【書評】「レッド1969~1972」 8巻 [山本直樹 著]

「レッド1969~1972」も形式上の最終巻を迎えます(続きはタイトルを「レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ」に変えて続刊中)。

この巻は、北のオヤジがスター○ンやポル・○トや毛○東のように共産主義の殺意の波動に飲み込まれる瞬間が見られます。

狂気のクライマックスの始まり、そして戦後新左翼の終わりの始まり、それがこの8巻です。

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とりあえず、北のオヤジによるいつもの難癖リンチ伏線発言から。

この辺りから、やたら仲間同士の殴り合い・決闘をさせたがるようになる彼ですが、後述のように彼自身は相当なヘタレ革命家です。

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革命者連盟の合法部隊の制作した警官がこちらを射撃しているスケッチのパンフが気に入らないから分派して赤色軍の配下に入れと絡む北オヤジ。

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こんなこんなでギスギス気味の所に永遠の構ってちゃん薬師が、実はラブラブモードの黒部(長兄)から寝床でセクハラされていると赤城にわざわざ相談し、赤城さんどーでもいい問題を目一杯増幅してギャーギャー喚き散らす。

でもって、これが導火線となり北オヤジの暴力願望に点火。

「そうだ!黒部を殴ろう」にエスカレーション。

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オイ、何だそのキチ理論 :-(

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人間の顔がアソパソマンになるまで殴るって・・・ :-o

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アソパソマン!新しい顔ヨー! :-)

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タイヘンヨ!アソパソマソのアタラシイ顔ガ、筑波製パンダッタノヨ!!

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↑は「日韓条約批准阻止デモに参加し逮捕され、警察の取り調べに対して即ゲロって「おっちゃん、かんにん」カツ丼を前に泣きを入れた人」です。 :-)

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叩けばリセットって、 人間を叩けば直る壊れかけのアナログラジオかテレビか何かと勘違いしているとしか思えません :roll:

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黒部長兄を弟sに殴らせる為に煽りまくる赤城。殴る黒部弟sの台詞が何となく中二病ぽいのが何ともリアル 8-O

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連帯責任的にまとめてボコボコにされた薬師をトイレに連れて行こうとするホワイト赤城に「その場でお漏らし命令」を下す北オヤジと、それに即同調して言葉責めをするブラック赤城。反応剤=北オヤジ、触媒=赤城、という役割分担がどんどん明確化し確立していきます。

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↑は「赤軍派の内ゲバで藤本敏夫(加藤登紀子の夫)と共に拉致監禁された際、自己批判を迫られるものの、藤本は拒絶し激しいリンチを受けひん死の重傷を負うが、↑は即「リンチにかけないでくれ」と泣きわめきながら自己批判をしてリンチを無事回避した人」です。

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座禅か何かを終えた後のような高みからの言動。援助交際といい「援助」と言葉のつくやましさをごまかす行為 の胡散臭さは今の時代にも通じるものがあります。

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↑は「藤本敏夫がリンチを受け重傷を負った事の報復として、明大和泉校舎で関東派を襲撃した際、襲撃直前にすべての任務を放り出して敵前逃亡し失踪した人」です。

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完全に共産主義の真っ赤な暗黒面に堕ちた北オヤジは革命者連盟を支配下におくべく、猛烈な恫喝と粛清を加速的に高めて、強引に併合を推し進めます。

でもって独裁体制を確立後、伊吹を詰って警官役に見立てた谷川と肉弾決闘させる北オヤジ。、

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そして表紙絵のような事になり、谷側にボコボコにされた伊吹が北オヤジに謝意を表したのが意味不明にオヤジの逆鱗に触れ、そのまま苛烈なリンチ処刑コース送りに。

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でもって伊吹を凄惨なリンチで殺害した後の北オヤジの自己正当化発言。

お前は精神力さえあれば無限に頑丈かつ強くなれる超サイヤ人的な能力を仲間に求めているのかと・・・  :roll:

この調子で、続刊の「レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ」では超サイヤ人になれなかった地球人が修行に耐えられず加速度的に死人が増えていきます。

自爆テロ戦術を自殺禁止のイスラム教徒に叩き込んて(良くも悪くも)色々世界史に残るレベルで派手にやらかしてイスラム過激派の戦術に大きな影響を与えた重信房子率いる日本赤軍に比べても、何ともお粗末で陰惨な身内殺しという印象しか残さない結果が薄々見えてきた訳ですが、果たしてそんな彼らの革命に明日はあるのか?(ねーよ)

(2-3巻まで出たら書くかも)

【書評】「レッド1969~1972」 8巻 [山本直樹 著]” への5件のコメント

      • 確かに内心の自由で如何にキチな思想を信じようが許されますが・・・

        ぶっちゃけ、そういう連中は隣には住んで欲しくないのが人の摂理なので、以前住んでいた松戸市では「アレフ(オウム)関係者の転入を松戸市は拒否します」という横断幕を掲げていましたねー( ゚Д゚)y─┛~~

        憲法違反か何かは大変疑問に思いましたが。

  1. ピンバック: 【書評】レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ(1) | 膝と相談させてください

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