渋谷エリートバラバラ殺人タガメ女の心の闇を分析してみた その3「右ストレート一閃、3600万圓也」

kaorin3

前回より二年が経過した所からスタートです。

平成17年(2005年)に入り、状況は尚一層悪化しています。

夫の三橋祐輔は不動産投資信託を生業として高給取りの道を目指しますが、固定薄給+インセンティブ(出来高払い)の業界でなかなか成果を出せず、激務と薄給の厳しい生活が続きます。

妻は時々バイトで稼いでいたようですが、見栄を張ってか、はたまた生活レベルを落とす事を歌織受刑者が拒否ったか、恐らく後者だと思いますが武蔵小山の家賃12万円のマンションに住んでいたため夫の給料は殆ど家賃で消えていたようです。翌年転職して返済開始する時には400万円の消費者金融からの負債を抱えていた辺り、生活費は殆ど借金で賄う生活であったことが伺えます。

歌織受刑者にしてみれば、優雅な愛人生活から一転して、高価な服もブランドバッグも何も買えない生活に転落です。私の母親も似たような境遇に落ちた時期が一時ありまして、当時の彼女の言動をベースに歌織受刑者がどのような言動を夫に叩きつけていたかを推定してみます。

私の実家の場合は、築地の遠洋漁業のツテからの投資話に乗った祖父(当時社長)が勢いとノリで南米某途上国に親父を送り込んで事業展開をしようとし、ろくな準備もせずに家族ごと送り込んだため、服や身に付けるものをろくに持っていけず、あとで送るという約束も反故にされて(というか、日本に残しておいたマンションを勝手に売られて家財道具も全部処分されていた)不安定な通貨レートと治安と流通で、まともな商売ができるような環境でない中、結婚前は好き勝手服やバッグやらを買えていた母親がブチ切れてヒスりまくるようになったのと良く似ているなと。

なので、当時の母親の思考回路を再現すると歌織受刑者が何を言っていたかはおおよそ想像がつきます。

 

「こんな筈じゃなかった。」

「私の青春を返せ!」

「貴方とは(結婚したのは)失敗だった!」

「この役立たず!出て行け!人様の迷惑にならないようにどこかで死んでこい!」

「何で?何で?何で?こんな生活なの?全部お前のせいだ!」

「あんたなんか学歴と見た目だけのゴミだ!」

i_m_ok

相手に対する徹底的な人格否定と自己肯定・正当化・被害者心理で責め立てるのがこのパーソナリティの特徴です”I,m OK. You,re not OK” という「自己肯定+他者否定」の価値観で生きているので、自分の見る目がなかった、共に支えあって耐え抜こうという発想は一切無く、「周囲が悪い」「今の状態は間違っている」という思考しかできません。これは彼女が裁判時に遺族に一回も顔を向けず「自分は一切悪くない」と最後まで主張していた態度からも明らかです。このような性質は彼女の父親譲りの資質です。親父も裁判では自分の窮状をグダグダ述べるだけで反省の色は一切なしで、流石親娘だと感心したものです

このパーソナリティ障害の持ち主は、他人、特に親近者とキャッチボール的な対話ができません。一方通行の不満や幼児的な愛情をぶつけては相手の無能・無理解さを罵ってあらゆる精神・肉体的な暴力を振るいつつ自分は被害者だと喚き散らします。心のなかを不満がループバックしながら怒りと凶暴さと憎しみが内部で増殖されていく「憎悪の高速増殖炉」とでも言うべき機構を備えた厄介極まりないパーソナリティと言えるでしょう。

2005年1月に、ついにこの「憎悪の高速増殖炉」がメルトダウンを起こし始めます。

渋谷で歌織受刑者がブランド品を万引きして警察にドナドナされます。

次いで春先に歌織受刑者はDVに耐えかねて実家に逃げ帰ります。このまま実家に逃げて別居→離婚という話もかなり現実的な所まで進んでいたのですが、父親に手ひどく人格否定や罵倒をされ、結局東京に戻って祐輔被害者との生活を再開します。

