民間防衛(日本版) 前篇

さて、今回はスイス政府が国民に配布している「民間防衛」を日本バージョンに改変したものを作りました。

といっても全部ではなくて、スイスと架空の周辺国のドロドロの戦争を想定したシミュレーションストーリの部分だけです。

スイスは海なし国なので、日本とも環境的にかなり事情が異なるという点もありそこは全面的に作り直しました。なお、日本の場合はドイツに相当する国が周辺国に喧嘩を売って回るというシナリオのように読めますが、日本の場合は「中華人民共和国」をこれに置き換えてシナリオを作成しました。

周辺国も実在の国家を使っていますが、韓国と北朝鮮が分断した状態だとややこしい事になるので「統一朝鮮」という南北が合体した架空の連邦国家を用意しました。また、台湾は独立姿勢を貫き、アメリカと強固な同盟関係にあり、中華人民共和国と対決姿勢を深めているという立場に改変しました。

日本は永世中立国としてアメリカ、ロシア、中国どちらにも与しない中立国家として鉄の意志で中立を墨守する立場という想定となっております。

また、日本国憲法の法体系もスイスと類似した物に改正されているという前提となっております。

それでは本編開始です。

戦争の危険は次のような形で示される

 

国際緊張の激化
戦時経済措置の発動
統制配給
心理戦防衛強化
スパイと地下撹乱活動
民間防災の用意と訓練
文化財保護
外国における戦争の勃発
武装中立
軍隊および民間防災組織の動員
民間人の徴用
抑留者と亡命者
わが国の政治に対する国外からの圧力
放射能の危険

日一日と平和は不安定になってくる。
戦争の危険が生じただけでも、我々の負担は重くなる。
明確な考察、強固な意志、犠牲的精神、これが必要になる。
これらの精神的条件は、軍隊においてだけでなく、国民の日常生活、経済生活においても、職場においても必要になる。
日常茶飯事における規律ある行動が特に重要である。このような時期に、外国は我々を注目している。我々の一挙手一投足が注意深く見守られている。戦争の危険に我々がどのように対処するか、どのように持ちこたえていくかを見て、敵は我々を攻撃するかどうかをきめる。

 

さて、これから、わが国の波澗の多い運命を辿って見よう。ここに出てくる名前などを現実に捜し出そうとしないでもらいたい。次に述べるのは、勝手につくり上げた例にすぎない。この人は一体だれかと推理してみたり、中に出てくる国や都会を地図の上で捜したりしないでもらいたい。それは捜しても見つからないであろう

中国時報の伝えるところによれば、3隻の台湾タンカーは、中華人民共和国の潜水艦によって、南シナ海おいて撃沈された。

アメリカ海軍の第7艦隊司令部は、今後、中東からの石油の運搬は、第7艦隊によって護衛されるであろうと発表した。

人民解放軍の東海艦隊司令部は、5月2日7時5分、金門島沖において、護衛中の人民解放軍所属の駆逐艦が台湾の潜水艦によって撃沈されたと発表した。

台湾総統は、休養地から急いで首都に帰った。

統一朝鮮では、中華人民共和国の支援を受ける「トンスル党」が権力を奪取した。

 

戦争勃発の可能性あり

3K新聞記事の要約:
情勢は急速に緊張した。我々の周辺にふたたび戦争の気配がただよう。しかしわが国民はあくまで冷静さを失なわない。目下の危険を過少評価することもなく、また、事態の推移を徒らに劇的にみることもせずわが国民は、国際情勢の発展を注目している。
不測の結果をもたらしかねない重大事件が発生するのは初めてのことではない。しかし、これまでのところ大国は、破局がもたらす恐るべき結果を前にして、二の足を踏んだのだ。
何よりも、わが国民は、わが国の防衛準備が完成されているのを知っている。我々は、力の限りを尽して、何が起ろうとも、わが国の中立を維持しよう。

同じ日付の読捨新聞記事:
幻想を抱いてはいけない。日一日と情勢は悪化する。今夜検討された調停手続がうまくいかない場合には、事態はどこまで進展するだろうか。
警戒しすぎることはない。不意を打たれないためにできることは、すべて、冷静にやる必要がある。わが国の民間防衛および軍事的手段の価値を信頼しよう。
とりわけ、敗北主義に陥らぬこと、そして徒らに恐れないこと。我々はまだ世界を支配する人々の叡知に期待をかけている。最悪の場合でも、核兵器だけは使われないよう期待する。しかしたとえ、使われたとしてもわが国の準備のお蔭で我々の何割かは助かることを知っている。
いかがわしい分子が何人か逮捕されたそうだ。
「スパイごっこ」におぼれてはいけないが、それでも今の段階からわが身を守れるようにしておこう。

日本における物資の輸送は、まだ正常に行なわれているが、何百万という主婦が、日用必需品の貯えをふやそうとしている。卸売商人や輸入業者は、需要に応ずるため、また、在庫をふやすために、輸入を増加している。

国外の危機が高まったので、日本の国民意識は強化された。激しくなる敵の宣伝工作によって、日本ては、かえって自己の価値に一そう留意するようになる。日本は、強い健康体が伝染病に対して反応するように、反応する。

起こり得るかもしれない流通停止と配給制度への準備ができる。証明書は、最初の数カ月分が印刷され、各州で各市町村への配付の準備が整っている。緊急事態に臨んで戦時経済機構に編入される人々が決定されている。

 

・ガソリンは自動車の燃料タンクに入る分のみ販売可能となった

・ガソリンスタンドの会員だけ、そのスタンドのみで従来の量の予約販売を許可することにした

・一方で、非売品枠や軍用予備品は販売不可とした

・民間には年間所要量の70%を供給可能な体制を敷いた

 

ここで想定された状況においては、日本政府は、たとえば、どの予約者も、会員登録しているスタンドの中から一店を選び、従来の年間所要舅の70%を購入することができる、とするだろう。

鳥川は、これは彼には該当しないものと考えた。彼は、ABAホテルと谷元総支配人の暖房用灯油タンクを満タンにしてやったが、その値段というのは、ABAホテルのバーで夜半にきめられ、しかもその際鳥川の好意がちょっぴり示された、というものだった。そのために、彼は他のお客の配給分を減らしてしまった。戦時経済局はこれを摘発し、鳥川はブタ箱に放り込まれ、彼は裁判で申し開きをしなければならないだろう。

わが国の自由と多様性に対応して、宣伝と、異質のイデオロギーに対する対抗策も、多様で自発的である。家庭、教会、学校、政党およびその他の組織、責任ある新聞、ラジオ、テレビは、各個人とともに、心理的国土防衛のにない手である。

〔新聞記事〕与那国島における合同民間防災演習
与那国島において金曜日の夜から土曜日にかけて、大規模な合同民間防災演習が行なわれた。沖縄県警本部長は、本演習を重視して、これに臨席し、演習終了後演習が大成功であったと.次のような新聞発表を行なった。
民間防災組織は、万難を排して、今日、よくその用にたえ得るものとなっている.
激烈な攻撃を受けても、民間人の被害をきわめて低目にとどめることができるだろう。民間防災組織によって、わが国土防衛のもう1本め柱が立てられ、一番の弱点が除かれた.今日、充分な民間防災を持たない国は、多額の費用をつぎ込んだ軍隊が防衛に投入される前に、戦争の脅威によって政袷的に強奪されてしまう可能性がある。日本は、今日、自体の推移を冷静に見守っていけるだろう.

