漫画界の最終破壊兵器「卯月妙子」

 

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ハリボムさんのマンガを読んで苛ついた原因が判りました。

メンヘラさんマンガの元祖にして究極系を私がかつて読んでいたからです。

その名は「卯月妙子」ガチの統合失調症患者でありカルトAV女優であった彼女の作品。彼女の作品は寡作ながら内容が恐ろしく濃く、赤裸々な自虐トーンに満ち溢れています。 :-)

Wikipediaによれば

卯月妙子

来歴・人物
1991年『タブー』(三和出版)で漫画家デビューする。以降、SMマニア雑誌などでエッセイ漫画を発表していた。その後『マンガ・エロティクス・エフ』(太田出版)誌上で発表したコミックエッセイ「実録企画モノ」が話題となり、徐々にファンを獲得し始める。

私生活では小学5年生の時に異常体験が始まり、中学3年生の時に初めて自殺未遂を図る。20歳の時に元夫と結婚。しかし、元夫の会社の倒産後、借金 返済のためにホステスやストリップ嬢、AV女優になる。排泄物や嘔吐物、ミミズを食べるなどの過激なAVに出演。カルト的人気を得る。その矢先、精神病を 患っていた元夫が投身自殺(正確には植物状態のち死亡)した後、幼少の頃から悩まされていた統合失調症が悪化、自傷行為や殺人欲求などの症状のため入退院とオーバードーズを 繰り返し、手の震えから、漫画を描くことすら困難になり断筆状態に陥る。閉鎖病棟と自殺未遂を繰り返しながらも、女優として舞台などで活動を続けるが、 2004年には新宿のストリップ劇場にて、舞台上で喉を刃物で切る自殺未遂を行う。3日間意識不明であったが、一命を取り留める。その後、舞台復帰した が、2007年頃、歩道橋から投身自殺を図り顔面崩壊と片眼を失明する大怪我を負う。なお、2011年に舞台復帰。

2012年、2002年に刊行された「新家族計画」の2巻以来10年ぶりとなる描き下ろし単行本、『人間仮免中』を発表。卯月の近況を描いた自伝的漫画となっている。「人間仮免中」は、「このマンガがすごい!2013」でオトコ編3位、「本の雑誌」が選ぶ2012年度ベストテン第1位、「THE BEST MANGA 2013このマンガを読め!」第2位、「オトナファミ」2013年2月号に掲載された全国3000店の書店員によるアンケート結果を集計した「2012年コレ読んで漫画ランキングBEST50」で第2位となり高評価を得た。2014年、アートプログラム「Moving Distance:2579枚の写真と11通の手紙」(主催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)、豊島区)にて、新作の展示作品を発表する。その作品は、東日本大震災をテーマにした直筆の書き下ろし。 2012年時点で精神病院の入退院を7回(うち2回は措置入院)経験している。

作風
実体験を元にしたエッセイ漫画を主に発表している(本人曰く、実体験を反映させた物語しか描けないとのこと)。深刻な話や、自身の過激すぎる体験、 絶望的な出来事など悲惨な内容を、あえてユーモラスにあっけらかんと表現しており、作風は不思議と全体的にギャグ漫画調に明るく描いているのが特徴。

というガチのメンヘラさん作家です。

私は徹底的に救いのない悲惨な境遇や現実を泣き笑い感覚で吹き飛ばす作風の「鬼才」と評価しております。井上ひさしのダーク笑い系作品の系列にある作家といえるでしょう。

具体的な内容はこんな感じです。

「実録企画モノ」より

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このように、ヒモ亭主に貢ぐカルトAV専門女優のダメ主婦の赤裸々生活を描いたド怪作です。

お経を唱えてミミズの供養をしてからミミズプレイとかレインボーゲロとか交代で裸で脚立の上で大股開きで照明さんをやる女優さんの凄い姿とかもう、マツコの知らない世界も真っ青なディープな話が垂れ流しにされ、読んでいるうちに精神がじわじわ破壊されていきます。

ちなみに学生時代にこれを同級生に読ませたら「これはキツ過ぎて無理(ヾノ・∀・`)」と全員リタイアしました。

過激な表現の一方、ただのアホメンヘラさんとは違い、追い詰められた人間の凄くディープな精神状態を描くのに長けた作家さんでありまして、最後は借金と健康面でゲームオーバー寸前状態に陥り陽気に自殺に向かう旦那を見送って、しくじって死にそこねた旦那の介護でボロボロになる姿を凄く陽気なタッチで徹底的に自虐的に描くという、他の作家さんでは絶対に成し得ない表現能力を持ち備えた方です。

表現力がある人が凄く悲惨な生き様を経験すると、こういった陽気でダークサイドな作品を創造できるのですが(井上ひさし的な方向で)・・・

例として、金持ちの玩具として30万円で買われたシーンを紹介させて頂きます

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このように、人の尊厳を踏みにじるプレイの代償としてのおもちゃにされて(性行為なしの高度言葉責めプレイ)恥辱行為の代償として日給30万円の体験などの結果、自我の崩壊が進行し

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果ては統合失調症が進行して2004年には新宿でストリップ演出中にセルフ斬首をやらかし死にかけ、2007年にはゴーストの囁きに耐えられず歩道橋から道路に顔面ダイブして顔面グシャグシャクラッシュの瀕死の重傷を負い(精神障害と片眼視力喪失などの重度の身体障害のため)まともな絵が描けなくなるなどの障害を負います。

以上より、本物のキチはレベルが違うことをこれらの作品は教えてくれます。

ちなみに近親○姦などの恐ろしいネタも匿名掲示板で実名暴露モードで披露して騒ぎになったというガチな方なので、興味のある方は調べてみたら如何でしょうか。

「本当に壊れた人」の恐ろしさは、ただの「面倒くさい女」の比では無いことを思い知ることでしょう。

漫画界の最終破壊兵器「卯月妙子」” への8件のコメント

    • 絶望的な境遇を笑いに昇華できるのはある意味一流なんですがね、狂っているのが問題ですが(;・∀・)

  1. 「ホラーやスプラッタが好き」すら
    理解できないような人間なので
    途中で読むのを断念しました
    こういうのはムリっす

    • この人の一番凄い所は、「狂った純愛」なのですよ。
      植物状態になったヒモ旦那の面倒を心身ともズタボロになりながら1年半見続けた一途さや、今の内縁の夫であるボビーさんとの(事故後も揺るがない)無償の愛や赦しは読み進める途中で聖書を読んでいるような気分にさせてくれます。

      でも、一番癒やしを感じたのは、狂った環境で育った息子が実家で無事にまともな大人に成長してくれた事でしょうか。

      その意味我が家よりはずっと救いがあります(;・∀・)

    • 卯月妙子サンは悪女ではありませんね。
      ものすごーく純粋でピュアな「キチ○イ」です。

      「人間仮免中」は人間の尊厳や愛や罪や赦しを全て包括した本当に凄い本なので、私としては一度読むことをお勧めします。

  2. 私は内容は物凄いのに、読み終わった後は、なんだか爽やかな気分になりましたよ。
    彼女は本当はすごいピュアな人なんですよ。
    そして愛の塊のようなボビーさんに出会って救われたのです。

    • 確かにボビーの侠気の高さは読んでいて惚れるレベルでしたね。
      愛とは何かを考えさせてくれる本だったとは思います。
      ただ、実録企画モノの強烈さのお陰で何というか色々私の中では勘当成分が中和されているのではないかと思います。

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