八丈島~青ヶ島 最果ての秘境ツアー その5【待て、それは孔明の罠だ】

内輪山~港方面に行く前にちょっと宿の事を。

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今回泊まった宿は、増築してきれいになったという評判のあじさい荘という民宿。

これって綺麗だけど・・・民宿じゃないよな・・・東京のヘアサロンみたいだ。

この島の建造物は「離島青ヶ島的 風化コンクリ建築」「昭和末期的 公共バブル建築」の二大勢力で占められているのだが、この建物は第三の勢力・・・「代官山的 おされサロン建築」とでも言えばいいのだろうか・・・。なのでこの一帯だけ周囲の枯れっぷりから大いに浮いており、バブル建築とは別のベクトルで異彩を放っている

とにかく建物のセンスや設計が完全に島の物ではない。島の建物は風雨や嵐対策に窓や扉を極力小さく作ったり、海に向いた方向にはベランダや大きな窓を作らないように工夫しているのだが、そんな島の知恵は全力無視してデザイン重視を貫いている

どうも話をしていて気づいたのだが、おかみさんはどうやら本土の人ぽい。

作る料理が島で採れる物を殆ど使っていないし、魚は捌けないみたいだし、食材は船で八丈や本土から仕入れているらしく、先週の台風の影響でここしばらく船が入ってこない事に随分ストレスを感じているようであった。

ガーデン荘の地の魚と裏の畑の野菜を主力とした献立とは随分違うなーと思ったり。

よくよく見ると宿の入り口の脇にお洒落な雑誌ラックが あって、本土から取り寄せたぽいOZ Magazineとか女性向け情報誌やお洒落系女性誌がざっくりと入っている。しかもきちんと九月号だ。昼も夜も別に島民の女性の溜まり場って感じでもなかったので、これら雑誌の読者はおかみさん一人である事は間違えないだろう。

気持ちは分かるけど無駄な抵抗だと思う

どうあがいても、ここは 絶 海 の 孤 島  青 ヶ 島 ですよ(生暖かい目)

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部屋もこんな感じでとっても綺麗、全然島っぽくないぞ。綺麗なのはいい事だが・・・何か違和感を感じるのも事実。

しかし・・・東京出身の女性にとってはお洒落な雑貨屋やブティックはもとより、ヘアーサロンも本屋もデパートもマルイもユニクロもしまむらですらも無い場所というのは地獄だろうなぁ。ちなみに美容室は八丈に行けば有るみたいだが・・・・車で一通り回った感じ、田舎の美容室風の所しか見当たらなかった・・・とにかく島はお洒落とは全く縁の無い土地だと言い切れるかと。移住したい人はその点はお覚悟を。

何となく表情や口調に鬱積した物を感じたのは自分の気のせいでなければいいのだが・・・ま、島の女性はご年配になればなるほど諦めの果てを越えて明るく快活な方が多いように感じたので、時が解決してくれる物と信じたい。

しかし、お子さんが高校生になれば八丈か本土に進学するしかないから、それに付いていって島を出る事もできるのだろうけど、このお洒落民宿を増築してしまった事が足かせにならない事を祈るばかりです・・・はい(-_-;)

宿の事はこの程度にしてと、午後は釣りを少しやるつもりだったので、宿で氷と餌の入手について聞いてみたら、氷は島の物流センターにあるから、現地に置いてある帳簿に宿の名前を書いておいてくれれば後で清算しておく、との事。餌は十一屋で売っているとの事。

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と言う事でまずは物流センターに行ってみたのだが・・・・

何か風化感にあふれたコンクリ倉庫みたいな建物で・・・看板の文字が風化して殆ど消えている。

扉はもちろん施錠なんぞされておらず、「台風対策」とマジックで殴り書きされたバルサ材の木がつっかえ棒として挟まれていた。

基本的にこの島は公共施設と郵便局とお店以外はどこも鍵なんぞかけていないので、ドラクエみたいに、そこらの民家や施設に普通に入れる

でも、引き出しを漁ったり壷を割ったりしたら、当然のことながら駐在さんにしょっぴかれるのでやめましょう。

ガーデン荘で離島好きの先生から聞いた話では、三十年前に青ヶ島に赴任した先輩の教員から、村の衆と喧嘩になって腕の骨をへし折られたという話を聞いたので、青ヶ島はちょっと行く気が・・・という事だった。なので、駐在に突き出される前に村の衆にカジキマグロに止めを刺す要領で集団リンチされるドツかれるような気がするけど、試したい人はチャレンジしてみてください。命と骨の保障は出来ませんが