 

以下のページには、上記のような民間防災演習がどのように行なわれるかが述べられている。

与那国島は、早目に警戒体制をとるように指令された。市民は避難所の中にいる。市には灯火管制がしかれた。通りは人の影がない。病院の地下治療室、地下手術室、救護所などは、準備が整っている。民間防災の指揮班や行動隊も、出動準備が整った。警報および通信機関は、すでに活動を開始している。各部隊の長は、その補佐の任に当たる者とともに待機しており、いまや彼の双肩に全責任がかかっている。

核兵器化学兵器対策班の報告によれば、放射能はごく僅かである。自警団(住宅自書団、職場自書団)は、避難所を離れてもよい。彼らは、負傷者に応急手当を施し、家をなくした人々の世話をし、多くの火災の火元を消す。地域防災長は、これらの活動を監督し、各団長から、それぞれの団の管轄区域の事態を絶えず報告させる。

地域防災長は、入って来た諸情報を分析して、最大被害地を判定し、適切な対策を講ずる。
久部良内陸部に大火災と破壊、南方に延焼する危険あり。
住宅自警団や職場自警団では、もはや手に負えない事態となってきたことが、確認された。地域防災長は、配下の部隊を導入することを決意する。

 

救護所はコンクリートの下にある。運搬可能な負傷者は、さらに病院へ運ばれる。被災者や迷子は、収容所に連れていかれる。消防班と工事班は、大型救助器具を使って、閉じ込められた人々の救出を行なう。

地域防災長は、被害が大きくて、自分の力だけでは防げないと判断する火災は南方へと広がる。対空防災隊の隊長と協議し、同隊を被害中心地に差し向ける。

対空防災隊長は、地域防災長と協議ずみの計画に基づき、現存する給水所、開放されている通路を考盧して、中隊を3方面から現場に向けることを決定した。

消防班が水煙をあげて消火作業に当こっている問に、救助にあたる隊は、火煙の中を、崩れかかる壁の間を縫って活動する。土木機械が瓦礫を取り除く。

重機と溶断用のアセチレンバーナーを装備した軍隊と民間防災組織工事班は、瓦礫と邪魔物をかき分けて、生き埋めになっている人々のもとへ辿りつく。救助された者は安全な場所に運ばれ、負傷者は医者の治療を受ける。地域防災長は、指揮下の民間および軍事的組織によって、被害を少なくすることに努める。

我々が祖国を救うためと思ってやっていても、敵の工作に幻惑されるならば、迷ってしまって、我々らしくないことをするといった危険がある。

愛国運動宣言

敵国の協力な宣伝工作及び反宣伝工作に立ち向かうべき時が来た。遺憾なことに、従来、当局は、このために殆ど何らの措置もとっていない。敵は、パヨク政党、特定民族団体において、政治的、イデオロギー的な訓練を受け、戦闘的組織を取っている。
これに対抗し得るためには、我々も同様なことをせざるを得ない。我々は、日本の教科書の内容を、イデオロギー体系的に説明する必要かある。わが国内でも、敵国の論客や煽動者に立ち向かえるように、弁証法をあやつることのできる人を養成しなければならない。 我々は一致団結して、勇敢な軍隊そのものになる。我々のシンボルは、先祖が使った「太刀」である。我々の鬨(とき)の声は、昔の日本と同じ「鋭!鋭!応!」である。

愛国運動
著名 桜木誠人

心理的国土防衛に専心するのあまりに、政治的過激主義に陥ることのないよう用心しなければならない。敵が攻撃に用いる手段をそのまま反撃のために用いなければならないと考えるのは、ゆゆしいことである。宣伝に立ち向かうのに、同じたく.いの反宣伝を行なう必要はない。左右の全体主義イデオロギーには、思想の自由をもって対処すべきである。イデオロギー的訓練とは、人間社会生活の法則を勝手につくり上げ、これに基づいて人間の行為を規定することであって、このようにして、人間の自由な思考と行動に対する責任という:ものをなくしてしまう。

わが国家は、自由と大和魂の上に成り立っている。この両者は、ともに、イデオロギーでもなく、教条的体系でもない。我々は、入り乱れる精神的闘争の中にあって、我々の、最上の価値を持つ財産を、見失ってはならない。

教条的訓練を受けた大衆の力におそれをなしてはならない。したがって、日本で言う心理的国土防衛とは、教条的訓練ではなく、各人の判断力と完全な責任感を養うことである。したがって、大和魂をはぐくむということは、第一義的には、議院のする仕事ではなく、全国民、政党、寺社仏閣、精神的・文化的団体のする仕事、各人のする仕事なのである。両親、養育者、教師、ジャーナリスト、作家、芸術家、これらの人々は、大和魂を国民に植えつけ、自己主張の意志を強化しなければならない。

心理的国土防衛は、わが国の多様性と自由を反映して、多様の根を下ろしている。市町村、県自治体の役目は、この思想の自由な発展を力の限り促進することである。特に、当局の果たすべき仕事は、我々の精神的抵抗力に対する敵の攻撃方法を、模倣するためにではなく、我々の防戦に必要な資料と知識を得るために、詳細に研究させることである。

人民解放軍司令部筋からの情報によれば、ベトナム国境に展開中の人民解放軍の動きが確認された由である。
今晩のテレビ演説で、ロック大統領は、「中華人民共和国へのいかなる国の侵略に対しても、わが国は直ちにあらゆる手段をもって対抗する」と宣言した。
統一朝鮮では、共和国の防衛のために「キムチ」政府が樹立された。情報によると「キムチ」政府軍は中華人民共和国の義勇兵からなっていると伝えられる。
台湾国の大都市住民は、当分の間、夜を避難所で過すように指示された。

 

戦争の切迫

統合幕僚監部の声明:
我々が当面している政治危機は、わが国民を不安に陥れている。
日本政府は、刻々と展開する事態の推移を見守っており、必要に応じて、長期間にわたって準備した適切な措置をとる。

