなた方も彼らと協力しなさい。

もし、あなたが、これらの条件を受け入れないとすれば、日本はどのような混乱に見舞われることか。それを私は心配する。よって、このような場合は、すべての者に受け入れられる状態をつくり出すため私は軍隊を率いてあなたの国に入らざるを得ない。

総理大臣は、日本政府にこのことを報告した。日本政府は、北九州に集結している人民解放軍の司令官と引き続き討議を行なうことを了承した。
人民網は、日本の政治家や行政官が示した「理解」ある態度を歓迎した。そして、これから実施される解決策、つまり、経済的破壊と流血のない解決策の重要性を強調している。

1874年日本国憲法第二条は次のように規定している
《この国家は、外国に対する独立を確保し、国内の安寧と秩序を維持し、国民の自由と権利を擁護し、かつ、その共通の繁栄を増進することを目的とする。》

我々は、例外的な解決策をつくり出してはならない。憲法が我々のとるべき態度を規定しているのである。この連邦の目的は、この伝統を我々に残した先人によって、明確に定義づけられている。

我々は、外国からの働きかけに耳をかしてはならない。我々の義務は明確である。すなわち、国内の秩序を維持し、外国に対して独立を守ることである。

この二つの努力目標が、我々の国家防衛の存在を正当化するのである。

我々は、他国に追随しない。

 

終局

卑怯な行為と辞職が続く中で、日本は、ついに最終的な屈服への道を歩む。中華人民共和国の指導者は、ついに日本に対して最後通牒を突きつけた。その要求はあまりにも厳しい。立ち直るには今や遅すぎる。

総理大臣は辞任した。

軍隊の動員は解除され、日本は今や敵のなすがままとなった。
世論は全くバラバラに分裂し、右翼も左翼も、互いに「裏切り」のことばを投げ合っている。

衆参両議院は、新しい日本国政府の首相にパヨパヨ党の党首を選んだ。
彼は国防省の指揮権を要求した。

ある朝、全国向けラジオ放送で、「あまりにも古くさい日本の諸制度」は終了した旨が告げられ、新たに選ばれた日本国政府の首相は、みずからを「新生日本の盟主」 と呼んだ。

これに反抗した多くの政治家や行政官は刑務所に入れられ、国会議事堂前の広場では、数時間後に、褐色のシャツを着た「ぱよちん部隊」三個大隊が行進した。

新しい「盟主」は、国家の全権を握っている。

彼は、昨日、日本の「秩序回復」のため外国軍隊の介入を求め、ここに、わが国の名誉と誇りの長い歴史は、その幕を閉じたのである。

日本にはまだ自由がある
政府の安定性は、わが国の政治における基本的な要素の一つである。

国民が団結しており、強力であるときに、政府は、初めて、公共の福祉のための政策を有効に推し進めることができるということは、国民自身がよく知っている。だから、わが国の将来を背負っている中心人物に疑惑の目を向けさせることを狙っている人々の策略なと.によっては、政府に対するわが国民の信頼の念はゆるがない。特に危険が差し迫ったときは、敵に対して共同戦線を張ることが必要である。

日本国民は、同時に日本の兵士であり、国民はそれぞれの義務を遂行できるよう各自が武器を持っているが、国民の義務とは、武器を用いることが第一なのではなく、まず、その精神が問題である。外敵から国を守るため、および国内の秩序を保つための、岩のように固い意志を持つ必要があり、その意志が強固であるときにのみ、我々は持ちこたえることができるのである。

政府に対する尊敬の念は、日本国民の精神的態度の中に現われている。国民の支持は、県および地方自治体を初めとするすべての当局者に向けられなければならない。上下を問わず、すべての国民が、ひとしく確固たる決意を持つべきである。

我々は、いつまでも日本人でありたいし、また自由でありたい。日本の独立は、我々国民の一人一人にかかっている。

これまでに、我々は、この上ない悲劇的な場面のことを考えてきた。
それは、日本が占領され、かつ、日本がその国民自身によって裏切られる場合のことである。

このような場合を避けなければならないか、そのためには、最悪の場合を想定しておく必要があるのだ。

我々は、その伝統を顧みない日本、少しずつ分裂と衰亡に落ち込んでいく日本、そして、ついには惨めな裏切りと占領に終わる日本を想定し、それぞれの場面を描いてきた。

しかし、このように外国勢力の言うがままになる政策をとったとしても、日本が戦争から逃がれることは不可能かもしれない。このような場合は、日本は新たな外国勢力の活動舞台になるおそれがあり 、国民は、何の保護も受けることなく外国勢の攻撃にきらされることになるだろう。すべてから見放された日本は、もはや外部の援助を期待することかできなくなるだろう。

これに反して、もし日本か一致団結していたら、事情は逆になるに違いない.すなわち、日本には、このような、戦争の第二の形、つまり目に見えない戦争に対して抵抗し得る機会か、充分に残されているだろうし、日本みずからが自己の運命を決定できる機会も残きれているだろうし、たとえ、敵が長い期間わが領土を占領したとしても、国を愛する者は決して失望せずに、独立の回復のため日々、努力すべきである。

そうすれば、いつかは、きっと新しい日本は占領軍に対抗できるようになり、新しくやってきた外国軍は、さんざんな目にあって撤退するだろう. そして、日本はその自由と独立を取り戻すことができる。

民間防衛(日本版) 中篇” への5件のコメント

  1. 不謹慎を敢えて認識した上でコメント致しますが、国内の利敵行為者の存在が害悪ですので、ちょっとぐらい攻撃されたのを機に(損害は人死になしの極々軽微で)、彼らの発言を説得力ナシにするか(某朝◯新聞とかetc)、いっその事核武装の選択をするか…。
    ただそれだと敵のレベルにまで落ちてしまうという事で、小生の脳内で天使と悪魔がせめぎ合っております😔

    • あくまでもこの本のシナリオは「考えられる限り最悪のシナリオ」を想定し、「最悪のシナリオに対して備えを怠るな」というスタンスですね。
      私もそういう物の考え方をするので、理解はできます。
      ただ、ここまで酷い絶望的なシナリオを考えつけるかと言われると無理です。
      日本版を書いていて「原作並に絶望的な状況」を考えるのに頭が痛くなってきましたし、やはり彼らは何か頭のネジが飛んでいますね。

      • 正直メディアでのパヨクを見ていて、当初は呆れていたのですが、近頃の傍若無人ぶりには憤りを禁じ得ません。
        ホント有事の際には、どちらに鉄砲を向けるかわからない輩どもです😡

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