で、流通センターの中がね・・・暗いわ、錆まくってるわ、妙な臭いがするわの廃墟感全開の雰囲気。入って右手に製氷機があったので空けてみたが、空っぽ・・・・というか電源が入っていないし。

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左手に「貯氷室」なる頑丈そうな煤けた扉があったのでごっついロックを解除して開けてみる。

ギリギリギリと軋み音をあげながら扉が開くが・・・中が真っ暗で全然見えない。

部屋は冷凍倉庫になっているらしく、かなり冷たい。暗闇の中に何かダンボールらしき箱があるのがぼんやり見えたので蓋を開けてみる。中にはゴルフボール程度の大きさの正体不明の物体がぎっちりと入っていたが、暗くて何だかは分からない。触ってみたらずいぶん軽くて表面がライチのような手触りであった。

奥にも何か色々あるようであったが、真っ暗で何も見えないし、明かりも無いし、正直入る気が全くしなかったので、ここでの氷の入手は諦める。

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つか迂闊に中に入って扉が閉まったりしたら、ここいらの通行頻度と人口密度を考えると確実に冷凍人間になって死ねるし。

しかも雰囲気自体が写真で伝わってくるより十倍はおどろおどろしく、下手な心霊スポットより薄気味悪かった

ちなみに、氷の持ち出し帳簿は壁に掛かっていたけど・・・凄くボロボロの年季が入った帳簿用紙がバインダーに挟まれていた。もしかして誰も使っていないとか?

この辺りの雰囲気はホラー映画の一本や二本は作れそうな位きつかった。この風化した雰囲気は東京じゃまず味わえないなぁ・・・。

天明の別れの大惨事のエピソードを下敷きに、絶海の孤島という環境や墓や遺跡や神社、道や建物の雰囲気をうまく使えば相当怖い物が作れるのではないかと思ったのですが誰か作りませんか?(-_-;)


でもって十一屋の前にある自動車工場でレンタカーを借りようと十一屋方面へと向かう事にする。氷は十一屋で相談する事にする。

十一屋に入ってオキアミと氷について相談したところ、オキアミは裏の冷凍庫にたくさんあるよ、氷はロックアイスくらいしか・・・との事。

持ってきたクーラーボックスが折りたたみ式の小型の銀マットでできたような奴だったので、ロックアイスで十分かと判断しオキアミとセットで購入する事にする。

でもそれ以前に車を借りないとどうにもならんので、車はどーすればいいのかとおばちゃんに聞くと、どうやら自動車工場の主が船で来た客を迎えに港に行っているらしく、それが帰ってくるまではどーにもならんとので待っててな との事。島らしく大変暢気な話である。

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で、20分程してレンタカー屋の親父さんが戻ってきたので、レンタカーを借りたいと伝えると、書類も何も書かず免許証をコピーして手続き完了。

・・・いろいろな意味アバウトさ炸裂である。

で、工場の駐車場の奥からいい感じに錆びた軽ワゴンを引っ張り出してきたのだが、全身に藁のような植物がべたーっと張り付いていてえらい事になっている。

何でも先週台風が接近した影響でこうなったとか。親父さんが工場の洗浄ホースで藁を吹っ飛ばしながら「今回は台風の直撃を食らわなかったからこの程度で済んだよはははは」と言っていたので「直撃を食らったらどうなるんですか」と聞いたところ「軽自動車程度なら吹き飛ばされるよはははは」と凄く軽ーい口調で恐ろしい事を仰られていた。

「じゃ、直撃が来そうな時はどーするんですか」と続けて質問したところ

「内輪山の中に全部退避させるんだよはははは、先週も島中の車が内輪山の中の駐車場に殆ど全部集められて、工事用車両から一箇所に並べられていたから壮観だったよー島で中古自動車屋を始められそうなくらいだったよ、わはははは