冷静を欠くことは災禍を招く。必要物資は確保されている。

米、めん類、大豆、大麦、とうもろこし、小麦粉、片栗粉、砂糖、茶類、塩、味噌、醤油、食用油脂などの食料、石鹸、洗剤その他、生活必需物資の公正な配給割当が命ぜられ、即刻実施された。

買占めは、すべて処罰する。

一部裕福な人のみが必需品を確保できるというような事態は、断じて許せないことである。

本日の会議において、連邦日本政府は、今後、わが国に入国を許可するのは、外国の政治的亡命者と、わが国の農工業に仕事を求める労働者だけである、と決定した。わが国に不動産を持っている特別永住資格者も、これについては、どのような特権をも要求することはできない。

 

新聞記事の抜粋

ある地方新聞の記事:
収入の少ない家庭を買占めから守るための配給割当は、迅速に実施された。
この措置は、正義に基づくものであって、わが国民にとって大いに役立った。
当局が行なっている配給割当は、日を追って効果を発揮している。

利己主義者たちは、ひともうけしようと企らんでいるかもしれないが、百貨店も一般の商店も、彼らに大量の品物を売らないから、その企ては断念しなければならない。特に、商店に対しては、マイナンバーカードを提示し購買履歴の多くあるお客だけに売るようにとの命令が出たので、商店を回わって買い占めることもできない。
購入にはマイナンバーカードでのICチップ認証を通すことになったので、詐欺行為もできない。
充分な収入のない家庭も、前もって備蓄の用意ができなかったことを心配する必要はなく、最小限度必要なものは手に入れることができる。
この規則が厳守されているお蔭で、食糧事情がきわめて困難になることを恐れることなく各家庭は、安心していられる。

買占めをしようと思っている者には気の毒だが、これによって、金持も貧乏人も、同じ苦楽を分かち合うのである。

統合幕僚長の任命

一新聞記事抜革一

陸軍部隊と国防軍の地域防衛隊のそれぞれの参謀の一部が、それぞれの動員計画に従って動員された。
地域防衛隊に属する軍事経済将校は、戦時経済機構その他の関係当局および民間防災組織と連絡をとって活動を開始する。

軍事経済将校は、食料品と軽油、ガソリンのリストを管理し、自家用車を調査記録し、軍隊、民間防災組織および戦時経済にとって欠くことのできない徴発を行ない、戦時用貯蔵倉庫を点検する。
国民生活はどんなことがあっても続けていかなければならないので、連邦、州、市町村の当局は、数々の困難に当面しながら秩序を維持しなければならないのである。

一新聞記事抜革一

衆参両院は、今朝11時に合同会議を開き、203票をもって、わが軍の統合幕僚長として東郷兵八元帥を選出した。
その他の首脳幕僚についても投票が行なわれた。東郷元帥は、満員の議場に、落ちついた態度で入場し、宣誓を行なった。

下院議長は、議員を代表して祝詞を述べ、元帥自身と、今日から元帥が指揮する軍隊に対して、国民が抱いている信頼感を表明した。
全日本国民は、東郷元帥の統合幕僚長選出に満足し、これを歓迎した。

 

軍隊の部分的動員

情勢は悪化する一方である。国境部隊と、かなりの数の特殊部隊に対して、動員命令が発せられた。
動員された部隊は直ちにその任務を尽くす旨を宣誓した。港や空港は閉鎖され、侵略者の役に立ちそうな道路沿いや各地域の標識は、すべて取り除かれた。

・わが軍の陣地は、沿岸においても国内においても、充分に固められている。

・特定の道路は閉鎖され、障害物が置かれている。重要な施設は軍事的に監視されている

・爆薬が設置された構築物は、いつでも爆破できる状態に置かれている。交通規制が行なわれている。

・灯火管制が全国に発令されている。

・地域防災組織は、出動体制をとっている。

・応急手当所および救護所が組織される。

・給水所が、水道網と別個に設けられる。

・企業的記念物と博物館には、文化財保護の国際標識が付されている。(楯の模様)

・職場自警団は常時出動体制をとっている。

 

新聞記事抜粋

今や戦争状態に入ることは必至と見られる。戦争以外の手段で両陣営が、現在の悲劇的状態から抜け出す方法は考えられない。
日本政府は、今や、奇襲的攻撃を避けるため、わが軍隊に対して部分的動員を命ぜざるを得ないことを認めた。

東郷元帥の任命は国民に好い印象を与えた。国民は、将軍の決断力と、将軍がこれまでの軍歴において、自分の指揮下にあった部隊に対して常に示してきた理解力とを、高く評価している。総動員も間近いであろう。総動員が急速かつ完全な秩序のもとに実施されるために必要な、あらゆる措置がとられた。銀行の窓口係は、かけつけて来たお客の要求をさばくのに苦労している。

灯火管制はどこでも規律正しく守られている。民間防災組織によって命ぜられた仕事は急速にはかどっている。
責任者は、各家庭を視察し、特に灯火管制の分野でとられたあらゆる措置を監督した。

学校の運動場に堀が堀られた。そこには民間防災に必要な水を入れることになろう。

テレビアカピは統一朝鮮の義勇軍動員状況を延々報道している。何という熱狂ぶりであろうか! 宣伝はその力を失っていない。

三河島のホルモン焼肉屋で人々は、わが軍の総司令官はかつて在日参政権運動に同情的であったらしいと語った。野獣先輩伍長はそれを信じなかったが、仲間にその話をした。

トンキン新聞は、食料配給に関する連邦日本政府の怠慢を非難したセンセーショナルな絵入りの、偽のドキュメンタリー記事を掲載した。

中華人民共和国の環球時報は日本が気に入りそうな記事を掲載している。そのテーマは「我々の理想は同じだ、手を結ぼうではないか」

敵は、我々の内部における抵抗力を挫折させるための努力をしている。我が国民に偽りの期待を与えて欺こうとしている。我々をスパイし、我が国政府に反対する世論を煽り、我々の制度を批判し、時には脅し、時には取り入ろうとしている。
我々の批判精神、判断力は、きびしい試練にさらされている。我々を取り巻く偽わりの網の中から、絶え間なく真実を選び出さなければならない。

我々に提供される偽わりの情報や、我々の指導者や政府に対する悪口を、充分に警戒しなければならない。国際情勢も、悪意あるやり方で我々の前に示されることがある。我々の義務は、断固たる態度をとり、嘘を言いふらさないことである。新聞、テレビ、ラジオの義務は、客観的に報道することである。それによってのみ真実が取り戻される。

統一朝鮮の大統領は今朝、同国を中華人民共和国の朝鮮族自治区として併合すると宣言した。

ロシア連邦代表は「国連安保理」の席上、統一朝鮮の中華人民共和国への併合に対して抗議した。同氏は国連軍を派遣して統一朝鮮を占領するよう要請した。

米台連合軍は、護送船団に接近した2隻の人民解放軍潜水艦を撃沈した、と発表した。
統一朝鮮 羅先特別区の国境では、豆満江を挟んで「キムチ」政府軍とロシア軍の問に激しい戦闘が展開された。

