共産圏ジョーク

ベレンコ中尉亡命事件でMig25に乗ってソ連+自衛隊のレーダー網を掻い潜って函館に強行着陸し、アメリカにまんまと亡命したベレンコ中尉のエピソードが面白かったので紹介させて頂きます。

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アメリカに亡命後、デパートに連れてこられたベレンコが物資の豊かさに「自分を騙すための陰謀」だと疑心暗鬼に陥る様が・・・ :roll:

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ははァ、やっぱりそうか。これは現実に存在する商店ではないのだ。一般の客は利用できないのだ。もし利用できるとしたら、買い物にくるはずだ。これは、やっぱり”闇の力”のショー・ルームなんだ。しかし、それにしても、長期の保存に耐えられない精肉、野菜、果物、ミルク、その他のあらゆる商品はどう処分するのだろう。おそらく、二、三日おきに夜間、自分たちの手でそれらの商品を運び出し、新鮮な商品と取り替えるにちがいない。

(中略)

ソ連では、カラーテレビの値段は労働者の約五ヶ月分の給料に相当する。しかも、トランジスタとソリッドステート(半導体)回路の技術的な難点のために、品質は粗悪であった。明らかにこの店もまた、大金持ちだけが買える高級品ばかり陳列した例の”闇の力”のショーウィンドーにちがいない。

ベレンコは衣料品店の店内を1,2分の間にざっと見回し、この店も例によって偽物であるという判断をすばやく下さなければならなかった。おそらく三百着以上のスーツが、棚から無造作に吊り下げられたスポーツ・ジャケット、オーバー、レインコート、売り台の上に山のように積み上げられたスラックスやシャツ、通りすがりの人の手の届きそうな場所に並べられたネクタイ-などといっしょに陳列され、靴などは店の外にはみだして置かれていた。そしてこれだけ多くの商品をわずかに二、三人の店員で管理していた。

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(中略)

ピーターの勧めで選んだ3つ揃いのフランネルのスーツは、かんたんな寸法直しが必要だった。店員は30分もあれば十分ですから、その辺をひとまわりしてきてくださいと言った。またぞろ、証拠が現れたぞ!”闇の力”以外の誰が、いったい、こんな迅速なサービスを命令できるだろうか。

(中略)

ショッピングセンターの正体に関してベレンコが抱き続けて生きた疑問の正当性は、街角のガソリンスタンドを見たとき、完全かつ最終的に確認された。たまたまいずれも女性ドライバーが運転する三台の車に、同時に給油が行われ、その間、そのうちの一大のフロントガラスを拭いている一人の少年以外にあたりには人影も車も見えなかった。ベレンコの過去の経験では、ガソリン不足のため給油を受けるには四・五時間待つのはあたりまえであった。

そして、「素晴らしいショーを見せてくれてありがとう」と礼を言うベレンコ。いや、現実ですから。

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アメリカでアル中が問題化していることについての問答

「その場合のアルコール中毒の定義は?」

「アルコールが切れるとどうにもならない人、または飲酒が寿命を縮めている人のことだよ」

「なるほど、しかし、アルコール中毒をそう定義すれば、ソ連国民の4人に3人はアル中患者ですよ

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チャウシェスクも同じ疑心暗鬼に陥った辺り、あちらのジョークセンスは共通なのでしょうかね。

共産圏ジョーク” への9件のコメント

  1. 「ミグー25ソ連脱出―ベレンコは、なぜ祖国を見捨てたか」 (1980年) ですね、当時リアルタイムで購入して読みました。
    当時中学生でしたが、父が「リーダーズ・ダイジェスト」を定期購読していたのでこの本のことを知ったのです。

    大学生の時、中国人留学生(当時30歳前後)と知り合いになり、この本を紹介したら「ぜひ譲って欲しい、国に持って帰りたい」と請われ、惜しかったのですが譲りました。今となっては貴重な本を譲ってしまって後悔しています。

    あれから30年、彼はどこで何をしているのか、あの本はどう役に立ったのか・・・

    ちなみにもう一冊、請われて譲った本があります。「気分はもう戦争」(大友克洋漫画版)です。えらく中国を茶化した漫画だったのですが彼はとても気に入って大笑いしながら読んでました。

    ちなみに共産圏ジョークとしてこんなの(↓)もあります。
    北朝鮮から韓国に外交団がやってきた。道にあふれる自家用車を見て「我々に見せるために国中から集めてきたんですね、ご苦労様」と言った。韓国人たちはただニコニコしていた。

    次に彼らをデパートに連れて行った。溢れる商品を見て北朝鮮外交団は「我々に見せるために国中から集めてきたんですね、ご苦労様」と言った。韓国人たちはただニコニコしていた。

    最後に首都の高台に連れて行ってソウルの町並みを見せた。北朝鮮外交団は「素晴らしい大都会ですね、たくさんの立派なビルがありますね」とさすがに感嘆した。

    韓国人たちそれに答えて曰く「ええ、あなた方に見せるために国中から集めてきたんですよ」

  2. この本読みたいんですけど絶版なんですよね。昔フラワーフェスティバルで今日のソ連邦を配ってるブースがあって大量にもらったんですが、捨ててしまって今頃後悔しているという。人間を疎外しないソ連の工場ロボットとか。

    • とりあえず kindle化リクエストのリンクをクリックしておこう。

      運が良ければ電子書籍で復刻されるかもしれない。

    • 先程Kindle化はぽちっとしておきましたので、気長に待つとしますかね。
      まー神保町に行って探してきてもいいですが。

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