この島の島民のノリが何となく理解できてきた・・・

ちなみにここのレンタカーのシステムは短期滞在の釣り客向けのは5000円ポッキリ+ガソリン代だけ。日数では課金されなかった。どうせ数日しかいないんだろうし、日割りにすると貸した日を覚えておくのも計算するのも面倒くさいというのが理由ではないだろうか。全く商売っ気のカケラも感じない。

さて、車を借りたところで港方面に向かおうとした訳であるが、ここから青ヶ島の恐ろしさをたっぷりと味わう事になる

出発前に宿で貰った観光案内のパンフレットと地図でレンタカー屋の親父さんに、「今はこことここが崩落して通行止めだからこう回ってこう行くと港に行ける」と解説を受けて出発したのだが・・・まず、集落から外輪山の上をぐるーっと回り込んで平成流し坂トンネルというトンネルを抜けて内輪山方面に降りるのであるが、平成流し坂トンネルというのが岩窟王が掘ったようなどえらく狭くて真っ暗なトンネルで、おっかなびっくり通る。トンネルを出た瞬間に強烈な下り坂になっていて、まるで地の底に落ちていくような勢いで坂を駆け下りる

当然ブレーキをかけないと恐ろしい勢いで加速するので、かなり思いっきりブレーキを踏んだのだが、車が古いのもあって効きが今一よろしくない。何とか急加速は収まったが微妙に加速している状態に保つのがやっとという感じであり、このこの錆びまくった車のブレーキが逝ってしまわないかドキドキ物である。

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えーと えーと どうするどうする と頭の中で何度か復唱した後、「きつい下り坂はローギアに入れてエンジンブレーキをかければいい」と教習所で昔習った事を思い出してギアをローに入れてみる。

ギュイイイイイイイイイーーーーーーーーンとエンジンが凄まじい音を立てて高回転に切り替わってガクっと速度が落ちる、おおブレーキで速度コントロールができる!エンジンのピストンリングやクランクシャフトが逝かないか不安になるくらいの回転数だが、この際車より人命。ブレーキが利くようになったので何とか適正速度に落として一安心。

↓は翌日撮影した流し坂トンネルの映像。ローギアに入れた際のエンジンの悲鳴をお楽しみください。

[videopop vid=”1254089378″ vtitle=”平成流し坂トンネル”]

しかし、おっかねぇぇぇ 何だこの凶悪な地形は・・・しかも坂の勾配警告標識がなかったぞよそ者を殺す気か、この島は

つかこの車で帰りは登れるのか?坂の途中でエンストなんぞした日にはそのまま重力に引かれて高速バックして坂下のセメント工場に激突しそうなのだが・・・。その場合は車を捨てて脱出した方がいいのかなぁ・・・

さて、坂を下りてそのまま直進すれば港へ行けるとの説明だったので直進して行くと・・・

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おい・・・(-_-;)

ここも工事かよ・・・

で、仕方が無いので内輪山の内部を走り回る事になるのだが、ここが地獄だった。本当にここはヤバい

[videopop vid=”1254091148″ vtitle=”内輪山の内側を迷走中.flv”]

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何がヤバいかと言えば

・道しるべになるポイントが全く無い、標識や立看板はサウナの所以外一切なし

・外輪山に比べ風が弱いせいか木が高く茂っていて左右の視界がめっぽう悪い

・畑が点在しているせいか、地図に書いていない畑に入る脇道や分岐が山ほどある

・切り返しの難しいトラップのような袋小路が点在しており、迷い込むと脱出にどえらい苦労をする。

・似たような景色が延々続くので方向感覚も距離感覚も狂ってくる

・そもそも道が崩落していない状態なら、畑しかないこの辺りは地元民以外走り回る事は無い。

結果・・・・どうなったと言うと









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孔明の罠に嵌められた 雑魚武将のように 一時間以上内輪山の中をさ迷ってた。

散々さ迷った挙句、外輪山の斜面にトンネルがあるのが見えたので、そちらに向かって登ったら最初に通ってきた平成流し坂トンネルだったりと・・・本当によそ者に優しくない・・・というか「地図?道?DNAレベルでそんな物は脳内に仕込まれているのは当然だろ?」程度の感覚らしく、よそ者相手の配慮が全くされていない。