ロシア連邦大統領は、「中華人民共和国との外交関係は断絶しない。今なお、紛争の解決を望む」と述べた。

 

わが国の周囲に戦争勃発

人々が長い間恐れていた戦争が勃発した。統一朝鮮のいわゆる「キムチ」政府軍に関する茶番劇の秘密は決定的に暴露された。それは、すべての機動力を装備した徹底的な近代的軍隊である。

外交官の召還こそまだ行なわれていないが、わが国の国境では、戦争の空気が濃厚である。

日本政府は、わが国の中立の権利と、それをいかなる手段によっても尊重せしめようとするわれわれの決意を、明確に表明した。

わが領海は閉鎖されている。わが領海沿いに展開しているイージス艦や空母、潜水艦の展開および機雷散布は、数日前に完了している。

軍隊と民間防災組織の総動員が発令された。掲示によって動員が国民に知らされ、政府は全国民に、平静を保つよう求めている。動員が秩序正しく行なわれるため必要な、あらゆる手段が講じられている。戦時刑法の規定が実施に移された。

 

日本政府に与えられた非常大権

自由販売の禁止と配給制次の品物について行なわれる:
米、めん類、大麦、小麦粉、とうもろこし、片栗粉、豆類、砂糖、茶類、味噌、醤油、食用油脂、石鹸、洗剤、固形および液体燃料、繊維製品、靴。

配給制以外の食品の配分:
パン、肉類、海産物、牛乳、乳製品、罐詰、レトルト・インスタント食品などについて

その他の措置:
物価統制委員会は、価格を決定する。
公共輸送手段に対する戦時時刻表の決定
民間電話連絡の制限。
きびしい道路交通の制限。
避難の規制。
規定航空路以外の航行禁止。

連邦議会の決定:
国の安全を確保するため、連邦議会は、日本政府に対して、いかなる情勢においても日本の中立を確保するための大権を与える。
日本政府は、経済面においても、必要なあらゆる措置を講ずる。

読捨新聞の記事抜粋

動員は、国内至る所で、秩序と規律のうちに実行された。しかしながら、これを混乱させようとする数々の虚偽の情報が、わが国のあちこちの地方で言いふらされたことを、国民の前に明らかにしたい。命令に全く反する発生源不明の指示が、一般国民の中に流布されていたのである。

ラジオとテレビは、秘密ゲリラや外国の宣伝の仕わざであるこれらの策略と対決するため、敏速な行動をとることができた。
もう一度繰り返そう。わが国民は、あらゆる敗北主義的ニュースを警戒せねばならない。

武力に訴える前に、巧妙かつ悪質な宣伝でわれわれを倒すことができれば、敵にとって最大の利益であろう。
故に、自制することを学んで、われわれの足下に仕かけられたワナに陥らないようにしよう。政府当局のみが、国民の名において語ることを許されているのである。何が起こっても当局は国民に知らせるであろう。当局から出たもの以外の情報は、すべて拒否しよう。

今朝、戦時体制に入った部隊は、急速に、それぞれの動員部署に到着し、武器装備を手にした。確立された計画に従って集結が実施されつつある。事故は全く起こっていない。動員されなかった者は沈黙を守ることが、ぜひとも必要である。わが軍部隊は「日本のどこか」にいるのである。

沈黙することのできない者は、国の利益を害することになる。口を閉じて、われわれの舌を温かくしておこう。道ばたで拾ったどのような噂話も流布されないようにしよう。沈黙も、国に対する奉仕である。

 

国民への通告

(動員の数日後、全国の町内会の掲示板に次のような通告が張り出される。)
「国の防衛のため、一貫した努力が国民に求められている。軍は、その防衛陣地を完成するために、とりわけ、工具、建築資材および各種の車輌が必要である。このために、われわれは次のことをよく知っておこう。

1 ,徴発は、合法的に明確に定められた規定によって規制される。軍、民間防災組織および戦時経済部は、補償を行なうことを条件として徴発を行なう権限を有する(資材、車輌、工具等)。市町村当局は、民間防災組織が必要とする資材を確保するために必要な措置をとる。

2.原則として、徴発は地域防衛隊の任務である。軍事経済将校は、徴発されるものの所有者に受取証を渡し、また、徴発された資材の返還が必要な場合には損害賠償とともになされるように注意する。

3例外的に、徴発が軍隊によって直接行なわれる場合には、その責任者は必要な受取証を発行する。この書類の写しは必要な手続きのため最も近くにある地域防衛隊司令部に送られる。

4.国民は、国の防衛に必要な場所や土地を軍隊が使用することを拒否できないが、補償を受ける権利を有する。防禦構築物の建造に先立って、その場所の所有者は、責任者の将校に対してその権利を主張すれば、これについて書類が作られる。
徴発に関する法令についての詳細は、市町村の係に問い合わせられたい。そこでは、徴発に関する法規定について相談に応じることになっている。

事務局長: X

沈黙することを心がけよう。慎重さは、戦時においては特に美徳である。
交戦国は、いずれも、明日はわれわれの敵になるかもしれない。われわれに関係のあることは、すべて彼らの関心を引く。したがって彼らは、われわれに関する情報を得る機会を逃がすことはない。

わが軍の所在地、わが国の防衛装備、手段、列車、時刻、民間事務所の電話番号、部隊移動の有無、どんな建物が保護されているか、ある区域に軍事施設があるか。
どんな情報でも敵にとって有益である。ある官吏の名前とその習慣を知ることは、わが方に同盟者を求めようとしている敵に、いつかは役立つであろう。われわれは自分の弱点を知らねばならない。沈黙することを心がけることは、国家防衛に協力することである。

地方新聞に掲載された小ニュース

「禍い転じて福となる」と言うが、わが国の生徒児童は、現在の状況に大いに満足している。というのは、学校の敷地は軍隊の使用に充てられており、大部分の教師は動員されている。この嬉しい休暇がいつまで続くだろう?

