渋谷エリートバラバラ殺人タガメ女の心の闇を分析してみた その2「狐(切れかけのヒモ)と狸(賞味期限切れ寸前)」

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第二回は、歌織受刑者も30歳に迫る年頃になり、色々焦りが見えてきた平成14年末から開始します。

この頃になると、歌織の周辺は随分きな臭くなってきます。親はバブル後の不景気の中で会社の経営が完全に斜陽状態。地元に呼び寄せられて見合いもしますが、結婚直前に素行の悪さが露呈して破談。東京に戻って婚活を熱心に続けますが、歳不相応なぶりっ子キャラ(鞄から手帳を取り出すときに「☆ジャンジャジャ~ン♪」と言っていたとか)が災いしたか空振り続き。愛人関係も徐々に怪しくなり、焦る歌織の前に運命の人が平成14年(2002年)年末に現れます。

法曹界を夢見る身長180cmの長身イケメン三橋祐輔(26歳)です。

当時の三橋祐輔は、法律事務所のをアルバイトで月10万円程を稼ぐだけのフリーター。司法試験には受かる兆しすら無く半ば諦め状態で、大企業に務めているキャリアウーマンの彼女の元でヒモ生活をしていました。ところが、彼女が14年頃から仕事が忙しくなり、海外にも出張で行き来をするようになってから段々関係が冷め、結婚の約束も宙に浮いた状態になります。

そんな状況でヒモ生活にも限界が見えてきた三橋祐輔、恐らく次のヒモ相手を探していたのでしょう。合コンで知り合って意気投合した自称丸紅勤務の世田谷の高額賃貸マンションに住んで着飾っているOL、川口歌織の元へ転がり込みます。

なぜ見栄っ張りでプライドの高い歌織受刑者が、いくら高学歴イケメンと言えどもただのフリーターヒモ男を引き入れたのかは謎です。上手く仕立てて調教すれば優秀な肥え太ったカエル男になるかもしれないと踏んだか、妊娠に気づいて托卵相手を探していたのか、それとも単純に寂しかったからか。当時の彼女の心境が何であったのかは全くわかりません。

 

「ビッグになってやる」が口癖のイケメンフリーターのヒモ男と風俗や愛人稼業にまで身を落としながら「丸紅勤務のOL」と嘘で塗り固めて男漁りをするブランド狂い女

うまく行く要素がほぼゼロの組み合わせですが、実際結婚前後から破綻は始まっていました。

歌織受刑者は旦那に甲斐性を強く求め「女房子供を物見遊山の一つにも連れていけぬくせにそれでも亭主か!」といった古典的な「かかあ天下」志向を持っていたらしく、よく「甲斐性無し」と旦那を罵ったり「ダメな夫は私が矯正して一人前にする」という発言をしていたという証言もある所から「旦那を洗脳して自分のコントロール下に置いて好きに搾取する」という方向をハナから目指していたようです。まー本音と建前の使い分けすらせずに獲物に一直線に食いついて絡めとる猪突猛進型タガメ女という感じでしょうか

結婚を機に祐輔被害者はフリーターから足を洗って不動産投資信託会社に転職して正社員にはなったものの、年収200万円以下の超薄給の赤貧生活の中で「安給料」と人前で罵られたりした事は、彼には耐え難かったことでしょう。このため、彼はすぐに歌織受刑者に対して激しい暴力を振るうようになります。

ヒモは一般的に社会的立場が低い男が多いため、失うものがそもそもありません。しかも女性と違って専業主婦のような寄生と搾取を正当化できる社会的通念や逃げ道もありません。なので、相手を引き止めるための手段として「暴力」に訴えかけるパターンが非常に多く、こういったヒモの餌食になるタイプの女性は家庭内暴力や育成環境に問題があり「精神を病んだ子供」がそのまま大きくなって、幼い頃の虐待環境を再現してしまうような人が多く見られます。