全くここは観光地でない事がよく分かった。

こうして、飽きるくらい走り回った末、何とか迂回路の通り方が分かってきたので、ようやく港に向かえる事に。

長くなったので港のレポートは次回に。

バウムクーヘン生地作成手順書(メモ)

材料:

薄力粉150g

浮き粉50g+α

卵 9個

グラニュー糖 200g

ブラウンシュガー 少量

バター 200g

マジパン 少量(事前にセラミックミルに材料封入の上現場持ち込み)

バニラエッセンス 少量

機材:

金属ボウル 3個

泡だて器 1個

電動ドリル+ミキサー羽根 1個(以下電動ドリルミキサーと表記)

 

【0】薄力粉150gと浮き粉50gをふるいにかけて混合したものは事前にジップロックに封入して用意する。

【1】9個の卵を黄身白身に分離してボウルに分ける(白身①ボウル、黄身②ボウルとする。白身に黄身は絶対に混入させないこと) ※味噌漉しを使うか?

【2-1】バター(200g)を別のボウル③に入れてBBQコンロの遠火で溶かす。そこにセラミックミルからマジパン(潰したアーモンドスライス+砂糖→すりゴマ用セラミックミルで作成)・バニラビーンズ(エッセンス)、ブラウンシュガー、少量の塩と混ぜてなじませる。

【2-2】 【2-1】と同時に①ボウルの卵白にグラニュー糖(200g)を加え、電動ドリルミキサーで泡立てる。角が立つまで徹底的に泡立てる。

【3】 【2-1】で作ったボウル③の溶かしバターが、撹拌した上で非接触温度計で60℃以下になったらボウル②の卵黄を入れて混ぜ合わせ、混じり合ったら浮き粉を少量加えてツヤが出るまでドリルミキサーで撹拌。

【4】 【3】のボウル③【2-2】のボウル①を合体し、ドリルミキサーで更に撹拌。

【5】 【4】に【0】の粉を少しずつ振りながらドリルミキサーでダマにならないように均一に混ぜ合わせる。

→完成

 

 

小麦粉

八丈島~青ヶ島 最果ての秘境ツアー その6【お一人様七千万円より】


スライド1

港に行く前に前回孔明にハメられたルートと島内の地形について地図で簡単に説明を。

集落から内輪山には北の端にある平成流し坂トンネルから降りてきて入る。島唯一の港である三宝港は内輪山の南西部にある青宝トンネルを抜けて行ける。道が平常状態なら、北から降りてそのまま南にまっすぐ南下して青宝トンネルに入るというシンプルなコースを取る事になる。

前回ハメられたのは、通行止めになっているのを知らずに南下してしまい、赤点線に示されている網目のように細い道が走っている畑地帯に誘い込まれたためである。

この島は外側は断崖絶壁の天然の城壁、内側はよそ者には理解不能な迷宮と、まさに水塞というか梁山泊のような天然の要害であり、よそ者が船で近づいたら銅鑼が鳴り響いて石を落とされたり弓を射掛けられ、決死隊が夜中に潜入しても迷路に引き込まれて迷った挙句落とし穴などの罠に引っかかって死亡とか普通にやれそうだ

梁山泊

村長さん、島のキャッチコピーは「木っ端官軍どもめ!この水塞を落とせるものなら落としてみろ!」とかいかがでしょうか?

これは迷っている最中に撮った平成流し坂トンネルの写真。平成流し坂トンネルはその名の通り、平成の世になってまだ間もない平成四年に、六年の歳月と14億円の費用をかけて竣工したトンネルであり、これができたお陰で、山の頂上を越えて集落と内輪部を行き来する労苦が大分軽減されたらしい。

青ヶ島滞在二日目にここを通った時、島の爺様が、このトンネルを電動スクーターでのろーっと走っていたが・・・帰りはあの殺意満点の坂をこれで登る気なんだろうか。もしや帰りはヒッチハイク狙い・・・なのか・・・?ここいらで東京者の想像を超えた島内環境と島民の皆様方の行動に軽い混乱を生じて来る・・・

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また、島内の道路の舗装は全部コンクリなので結構ガタガタ車が揺れる。何でも石油のタール成分であるアスファルトと砂利を混合するアスファルトコンクリートプラント設備が無いので、コンクリなんだとか。

このように硬いコンクリ道路なので、タイヤの磨耗がしょーもなく激しいらしい。アップダウンの激しさと道の狭さと相まって、車にとっては本当に優しくない環境である。パトカーをはじめ、型落ちのジムニーが結構走っている訳が良く分かった。

という事で今度こそ港に向かう事にする。

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Q.さて、この映像は何を写したものでしょう?