川崎市に住んで、市の上流階級と交際していたある外国人が逮捕され、その自宅から無線通信機と軍用VPN通信装置が発見された。社交の名のもとに、彼はいろいろの情報をたくさん集めていたが、遂に仮面をはがされたのである。

仕事のできる年齢に達している生徒には、農場、工場、商店などで、いろいろな仕事が割り当てられて、動員された人々の代りの役を果たしている。

騒々しい夜

わが国民は、昨夜は充分眠れなかったであろう。装甲車の通過、飛行機の絶え間ない爆音など、われわれに戦争の気配を強く感じさせたが、幸いにも今朝は静けさが戻って来た。病院の屋根には大きな赤十字が描かれた。

話の種

われわれの隣の地区では、ある一家が一寸忘れることのできないような災難に出会ったとのことである。それというのは、動員令が下るとともに、X氏夫妻は車で自分たちの山荘に向かったが、何という不運か、最初の橋の入口で憲兵につかまり、家に送り返された。結局、X氏夫妻は、みんなと同じ運命を分かち合うことになったのである。

この時期における民間防災組織の活動
民間防災組織は、戦闘部隊と同時に行動態勢に入り、数日間で準備を完了した。そして、不慮の災害に際してすべてのことがうまく動くように心を配っており、任に当たる人たちは、この最もデリケートな任務になじみつつある。

いろいろな訓練の結果、この機構の弱点が明らかになったが、うまくいかないところを改めるだけの余裕があった。二週間後には、毎週交代する四分の一の隊員は自分たちの部署につき、四分の三は出動態勢に置かれて、一定の区域を離れてはならないことになった。そして、警報が鳴ったら全員がその部署にかけつけるのである。
住宅自警団は毎週一回合同演習に参加する。

地域防災組織のメンバーは、他の人々を訓練する任務を持つ。
こうして、民間防災組織の人たちは、平時に訓練を受けなかった人にも訓練がだんだん行き渡ることになり、整然たる活動が国の全地域で遂行されることになる。

妨害工作とスパイ

数日前、JR常磐線の荒川鉄橋に近いアパート空き部屋に積まれてあったダンボールの中に、鉄道従業員の制服が三着隠されているのを、そのアパートのオーナーが発見して、警察に届け出た。秘密のうちに監視が行なわれた結果、常磐線を爆破しようと企らんでいた偽の線路検査係が三名逮捕された旨、警察から発表された。

荒川の取水口付近では、ある日、東村山浄水場の監視人が、浄水場の鍵がなくなったことに気づいた。通報を受けた警察は、正式の滞在許可証を持っている外国籍の民族系銀行員を逮捕したが、同人は、盗んだ鍵を使って浄水場に侵入し、飲料水を汚染するために、トンスルのいっぱい入った入れものを用意していた。この妨害行為は実行寸前に防止されたが、われわれの警戒心はこれによって強められた。われわれの置かれている状況のもとでは、用心し過ぎるということはないのである。

兵庫県尼ヶ崎の小田南公園遊んでいた子供たちが、地面を掘ったところ、無線通信機のほか、いろいろな道具の入っている小箱が出てきた。子供たちはこれらの品物を喜んで村に持ち帰ってしまったので、警察は、妨害工作あるいはスパイ網を発見できるせっかくの機会が失われてしまったことを非常に残念がっている。

敵はあらゆる手段を使ってわれわれを弱めようとしており、そのために戦争が始まるまで待つようなことはしない。スパイ行為は第一の武器であり、収穫も大きい。敵はわれわれについて充分すぎるほど情報を持っている。大仕かけに行なわれる妨害工作は、国民の士気を衰えさせると同時に、国の正常な活動を麻痺させることができる。
細心の注意を払い監視を強めても、そのすべてを発見することはできないが、国民が注意深く気を配り、疑わしいことがあったら躊躇することなく通報することは、この非常時においてきわめて重要なことである。表面を見ただけでは何でもないことが、発見の重要な糸口となることもあるのだ。とは言っても、スパイ恐怖症にかかったり、大胆な妨害行為によって挫折感に襲われたりしてはならない。冷静を保って敵の手にのらないことが大切である。

〔上掲記事の訳〕スパイ・サボタージュ行為に死刑
本日、連邦議会は、軍事法廷で死刑を宣告されたスパイと妨害工作者4人に対する特赦の請願を、拒否した。

四人のうち三人の場合は、外国勢に対する軍事機密の漏洩という重大な犯罪であり、残りの一人の場合は、重要な軍事施設に対する妨害行為である。

連邦議会の決定は、スパイおよび妨害行為の抑圧をわれわれがいかに重要視しているかを示している。裏切者は容赦なく銃口の前に立たされるということを、われわれは心に言い聞かせよう。

平時の日本には死刑制度はない。
しかし、戦時には日本の存立自体が問題となるのであるから、最も峻厳な処置がとられることは、やむを得ない。

わが国の中立を守るために部分的動員令が発せられたら、直ちに、日本政府の決定によって、軍事刑法については戦時法規が適用され、スパイや妨害行為によって国の安全を害し、兵士や民間人の生命を危うくする者は、すべて死刑に処せられる。

地方新聞の記事

昨夜、公民館の講堂で連絡会を開いた。
配給係長は、配給問題に関係のあるすべての人々を招集して、家庭用食糧の供給を暫定的に規制するカードの使用について、一般国民に周知徹底をはかった。それは、今後施行されるいろいろな措置についての個別的な質問が殺到することを避けるためである。

こうして、すべての家庭に対して詳細な指示が与えられたので、今後、各家庭は、カードの使用法が説明されていなかったという口実が使えなくなる。牛乳を優先し、その代りに肉の割当を減らした子供用のカードが近く採用される二とも、その際、発表された。

衣類と靴についても特別なカードがつくられたことが注目される。

国際情勢が二のような規制手段をわれわれに強いる段階にまで悪化したことは、まことに悲しむべきことであるが、貧乏人も金持も同じように扱われるという事実は、われわれの心に-種の満足感を与えていることも否定できない。

今後は、物質的満足を得るためには、お金をたくさん持っているだけでは充分でなく、「クーポン」と「点数」も必要となるわけである。

供給については、民間人と、軍隊と、民間防災組織について、同時に考慮する必要がある。したがって、衣類、靴、食料品、化学製品、紙、薬品、機械および器具などの生活必需品は、上に記したすべての関係者に充分供給されるように生産が調整される。そして、ぜいたく品の生産は中止される。それは、必需品の生産に貴重な時間を振り向けねばならないからである。

配給当局は、われわれが健全に生活できるように配慮する。われわれの生活を単純化し、差しあたって必要性の小さいものは、あきらめなければならない。われわれは、わが国の農業生産を増大大ささせせるるために努力せねばならない。われわれの運命はそのことが達成できるかいなかにかかっているのである。

事態の進展
国民は頑張っている

戦争はわれわれの周囲で一年以上も続いている。わが国境の周囲には危険がみちみちている。その危険から逃がれるためにわれわれは全力を尽くしているのである。わが国の経済情勢は逼迫している。一方では輸入がほとんど停止されており、他方、数十万という動員によって、国民生産には重圧がかかっている。しかし、国民は、食料も、寒さを防ぐ手段も持っている。

国民は頑張っている。

郵便は一日に一便しか来なくなった。Amazonは各家庭への配送サービスを停止した。しかし、不平を言う者は-人もいない。忘年会や新年会はほとんど行なわれなくなり、食事も質素なものになったが、健康状態は悪くない。

国民は頑張っている。

電気を節約せねばならない。火力発電所用の石炭の備蓄は急速に減っている。
灯油タンクの目盛りは恐るべき低下を示している。部屋を暖める石油ストーブは最低火力でくすぶっている。この冬はベッドも冷えて、寒い。

国民は頑張っている。

医者の話では、国民の健康状態は戦争前よりよくなっているとのことである。心筋梗塞が前よりも減っているのである。

結構なことだ!

