ミキティ解体新書 その6 「虚偽と邪悪の心理学」

ミキティは会長に退き、その後都知事選に出馬するために会長も辞任して会社から手を引きます。

後に残ったワタミグループは1~3次産業を網羅する巨大グループとして金を稼ぎ、筆頭株主のミキティに莫大な配当を配り、選挙資金や政治活動を資金面及び選挙応援のバックアップをする組織として機能するようになります。

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貪欲に自身の「名誉」と「ありがとう」を求めつつ環境保護活動や慈善活動にも精力的に取り組むミキティですが、当然お金は社員に出させます。

> 寄付っていうのは、ワタミの森プロジェクト、リターントゥーフォレストというのがあって、それの植林事業が月に1口100円です。カンボジアとかに学校をつくるのもあって、それが月に1口1,000円。あと、みんなの夢をかなえたいというプロジェクトがあって月1口100円。毎月、合計1,200円が半強制で寄付させられます。寄付を断る人はマークされたりとか、上司から「あいつはもうダメだな」みたいに言われる。会議の場でも会議資料に寄付の申込み用紙が付いていて、上司に「きょうはこれを書いて帰れよ」と言われたんですけど、私がそれを拒否したら、仕事しているときでもメールで催促されたりとかとにかくしつこいので最後は折れて申し込んでしまいましたね。これは給料から毎月天引きされます。社員に強制しておいて、自分の功績みたいな顔をされるのがたまんないですよね。

他人が命を削って稼いだお金で自分の名誉を買うという何とも最高のコストパフォーマンスを誇る効率的なやり方です。

こうしてミキティの行動原理は「他人の金や労働力を使って、自分のプレゼンスを上げる」にどんどん特化していき、先鋭的になっていきました。

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有機農業に手を出したのも「環境に優しくて安全な食品を作っているミキティってステキ」的な自己陶酔のノリでやっているのがビンビン伝わってくるので、純粋に賞賛する気にはならないのが・・・。ちなみにワタミの農業求人は大体農業求人の相場で取っているので、そんなに悪くはないようですが募集がかかった瞬間から「農奴募集」とか散々悪口を叩かれまくっていた辺り、もう悪評まみれで落ちる所まで堕ちたなとしか言いようがありません。

有機農法は除草剤が使えない分、夏場の草むしりが地獄だという話も聞きますからねぇ・・・まぁミキティ好みの長時間単純労働だとは思いますが。

16-6月夢食だより

ミキティが学校の債務の保証人になる事を条件に乗っ取った理事長に就任した郁文館夢学園では、「夢食堂」という学食で農奴が作った有機農法の野菜が出されますが、そもそも有機野菜って下手に作ると野菜自体が害虫に対抗するために強烈な毒性を持つようになるので、そこらで売っている普通の野菜と比べ、本当に安全かどうかは疑問であります。

ちなみに、郁文館夢学園の遠足はワタミの奴隷農場で有機野菜の即売会をやって売りつけるという内容らしいです。もうこうなると「ありがとうの押し売り」って感じですね。

なお、夢学園でのミキティの評判は最悪らしく、校長と不倫が噂されていた既婚の事務員の女性に手を出してドロドロのトリプル?W不倫をやらかすわ、女性が離婚して結婚を迫ってきたら手切れ金を払って即座にポイ、離婚した女性を自分の専属カメラマンに充てがって黙らせるという鬼畜ぶりを発揮、更には正面ホールに自身の肖像画を掲げさせるわ、伝統ある校歌をミキティ作詞の夢いっぱいの歌に変えるわ、ワタミの社員より高給なのは許せないという理由で教員の給与を一方的に大幅カットした上、24時間365日生徒の相談に乗れと教員の携帯電話番号を生徒にばら撒くわ、あまりの待遇の悪化に逃げ出した教員の代えとして授業一コマなんぼの低賃金で非常勤教員を入れまくるわ、「野球部は甲子園に出場する、東大に20人入学させる!」とか威勢の良い事は言うが、やっていることは教員の人件費カットとサビ残漬けにして、研修と称して教員を居酒屋で無償で働かせているだけというただの外道。

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あまりの事に生徒も続々と逃げ出し、ワタミのブラック報道が盛んにされた2013年からわずか2年で志願者を68%減らし大幅な定員割れに突入という辺り、ミキティの破壊力の凄まじさが伺えます。

結局のところミキティの「魂を削って猛烈に働く姿は美しい」という美学は、本来は目標を達成するための苛烈な一手段にしか過ぎなかった訳ですが、ここに来て「手段のために目的を物色して、その手段をターゲットにした業界内で好き放題行使する」というミキティ美学の完成を見るに至るわけでありました。

 

 

さて、ミキティとは何者か?そして何が原因で彼はこのような行動原理で生きているのか?という点について分析してみましょう。

まず、彼の大好きな「ありがとう」ですが、これの正体は

「ミキティへの賛美」

であり、社員が賛美される事にはあまり興味がありません。あくまでもミキティが賛美されることが大事なのです。

彼はよく「サイコパス」と呼ばれていますが、サイコパスは冷酷な決断ができるという特徴があるため経営者には向いています。企業のトップにはサイコパスが多いと言われるのはそのせいです。ただ、ミキティの場合は純然たるサイコパスではなく、サイコパス気質を持った人間というレベルだと思われます。

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何故なら慈善活動は他人との共感能力が低いサイコパスの行動原理とは相反する物だからです。