A.自衛隊の要塞?

不正解

A.サンダーバードの秘密基地?

不正解

A.何かの前衛建築アート?

不正解

A.巨大なワッフルメーカー ギネスに挑戦中

大不正解 罰として青ヶ島に島流し



正解は青ヶ島唯一の港「三宝港」から外輪山方面を写した映像。

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セヴァストポリ要塞や旅順要塞なんて目じゃないぜ!という位威圧感のあるこのコンクリ壁とその下にあるシェルターのような漁船係留場やごっつい重機の数々、どう見ても要塞。他に何に見えるって言うんだ。下から砲台やミサイルランチャーがせり出したり、ハッチが開いてロケットが火を噴いて飛んで行っても全く違和感が無いと思うのは自分だけであろうか

[videopop vid=”1254918316″ vtitle=”三宝港”]

三宝港

漁船はそこらに係留すると嵐で即海の藻屑となるか、どこかへ吹き飛ばされるので、こんなゴンドラのような専用クレーンで、上部の係留所というか駐船場とでも言うべき場所に吊り上げられ、がっちり固定されるという仕組みになっている。

男の子なら見ているだけでワクワクするようなギミックの数々、何だか子供向けのミニカー立体駐車場やサンダーバード基地をリアルスケールにしたような現実離れした光景が目の前に展開しているのには、もう呆れて笑うしかない

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しかもサンダーバード島なんぞより青ヶ島の方が天然レベルで100倍以上は凶悪そうな地形なのがたまらない。

また、港内では何やら港の海底で作業をしている潜水夫と地上と無線で交信しているのがスピーカーで垂れ流しになっており(恐らく海中クレーンとの共同作業や危険作業を色々やっているので、安全対策として流している物と思われる)

「ゴボゴボゴボ シュー %@”$#”$#&ですかー シュー ゴボゴボ」

といった具合の内容不明の通話がずーっと流れており、あまりに現実離れしたシュールな光景と相まって、悪い夢でも見ているような気分に陥ってくる

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島側に目をやると遥か高所に日本中から集められた鳶職人や護岸工事のプロがものすごい所で港の裏手の斜面のメンテを行っている。ここは崩れやすい火山灰質の急斜面激しい風雨に晒されまくるという最悪の条件が揃った日本でも屈指の高難易度の工事現場なので、各方面のプロを結集し、日本の誇る土木技術の粋をつくして港の維持整備を行っているらしい。もはや離島助成とかそんな大義名分は誰の頭の中から消し飛んでおり、「極所における土木工事の先端実験場」と化しているのが実態のようだ。

つまり、ここの工事は目的より手段の方が崇高で価値がある状態になっている訳であり、「手段のためには目的を選ばない」とでも言うべき本末転倒のイカレた状態になってしまっていると言えるだろう。

ここでの二日目の昼食時に宿に戻った時の話であるが、港の工事を請け負っているらしき建設会社の一団が食事をとっており、横で外輪山のがけ崩れを起こした箇所の対処についての話をしていた。

見た目は真っ黒に日焼けした金髪ピアスのガテン系兄ちゃんが他の業者がやっている大規模な工事の手法について持論を展開して「こうこうこういう方法でもっと小規模な工事で済ませられたのでは」と言い、それに対し親方と思われる五十がらみのおやっさんが、寡黙に若手の話を頷きながら聞いた後「その方法はありだと思うが、相当な事前準備が前提だろう?」と反論して熱い議論になっていた。

やはり、この島は土木作業のスペシャリストの集う島であるようだ。

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なお、このコンクリ要塞三宝港を作るのに要した資金は、何と120億円

東京都民の人口が1200万人ちょいだから、一人1000円ほどの負担であるので、東京都民全員に吉野家の牛丼大盛り2杯を振舞える程の金だと言えば・・・分かるだろうか?