鉄道輸送が窮屈になり、原材料の輸入は日一日と減っていくので、産業界の不安は強く、生産は絶対的必要品のみに制限されている。
兵役免除も休暇も、次第に少なくなってきているが、兵役解除計画は、経済的必要性を最大限に考慮した上で実施されている。これこそ当然の姿である。

国民は頑張っている。

わが国の農村は、よくやっている。人手不足による困難にもかかわらず、平時よりも多く生産している。これは、試練に直面して、わが国のとってきた農業政策が、いかに先見の明のあるものであったかが証明されて、今日、その成果をあげているのである。われわれの払った犠牲は充分に償われている。耕地は増大しており、豪華な庭園も、公園も、運動場も、今は小麦や菜種、大豆、じゃがいもなどを生産している。
児童生徒は、余暇に農業の手助けをしている。

国民は頑張っている。

社会の上から下まで連帯感で結ばれている。兵役を免除された農民は、隣人を助け、馬を貸し、動員された者に代って鳥小屋や豚小屋の世話や乳牛の乳を搾っている。
軍隊も民間の仕事に手を貸し、乾し草をつくり、穀物や果物の収穫、種まきなどに協力している。

国民は頑張っている。

あらゆる分野で困難は倍加しているが、国民の連帯感を支える美しい情熱によって、国は頑張り続けることができる。頑張るということは、いつも朗らかであり続け、自分の周囲に信頼を与え、お互いに助け合い、隣人と試練を共にすることでもある。
試練の時ほ≦ど、同胞愛の価値が証明される時はない。わが国民が団結している限り、われわれは、何者もわれわれに打ち勝つことができないくらい強力である。

国民は頑張っている。

アメリカ海兵隊は今朝、統一朝鮮の「キムチ」政府に抵抗するロシア連邦を救援するために仁川に強襲揚陸した。
中国共産党中央委員会総書記は、ピョートル大帝湾沖合の日本海で大規模な原爆実験を行なう旨を発表した。これによりロシア連邦および隣接国に強い放射性物質が降下することは避けがたいことになろう。

 

ポラリス通信の報道:

ロシア連邦のシベリア一帯にビラが散布され、「政府を転覆させ、アメリカ軍の活動を防害せよ、そうすれば、原爆実験は中止されよう」と市民に呼びかけた。

 

原爆による隣国の脅迫

最初のニュース

今暁、中国人民解放軍火箭軍による強力な原子爆弾がピョートル大帝湾沖合、日本海の公海上で爆発した。この公海海域は交戦国の領土と直接の関係がないので、何らの抗議も行なわれなかった。

国連は爆発を中止させるために介入したが、効果はなかった。
この「実験」の目的は、明らかに脅迫であり某大国の勢力の下に喜んでみずからを投じてこない国々に恐れを抱かせるためである。

ところが、その大国は、実際には人民を抑圧しながら、口では自由を擁護していると称しているのである。

この種の心理作戦についてわれわれ国民の注意を喚起することは、無益ではない。
彼らは言う。

「われわれの味方になれ。さもなければ、お前たちを破滅させるぞ。われわれにはその手段がある」

われわれは、おびえてはならない。


警報部隊は、刻々推移する事態を国民に発表する:

今朝、日本海で強力な原子爆弾が爆発した。放射性物質は、14時過ぎにわが国に到達するだろう。しかし、今のところ、われわれは何ら危険にさらされていない。
水と食物を充分に貯えよ。
避難所用としてきめられている物資が、ちゃんとそろえてあるかどうかを調べよ。
次の指令に注意せよ。

警報機関の発表:

日本海側の諸地域の放射性物質の強さは警戒すべき程度になっている。やむを得ない場合以外は戸外に出てはいけない。もし戸外に出なければならぬときは、防毒マスクをつけ、手を覆うべきである。次の指令に注意せよ。

広報車による警告:

警戒!警戒!地域防災長を命令する。日本海上における原子爆弾の爆発によって、わが国では時々刻々放射能が増加している。
テレビやラジオの放送に注意し、警報部隊の指令を厳格に守れ。各自は冷静を保つように!以上。

放射能に警戒!放射能に警戒!
放射能に警戒!

原子爆弾爆発の影響がわが国土に現われている。国民は避難所に入り、新しい指令があるまでそこにとどまるように!

警報部隊の指令:
放射能が増加している。避難所の中は危険ではない。
次の指令を待て。

警報部隊の指令:
放射能は減り始めたが、その強度はまだ危険だ。緊急の必要がある場合、大人
は防毒マスクをつけて15分間だけ避難所から出てもよい。
次の指令を待て。

警報部隊の指令:
放射能は著しく弱まってきた。国民は避難所を出て自宅へ戻ってよろしい。し
かし、今から8時までは、やむを得ない場合のほかは家から出てはいけない。戸
外へ出るときは、ガスマスクをつけるなど、みずからの身を守る措置をとれ。

新聞の抜粋

最初の試練
このような、住民保護のためにとられた措置によって、われわれは、最初の試練を乗り切り、破滅から逃れられたが、この試練は、また、避難の体制が充分に整っていなかった所では、すべて大きな被害を受けたことをも明らかになった。避難所が不足していた所、あるいは、その設備が不充分だった所では、住民が放射能によってこうむった被害は重大の棋様である.
かなりの量の食料品は、もはや食用に供するわけにいかない。収穫前の穀
物は綿密に検代する必要かある。牛乳の配給は行なわれない 備蓄品に頼って生存しなければならない。たまり水は飲めない。交通は少しづつ再開されている。軍隊は重大な被害をこうむっていない。攻撃を受ける危険は全くなかったので、軍隊は堡塁やトンネル、地下室、などに避難していることかできた。

国境で起きた事態

国境における警戒事態宣言。国境警備所の情報日誌から、その一部分をピックアップしてみると:

23時45分 283地点(稚内の北端)で、25人の民間人が、6隻の漁船でわが領海内に侵入した。

0時8分 監視者Pの報告によれば、領海外のあまり遠くない地点に爆炎と重油の油膜あり。3420地点に赤色の大きな閃光が見えた。

0時32分 2541人のロシア連邦からの避難民が、小樽を経てわれわれの領土に入ることを許可された。

1時10分 わが領海上空を飛行中の人民解放軍所属のJ-8II戦闘機に対し、空軍のF15/J戦闘機が警告射撃。

1時25分 新潟沖海上において、漁船で漂流してた85人のロシア兵が救助を求めた。われわれは彼らを武装解除した。

1時40分 285地点(樺太の南端)
のロシア連邦領内において国境警備隊による激しい銃撃が行なわれた。ロシア共産党員は、逃亡しようとする民間人を追う。

2時15分 民間人避難者の中に5人のコレラ患者がいたとの報告あり。

2時22分 漁業監視者の報告によれば、与那国島南西の海上で自動火器の発射音を聞いた。

3日後の新聞抜粋:

武装解除された兵士2万5000人と、民間人4万人が、本日わが領土に収容された。

われわれは、これらの数字の裏にある各個人の苦悩を、ほんとうに想像できるだろうか。どのような恐ろしいドラマが、これらの不幸な人たちを逃亡に追いやったのだろうか。戦争は最も忌わしい災害である。戦争は、死の種をまき、火の流れの中にすべての人間の血を引きずり込む。恐怖が、追い詰められた人間の群を支配する。

恐怖が人間から理性を奪う。

彼らは、もはや、自分を守ることしか考えていない。いかなる理由づけも、いかなる命令も、何ものも彼らを引きとめることはできない。
彼らは、自分の生命を守るために、すべてを放棄する婦人、子供、老人、脱走兵、仕事場を去った大人たち。これらの、飢え、さまよう人たちの群を、集め、宿泊させ、食物を与え、衣服を着せ、時間をかけて丁寧に扱ってやる必要がある。この混乱に秩序をもたらす必要がある。これが地域防衛隊の仕事の一つである。

地域防衛隊は、次の命令を発する。

1.一般国民は介入してはならない。これに介入することは、軍隊が行なっている組織的救援活動を麻痺させるだけである。

2.市町村当局は、赤十字およびそれと類似する機関と連絡をとって、食料や衣服を入手する。

救助作業がうまく行ったら、避難民は、平時から準備されていた建物に集められ、続いて彼らは、収容所で生活するか、あるいは民間経済部門で働くことになる。
これらの人々の中には、いろいろの例があるが、その幾つかをあげると

〔例1 〕イワン・プルジェヴァリスキー
ロシア陸軍中尉。彼は、部下の兵27名とともに敵から逃れて漁船で日本に入国し、武装を解除された。
ジュネーブ国際協定の規定によれば、敵から逃がれて中立国の領土に避難した兵士は、いかなる場合にも戦闘を再開してはならないことになっている。
彼らは、収容された軍人として、わが国では戦争捕虜として扱われるので、制服を着し、俸給を受け取り、また、赤十字の世話で家族と通信することができる。
彼らの属する国(ロシア)は、彼らを扶養するための費用を支払わなければならない。彼らは軍事的に監視される。

〔例2〕ニコライ・パブロフ
パン屋、46歳。ロシア国軍予備役の某部隊所属。訓練中にわが国境に近い訓練場から脱走。
日本は、このような人たちを受け入れて収容する義務はない。しかし、この脱走兵は、自国では死刑に処せられるだろうから、人道的理由によってわが国では保護される。
彼は、軍人被収容者としてではなく、脱走兵として扱われる。彼は、原則的には自由にわが国内を動きまわることができるが、治安上の考慮から、一般的には収容所に集めておかれる。その収容費用は日本の負担である。

〔例3〕范峰輝
技術者、38歳。人民解放軍少佐。味方を捨てて敵に走った。そして、彼の国が参加している同盟の統一朝鮮軍によって捕虜にされた。彼は、判決を待っている間に
収容所から逃亡して、盗んだボートで対馬に漂着し日本に入ることができたが、自国に帰ることを拒否している。
日本は、このような場合、何らの義務も持たない。日本は、逃亡した戦争捕虜に対して、元の国へ帰ることを許可することもできずし、彼に亡命の権利を与えるこ
ともできる。
彼がわが国に対して破壊的活動を行なっていることを証明する情報があったら、彼は、その選択する国へ強制送還される。

〔例4〕朴星日
統一朝鮮の中産階級に属する男、56歳。彼にとって、彼の国の政治情勢が好ましいものでなかったので、彼は、強制収容所に入れられることを避けるため、さら
には死から逃がれるため、日本へ避難した。
このような民間避難民の場合も、日本は、亡命の権利を与えるべき法的義務を何ら負うてはいないが、人道的理由から、日本は、保護を要するほど迫害されている人々に対して、できるだけ広く国境を開放している。「庇護権」は単に日本だけの伝統ではなく、政治的準則であり、それは、自由と独立に関する日本の思想の表現である。われわれは、たとえ、それがわれわれに犠牲を求めることがあっても、生命が重大な危険にさらされているため日本に避難を求める人たちを、わが国の安全と両立する範囲内において受け入れる。
政治的理由によって追われている朴星日は、日本にとどまることを許可され、収容所に入ることを認められた、

ある記事からの抜粋:
われわれは避難民に対して、いかに振るまうべきか:

この問題について、昨夜、東京フォーラムの会場で興味ある講演が行なわれた。
講演者は、善意が常に有益であるとは限らないこと、理性は感傷主義に打ち勝たねばならないことを、例をあげて説明した。

第一に、非常に残念なことは、ある若い女性は、収容されている者のほんとうの身分を知らないでいながら、彼らに対して多くの個人的恩恵を与えるべきだと信じていることである。悲劇は、このような軽卒さから生ずるものだ。

慈善行為は、すべて、それ自体は賞讃に値いする。しかし、われわれが置かれている現状においては、われわれが面倒を見ているすべての人々の要求を満たすことができるように、慈善行為自体がよく組織されているわけではない。われわれは、われわれが提供できるすべてのものを、食料、衣類その他の必要品を、分配を担当している人を通じて提供しよう。これが、わが国に亡命を求めてきた不幸な人々を救う最も合理的な方法である。

これらの人々の中には、善い人もいれば、そうでない人もいる。したがって、この扱い方には注意を要する。また、彼らがさらけ出す人間的不完全さ、あるがままの姿に対して、いら立ってはいけない。われわれは彼らを選んだのではなく、あるがままの彼らを受け入れたのだから。彼らはわれわれと同じように人間である。最善を尽くして彼らを助けよう。これがわれわれのなすべきことである。

危険が差し迫っている

新聞の抜粋

今朝、町田市民、大和市民は、宮ヶ瀬ダムが爆破されたとの報道によって、恐慌状態に襲われた。この事故は破壊活動によるものらしい。
この情報は、やがて否定されたが、地域防衛隊と警察は、あらゆる手段で数千の住民が自宅を離れないようにせねばならない。