恐らく祐輔被害者は、ヒモの直感と嗅覚で歌織受刑者が「やや精神病質で孤独感に弱く他者依存性の高いパーソナリティ」である事を見ぬいて飛びついたのだと思われます。

これら精神病質な女性の多くは、実家の仕打ちによって心が折れて破壊され、服属的なパーソナリティの持ち主になってしまっている人も多いので、「暴力を振るって支配するヒモ男」「暴力によって服属され、搾取される女」という共依存関係に発展することが多いのですが、歌織受刑者は実家の仕打ちにより精神を病みながらも、攻撃的かつ支配的なパーソナリティであった事が事態を最悪の方向へと向かわせます。

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記録に残った彼女の行動を見た限り、彼女の性質は私の母親と酷似しています。親に愛されず、虐待を受けて育ったため、他人との壁を作って遠ざけると同時に、親に否定され続け話を聞いてもらえない境遇から、人が近くにいないと不安で仕方がない「分離不安障害」を抱えていたものと推定されます。これが彼女の「高慢で人嫌いだが、寂しがり屋」という複雑なパーソナリティを形成したものと思われます。

また、彼女の場合は虐待により「防衛機制(心理の防衛機能)」が過剰に働くようになっていたため、これが他害行為へとつながり「境界性パーソナリティ障害」へと進化していった物と思われます。

この手のパーソナリティは常に「ぼんやりとした不安・強迫観念」を抱えており、人嫌いな割に自分と社会を繋ぎ止めるための社会的立場やステータスについて非常に執着します。そして、ちょっとした刺激や感情や不安を掻き立てる入力がインプットされると「まるでこの世の終わりが来たかのような発狂状態になり自傷行為や他者への暴力行為や暴言を吐き散らす」という行動に出ます。

他人への依存性が高いので、安定している時は一見愛情深く見えるのですが、その実態は幼児的な自己愛なので、関わっている人間もその無軌道さとカオスな感情の起伏に精神がズタズタに切り裂かれて次第に崩壊していきます。恐らく祐輔被害者も同様に精神をやられたのでしょう。それ以前は粗暴な振る舞いがあったという証言の全く無い、ちょっと調子の良くて女たらしのダメ男が、歌織受刑者と関わった時点より暴力を振るう真のダメ人間に堕ちていきます。

憧れの丸紅OLのヒモ生活どころか、ドロドロに汚れた汚嫁をつかまされて、安月給と罵られあらゆる罵倒を浴びせられ、カエル男に仕立て上げるべく洗脳をかけられながらワーキングプア生活まっしぐらな祐輔被害者、洗脳と支配に抵抗しようと暴力で反撃するも、このタイプの相手には一番やってはいけない悪手を打ってしまったことに彼が気づくまでには2年の歳月が必要だったのですが、気づいた時には遅かったというのは寓話ではよくある話です。

そして、その結末は寓話よりもはるかに悲惨なものであった事は言うまでもありません。

渋谷エリートバラバラ殺人タガメ女の心の闇を分析してみた その2「狐(切れかけのヒモ)と狸(賞味期限切れ寸前)」” への5件のコメント

  1. うー 20世紀末の悪夢がぁ 汚沼が深すぎる。。。橋が3本あっても渡れそうもない

  2. その3から更に陰惨な内容となります。
    歌織受刑者は私の母親とパーソナリティが驚くほど似ているので、心の深層まで追うことができました。
    恐らくこれは裁判所も、あらゆるメディアも追うことができなかった彼女の行動の真意に近い部分まで理解できたと私は思っています。メディアや司法が分析した彼女の動機よりも、私が考える彼女の真意はもっとおぞましく、真っ黒な物だと私は確信しています。

    未解決事件メインテーマ「Labyrinth」

    あと、このシリーズは、これを聞きながら読むともっと雰囲気が出るかと(;・∀・)

    • 川井憲次氏の楽曲は精神に差し込まれるような物が多いですから、連続して聞いているとヤバいですね。
      私は大好きですけど(;・∀・)

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