【読書感想文】亭主元気でマゾがいい

今まで色々ヤバい作品を取り扱ってきましたが、今回紹介する「亭主元気でマゾがいい!」は「ヤバい」というよりも「奇書」に近いジャンルのマンガです。

簡単に言うと

「SM夫婦の奇妙な冒険」

です。

基本的にS(妻)M(夫)夫婦の日常生活を描いた日常物なのですが、読み進めるうちに魔法少女物やアメリカンヒーロー物のような”常人で非ざるが故”のカタルシスを感じるようになってきます。

:mrgreen: 変態だけど。

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1巻の冒頭は作者のりょう先生(S妻)の楽しいSM講座から始まります。

 

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りょう先生は流石、OL→売れない脱サラマンガ家→女王様と堕天出世していっただけあり、その観察眼とSMにおける人間心理の分析は非常に深い物があります。

そう、例えばこの「マゾとは何ぞや」という件での深い考察、

「マゾとは自分の恥ずかしい部分をさらけ出して、その部分込みで愛される行為」とは何とも深いものです。知っていても何の役にも立たないとは思いますが :-(

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そしてサドな女王様に求められるのは「マゾ奴隷をギリギリのラインまで責め立ててコントロールする愛と奉仕の精神」であり、「サドのSはサービスのS」という業界の常識までレクチャーして頂けます。

知りたくもないけど :roll:

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そしてそんなS妻とM夫の日常生活ですが、M夫には犬のしつけのような高度な調教能力を要求されるというどうでもいい知識が披露されて行きます。

例えば、上のように妻の日常生活上のミスを夫とのプレイに転換する機転が必要だって事ですね!絶対使うことのないテクニックでしょうが。

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そう、つまりこのようなサービスを駆使することで思いのままに夫を操ることができるという「マゾ夫の操作説明書」も兼ね備えた一冊と言えるでしょう。

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で、一方的にコントロールされて尻に敷かれているだけかと思いきや、局所で反撃を仕掛けてくるM夫。

りょう先生曰く「世の中には完全なMもSもいない、バランスの問題」だそうで、マゾ夫も脅したり駄々をこねたりと、Mの皮を被ったS行為を繰り広げていきます。

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そんなりょう先生とマゾ夫が結婚するにあたって最大の障害となったのが・・・

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「24時間365日、女王様と奴隷の関係を維持し続ける」という精神的な負担

次いで問題だったのは

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家族への挨拶・・・無論りょう先生は自身の仕事は家族には打ち明けていません。

そして、結婚の挨拶に行った際、渋るりょう先生に対し、親父さんが「いつまでもお姫様でいるつもりなんだ」を間違えて「女王様」と間違えて言ってしまうという痛恨のミス。

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それに対し即座に反応してギリギリの線を責めるマゾ夫とその言動にガクブルなサド妻

まるで、己の正体を隠しながら活動するヒーローや魔法少女のようなスリリングな展開が繰り広げられます。

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ただ、このダメ旦那・・・りょう先生のアドバイザー兼アゲ○ンとして非常に有能な人物でして、彼と関わってからりょう先生は右肩上がりの出世を遂げている辺りも見逃せません。

ということで、SM指南書なのか、変態日常モノなのか、はてさて奇書なのか判断に困る本作なのですが、このようなジャンルが今まで無かった点からすると、今後も注目の一冊ではないでしょうか。

 

 

 

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