ちなみに、青ヶ島村の人口は170人程度なので、村民一人当たりの港のコストは約7000万円島民一人一人全員にフェラーリの新車を3台支給するのとほぼ同額の税金が突っ込まれているという現実に思わず目頭が熱くなってくる

しかもこれは港の建設費用だけでだ・・・

という事で日本国政府や東京都に税金を払っている人なら涙無しには見られない(笑)青宝トンネル~三宝港新埠頭のドライブ映像をお届けする。

[videopop vid=”1254918370″ vtitle=”青宝トンネル”]

見ての通り、青宝トンネルは一車線の狭ーいトンネルなので、対向車が来たら避けられない、そのくせ工事用車両が港からバンバン走ってくる。初日にトンネルに入ったところ、トンネルの向こうからダンプが走ってきて、どうやってもすれ違えそうに無いので途中で諦めて100m近くバックして外に出てやり過ごしたが、どうやら、この島のローカル交通ルールでは島内は工事用車両優先らしい。

工事用車両は島内のインフラ整備や回復維持に重要な役目を果たしているというのが理由の一つであるみたいだが、それ以上にダンプとかミキサー車とかブルトーザーなどの大型車両とすれ違うなら、小さい方の一般車両が退避スペースまで下がった方が合理的であるというのが大きな理由なのだろうと思う。

トンネルを抜けた後のゴージャスな橋は青翔橋という橋で、頻繁に起きるがけ崩れで三宝港への道が寸断される事に青ヶ島島民が業を煮やしていたことに対して「だったら崖から離れた所に磯を土台に橋を強引に架ければがけ崩れの影響を受けないでしょ」という「パンが無ければお菓子を食べ(略)」程度の理屈で作られたらしいとか。

文明的な生活を送れるようにするために色々な意味で無茶しまくりで、酸素マスクと栄養チューブとペースメーカーと透析装置を付けて、何とか外に出歩けるという状態の病人みたいな島の実態をこの港が象徴しているようだった。

この港より無茶して港湾設備の機能を維持している場所というのは世界広しと言えども多分無いのではないだろうか?

もしそんな愉快な所があったら教えてください。身銭切ってでも取材に行きます!

次回はようやく今回の旅の当初の主目的であったらしい釣りの結果についてレポートを。

どこまで続くのやら、このシリーズ・・・ :cry:

バウムクーヘンレシピ案2(メモ)

全卵     ・・・・・・・     小さめで10個
無塩バター     ・・・・・・・     179g
マジパン     ・・・・・・・     26g(アーモンド9g+砂糖17g)
はちみつ     ・・・・・・・     25g
浮粉     ・・・・・・・     85g
薄力粉     ・・・・・・・     85g
グラニュー糖     ・・・・・・・     125g
生クリーム     ・・・・・・・     29g
トレハ     ・・・・・・・     60g
ハローデックス     ・・・・・・・     27g
レモン     ・・・・・・・     冷凍1/4個分

1. 無塩バターを金属ボウルに入れ、コンロの遠火で柔らかくして撹拌しなめらかな状態にする。
2. 1.におろしたレモンの皮を入れ、更にはちみつ、ハローデックスの順に入れて 低速で撹拌する。
※ここでコンロの遠火にかけて生地粘度をおとす。
3. 卵黄を数回に分けて2.に加える。
最初は少しずつ投入し、卵黄を加える4回目から入れる量を増やしていく。ミキサーボールについている生地が落ち始めたら投入をとめる。
4. メレンゲを立てる(グラニュー・トレハロースは最初から全部入れる)
まだ少したちがあまめの状態で浮粉を加えて、さらに立てる。
5. 卵黄1個分弱とマジパンを合わせて、裏ごしし、最後に軽く合わせ、レモン汁を入れる。
6. 生クリームを7分立て(泡立て器ですくい上げるともったり重く、線が描ける状態)にして入れる。
7. メレンゲを半分弱加えて、粉を全て加える。ここでしっかりと混ぜてグルテンを形成する。
8. 最後に残りのメレンゲを加える。(あまり混ぜない)