では、ミキティが何であるかと言われると次に近そうなのが「自己愛性人格障害」です。

Wikipediaに載っている症状一覧は以下のとおりです。

【自己愛性パーソナリティ障害の症状】
・人より優れていると信じている
 そうでしょうね
・権力、成功、自己の魅力について空想を巡らす
 若い時からそういう考えでしたよね
・業績や才能を誇張する
 死ぬほどしていますね
・絶え間ない賛美と称賛を期待する
 「ありがとう」という名の賛美を集めていますよね
・自分は特別であると信じており、その信念に従って行動する
 「理念」という言葉を多用していますしね
・人の感情や感覚を認識しそこなう
 過労死や介護の事故死の際の遺族への対応がアレですもんね
・人が自分のアイデアや計画に従うことを期待する
 ピコーン!いい事思いついた!
・人を利用する
 死ぬまで利用しますよね
・劣っていると感じた人々に高慢な態度をとる
 鬼軍曹タイプですしね
・嫉妬されていると思い込む
批判や避難を嫉妬だと思っている節はありますね
・他人を嫉妬する
 夢学園の不倫は校長と張り合っていい女を奪おうとしたとか書かれていましたが・・・
・多くの人間関係においてトラブルが見られる
 相当なトラブルメーカーですよね
・非現実的な目標を定める
 ワタミ自体がこういう会社ですし
・容易に傷つき、拒否されたと感じる
外見からはこうは見えませんね
・脆く崩れやすい自尊心を抱えている
これも外面は違いますね
・感傷的にならず、冷淡な人物であるように見える
感傷的な部分はありますけどね、内実は冷淡なのかなと思いますが

かなり当てはまりますね。Wikipediaではさらにこう記述されています

病理的に自己愛的である限りにおいて、彼らは操作的で、非難がましく自己没頭的で、不寛容で、人の欲求に気がつかず自分の行動の人への影響を意識せず他者に対し自分が望むように自分のことを理解するよう強く主張する自己愛的な人物は、他者を犠牲にして自分を守るための様々な戦略を用いる。彼らは他者を価値下げし、非難し、傷つける傾向がある。また彼らは怒りと敵意を持って、一億ほしいのかと脅迫的な反応で応じる。

で、ミキティが自己愛性人格障害なのかと問われると、かなりその傾向は強いが、かろうじて「ナルシスト」の範疇に収まっているのではないかと思われます。

その理由は「完全な自己愛性人格パーソナリティーは美化された理想の自己投影を妄想する一方で、美化された自己から分離した脱価値化された汚い自己を徹底的に否定する」という点にあります。ミキティの場合は、理想の自己投影をリアルの自分とを重ねるための努力や行動をがむしゃらにやってきた所が完全ではありません。

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ミキティの場合、自己愛性パーソナリティーと同様に脳内で理想化された綺麗なミキティと醜悪なミキティの二つに分裂しており、本人は綺麗なミキティを維持するために必死に「ありがとう」を集めて、醜悪なミキティを「ありがとう」の海に沈めて自我を維持しているわけです

美化した妄想の海に沈んで自己が世の中から賛美を集める存在だと思い込み、現実との大きな隔離があるのが本当の自己愛性人格障害であり、その点が大きく異なる訳です。

この手の自己愛性パーソナリティーの持ち主は、表面上は非常に攻撃的で傲慢にも関わらず、ガラスのハートの持ち主で、周囲からの批判や非難を受けると容易く抑うつ状態に落ち込みます。つまり妄想が裏返って「醜悪な自己投影」と向き合って認知した状態に陥ることで180度逆のモードになるわけです。

何でこんなことに詳しいかと言いますと

母親がガチの自己愛性人格障害だったからです。

まー芸術や芸能をやっている人にはかなりの割合で自己愛性人格障害の持ち主がいるそうなので、セミプロの工芸作家をやっていた母親がコレだったのはある意味必然だったのかと思います。

なので、ミキティはリアルの名誉と脳内の理想像が妄想で補正できる範疇で合致している限りはどんな攻撃や批判を受けても耐えしのげるでしょう。

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では、ミキティがこうなった原因ですが、やはり幼いころの絶頂からの不幸へのどん底への転落が大きな影響をもたらしたのではないかと思います。

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世の中から否定され、金も何もない境遇に転落することの恐ろしさをリアルで体感し、その恐怖心と先天的なナルシスト的要素と組み合わさり、恐慌状態のまま暴走し、それを世間が受け入れ時流に乗った結果がミキティをミキティたらしめたのではないかと思われます。

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つまり、ミキティが生きていくためには破滅への恐怖を払拭するための「金」と極端なナルシズムを維持するための「ありがとう」という名の「賛美」が必須なわけで、その賛美への渇望は賛美を受けるたびに増大していくという、一種の依存症のような状態に陥っているのではないかと推定されます。

賞賛は当然ミキティナルシズムのエサになる一方で、ミキティを非難する事もナルシズムのエサになる効果がある物と思われます。「努力もしない人生の負け犬が嫉妬して吠えている」と逆に自己満足を高めているように私には見えるからです。

では、「ミキティは無敵なのか?」

と問われれば「大変手強いが戦う術はある」

と私は答えるでしょう。

次回、最終回ではミキティのような輩との戦闘経験がなぜか豊富な私から、自己愛モンスターとの戦いかたを解説したいと思います。

(つづく)

ミキティ解体新書 その6 「虚偽と邪悪の心理学」” への2件のコメント

  1. >まー芸術や芸能をやっている人にはかなりの割合で自己愛性人格障害の持ち主がいるそうなので、セミプロの工芸作家をやっていた母親がコレだったのはある意味必然だったのかと思います

    親戚にいるんで思い当たる節が。色んな事が思い出されてきましたよ。
    軍鶏さんはミキティをまとめることによって母上とのことを精算されているのかもしれませんね。

    • こういう人と顔を突き合わせて生活するのは地獄ですよ。
      感情の挙動が超攻撃的と鬱の間を猛烈に移動し回るので、付き合っている方の神経が焼ききれそうになりますので。
      私は耐えられなくて逃げましたが。

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