逃げ場を失い、更にストレスを溜め込んだ歌織受刑者は更に強烈なヒスや罵倒を祐輔被害者に浴びせかけ、それに対する夫のDVでの応酬があったようです。恐らくそれでも別れなかったのは一種の共依存状態にあったからだと思われます。当時の祐輔被害者の同僚は夫婦ケンカの仲裁によく呼び出されていたそうですが、酷い罵り合いを何時間も繰り広げた後、結局二人でそのまま帰るといった感じで「何がしたいんだ?」という状態だったそうです。

そして、遂に2005月6月、これらの罵倒や人格否定の上、浮気臭い携帯メールを見つけ、切れた夫は妻に対して容赦の無い暴力を振るいます。結果、妻は全身打撲でアザだらけ、鼻の骨を骨折して全治4ヶ月の大怪我を歌織受刑者は被ります。

流石に歌織受刑者もこれには耐えかねて入院の後、DVシェルター(DV被害者の逃げこむ施設)に逃げ込み、警察沙汰となりかけますが、結局被害届は出さずに無条件の離婚を切り出します。

しかし祐輔被害者は離婚は望まず、土下座モードで再構築を要望する訳ですが、その代償は「次に暴力を振るうor離婚沙汰になった、慰謝料として3600万円を財産分与する」というとんでもない条件でした。

祐輔被害者が何故離婚をしなかったのか、その心境は定かではありませんが、その後の周囲の証言を読み取る限りでは「一気に嫉妬や激情が冷めた」のではないかと思います。

恐らく、次の手堅い就職先(モルガン・スタンレー)が内定しつつあったのと、怒りを全力で放出して冷めた、あとは「酷い事をやってしまった」という負い目ではないでしょうか。

私の分析では祐輔被害者は、本質的にはいささか自信過剰気味でだらしない所がある人間であったとは思いますが、さほど薄情で非道な事をやるようなパーソナリティではないと考えています。これは会社同僚や友人の証言の中にも、人に対して暴力的な人間であったという証言が一切見られないからです。むしろ気配りのよくできる八方美人的な優男というパーソナリティが証言からはしっくりと来るからです。

検察も同じような見解をもって歌織受刑者に尋問を行なっていたのですが、彼女は本人しか知り得ない肝心な部分は「知らない」「覚えていない」を連発し、弁護士と練ったシナリオをひたすら連呼するという戦法で応戦しました。

この態度からして、歌織受刑者がこの夫の感情の萎縮に対して「徹底的に詰って付け込んで絞りとってやる」という考えに移行したというシナリオがしっくり来ると考えますが、その検証は次回に持ち越したいと思います。

 

渋谷エリートバラバラ殺人タガメ女の心の闇を分析してみた その3「右ストレート一閃、3600万圓也」” への5件のコメント

  1. オンナ側が主張するDVのほとんどは被害妄想の産物であることが多く、医者もヒス絶叫に耐えかねて鞭打ちなどの症状を書いた診断書を出して追い返すことが多いものです。加害者とされたオトコは「死人に口ナシ」だからオンナ側の妄想しか婆さんウケや情状を狙うベンゴシは使わないので証言記録は一方的になりがちですね。

  2. この事件の場合は、虚偽入り乱れで滅茶苦茶に司法を撹乱した被告側の法定戦術の結果、真実が見えなくなってしまったのが最大の問題点なのです。

    どこまで嘘で何処まで真実なのかは恐らく本人ですら解っていないでしょう。

  3. オンナ側本人が錯乱しているから、もはや事実関係は推測するよりほかないでしょうな

    • その4からは検察と弁護側の見解が真っ二つに分かれるのですが、私は検察側支持ですね。
      裁判所は判例主義なので、そう考えると納得の判決だったのですが、モヤモヤがどうにも収まらない〆であった気がしてなりません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

wp-puzzle.com logo

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)