点滅する怪しい火

毎夜、都心の愛宕山の上で、正体不明の光の信号が見える。住民は神経を尖がらせ、軍隊は、昼も夜も、指定された地域をパトロールしている。

新しい破壊活動

那覇基地の格納庫に、破壊工作者が侵入、F-15/J 2機を一時的に使用不可能にした。逮捕された彼らは、空軍の軍服を着ていた。警察は、捜査の結果、外国製の軍服30着、自動火器、手投弾を押収した。

わが国は攻撃されるか

人民解放軍の偵察機一機が、石垣島沖の排他的経済水域に不時着したらしい。海保が回収した機体に積載されていた書類の中に詳細な沖縄諸島の地図があった。これによって、われわれは、日本が攻撃されようとしていると結論すべきであろうか。

警戒を倍加せよ

わが国を取り巻く情勢は、日一日と重大になっていく。戦争は長引いている。わが国境を侵犯することによって決着をつけようとしているのだろうか。
われわれの所に双方から入ってくる情報は、次第に警戒を要するものになっている。われわれは、もはや紛争から免れることは困難である。わが国内においても、悪意ある宣伝が強化されている。その源を突きとめることは、できることもあれば、できないこともある。しかし、わが新聞は、全体として、警戒を怠っておらず、その受信するニュースを注意深く選び抜き分類している。
総動員が発令されて以来、出版検閲については平時と違った規定が適用されていて、ある種の意図を持った新聞の発行した数日分は、押収された。それには疑惑を招くような記事が掲載されていたのである。
わが国民に知らされるニュースは客観的なものでなければならない。

警察は、東京都江東区の錦糸町で、一人の中国人スパイを逮捕し、日本政府と統合幕僚監部の声明の入ったPCを押収した。その声明は、古い演説の録音をいろいろ組み合わせて偽造されていたのである。時機が来たら、この音声データによって、嘘の降伏声明がTwitterやラジオの電波に乗って流されたに違いない。

1 1月9日の昼、日本政府の閣僚は、軍の統合幕僚監部と会見した結果、わが軍の全部隊が召集されることに決定した。
戦時経済に関する措置が強化されていったが、そのとき、一部の新聞が、その仕事の責任者であった高級官僚を中傷するキャンペーンを開始した。その高級官僚は、有事の際の食料補給に関する協定を締結するため、少し前、日本政府によってアメリカ・カナダ・ペルー・ブラジル・チリといった北米南米諸国に派遣されていたのである。

このキャンペーンの目的は、国民の抵抗精神を弱めるため、政府の閣僚の結束について疑惑を生じさせることにあるようで、これは疑いもなく第五列(スパイ)の作戦であるが、不幸にして、幾つかの新聞の編集局長が、まんまと、これに引っかかってしまった。

全戦闘部隊の召集と関連して、日本政府は、沖縄諸島にある幾つかの島嶼の住民を移動させることに決定した。婦女子、老人、病人、負傷者は、本土に移された。

これらの措置がわれわれの問に恐慌を引き起こすことのないように祈る。

彼らの生命身体に対する事故を防止するためにすべての措置を講ずることは、人命を預かっている人たちの義務である。

これらは予防措置なのだ。情勢は確かに重大で、それを否定することは誤まりであろうが、だからといって、われわれにのしかかっている脅威を誇張することは、もう一つの誤まりである。

第1の場合 わが中立の防衛

多国間に戦争が発生した場合、交戦国の一方が、自国の形勢を有利にするため、敵に対する作戦通路として日本国の領海を(無害通航と認められない軍事的作戦として)通過する事があり得る。

われわれは、侵略者の作戦の第一条件は「迅速」ということだということを知るべきである。だから、もし、われわれが数日持ちこたえることができたら、敵の作戦は失敗に帰するだろう。

われわれは、決然として最初の危機を乗り切るべきである。最初の3日か4日が決定的である。

われわれは、主要航路や港湾を機雷や軍艦、巡視艇にて封鎖することによって、敵の侵略を持ちこたえるべきである。われわれは、わが国を、侵略者にとって通過不可能
にしなければならぬ。

第2の場合 われわれの自由と独立の防衛

敵は、わが領土を、最終的にその勢力範囲に併合しようと試みている。

敵は、この征服併合が高くつくということがわかれば、退却するに違いない。

われわれは、工場、道路、鉄道、橋梁、トンネル、港湾施設、飛行場などを破壊することによって、敵の意図を砕くことができる。

わが領土の難攻不落の地帯をできるだけ持ちこたえることが、われわれのなすべきことである。

 

モスクワ発:
ロシア連邦国内は混乱の極に達した。
政府は今朝総辞職、前ロシア連邦共産党党首・トラストロ将軍が権力を奪取した。
米軍総司令部の伝えるところによれば、ダランザドガドほかモンゴル南部の6都市が、午前4時、通常兵器による大攻撃を受けた。人民解放軍戦車隊は空挺部隊の支援のもとに、国境のゴビ砂漠を突破した。

モスクワ発:
「キムチ軍」以外に人民解放軍が、豆満江の戦場に姿を現わした。
人民解放軍東海艦隊は、アメリカとの対決に備え、太平洋への航行の妨げとなる沖縄諸島に殺到した。これにより、日本の地位は極めて危機に瀕することになろう。

民間防衛(日本版) 前篇” への6件のコメント

    • 指導者が文革世代になってから急激にアホになった印象がありますが、侮るのは禁物ですからね。ちな90后(90年台生まれ)以降のアホぷりはそれに輪をかけたレベルの模様です。

  1. 個人主義を曲解した利己主義が蔓延している日本では、ここまで徹底した制度の浸透は厳しいだろうなぁというのが正直な感想です。何せダイエット関連のテレビ放送で、納豆やベビーフードが店頭から消えるようなザマですから(ー ー;) ましてや核攻撃を含む武力による脅威に対しては、右往左往の挙句バタバタ死ぬか、パヨクどもが侵略軍を手引きして、解放軍に祭り上げるのが関の山かと….。または、過激分子がそうした状況につけ込んで、一気にソマリア化、ルワンダ化するか….。どちらにしても悲観的な考えしか浮かびません_| ̄|○

    • 逆に、東日本大震災や熊本震災の際の行動をマクロ的に見ると、避難や防災、救護活動は自然発生的に一般人が活動するのだろうなと思います。
      パヨさんが敵国の攻撃で壊滅状態した街にボランティア名目で乗り込んで「戦争反対」と叫んだら住民から石を投げつけられると思いますが・・・

      というか、東日本大震災の際には地元住民の方々は「自衛隊が一番役に立った」と口を揃えて言っていましたし、私も一番現地でキビキビと働いて活躍していたのは自衛隊だと思います。
      で、ピー○ボートのパヨクさんはお通夜みたいな暗い顔をして側溝のドブさらいをしていましたが、あまり役に立っているようには見えませんでしたね。

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