八丈島~青ヶ島 最果ての秘境ツアー その7【青汁って言うな】


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ここまで半日ほど青ヶ島のウォッチングをしていて、あまりに突っ込み所満載で面白いため、釣りなんかどうでも良い気分になっていた自分であるが、せっかくここまで道具を担いで来た訳なので釣りに取り掛かることにした。

しかし、孔明にやられたせいで散々時間を食ってしまい、港に辿り着いて準備を終えたのが既に4時近くとかなり遅い時間にもつれ込んでしまった。

今回はメジナ程度を釣れる装備を見込んで用意してきており

竿:磯用釣竿AERNOS 磯1.5号

リール:ブレーキレバー付きスピニングリール 3000番級

道糸:磯用ナイロン製2号(リールに巻く糸)

ハリス:磯用フロロカーボン製3号(仕掛けをつける糸)

針:万能グレ針6号

その他 ガン玉おもり、ウキ、ウキ止めなどなど

といった装備で挑み、メジナ程度なら普通に釣れる・・・はずだったし、装備も別に間違ってはいなかったのだが・・・この海はいろいろな意味で自分の想像を超えていた・・・

ちなみに、全部まともに買うとかなりお値段が張るので、リールは中古の格安品を、竿や糸は近所の上州屋で期末決算セールで値引率の高い奴を選んで買って節約、メーカーはシマノで揃えたが、結果を考えるとまぁ悪くは無かったと思う。竿は軽くて糸が通しやすく個人的には結構扱いやすかった。

竿を組み立てて糸を通して針を結んだハリスと道糸を結束し、ウキ、ウキ止め、オモリをつけて餌をつければ準備完了なのだが、餌のオキアミがガチガチに凍り付いていて、全然バラけない。しょうがないので糸切り鋏を上から突き立てて凍ったままのオキアミを少しずつ削り取るようにしてバラし、日なたに置いて解凍させる。

しかし、日がかなり傾いていたのでなかなか解凍しない、しかも今日中にオキアミを使いきれるとも思えないので、下手にブロック丸ごとを解凍するわけにもいかずと・・・しばらくして何とか針に付けられる程度に解凍できてきたので、様子見に仕掛けをこの青汁海と命名したいくらい青いに放り込んでみた。

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ところで青汁って青くないよね・・・あれは緑汁だと思うのは自分だけだろうか

ここの埠頭の周囲の海は島からすぐ近くなのに平気で30~50m位の水深があるらしく、いくら糸を送っても全然底に着かない。かなり送り出してから底に着いた手ごたえがあったのでしばし放置、二・三回餌を替え、竿を振ったところでガクンと激しい手ごたえが来る・・・というか体が持って行かれそうになった。凄い力で左右にぶんぶん竿が振られるので、前かがみになりながら踏ん張ってリールのブレーキをかけてみたところ「ギャビビビビビビという凄い音がリールからして、「バツンッ」って感じで糸が切れた

何だよ・・・これ・・・・一体どんな化け物がかかったんだ?ヽ(´Д`;)ノ

あー仕掛け作り直しかーめんどくせーなーと思いながら糸を巻き上げたところ、ご丁寧にウキとウキ止めの間の部分で糸がぶっち切れてくれていてウキが糸から外れてぷかーっと流れていった・・・(´・ω・`)

まぁ・・・ここは投げ釣りをする必要も全く無いので別にいいのだが・・・初っ端でこれはかなり気分がダウンする。

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その後2,30分ほど釣っていたが、釣れたのは↑だけ。

そしてまた「ギャビビビビ バッツーン」で道糸がぶっちぎられる。

もう勘弁して・・○| ̄|_

翌日になって判ったのだが、この辺りは60cmオーバー級の化け物がうようよしているらしく、40cm級程度の獲物用の自分の装備では完全に力不足だったようだ(´・ω・`)

糸を切られまくりでブルーになってきたのと日没が近づいてきたので今日は引き上げる事にする。

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ちなみに、事前調査で知ったのだが、ここの海での夜釣りは滅茶苦茶危険らしい。

サメが夜間この近辺に近づいてくるので、暗闇の中でサメを釣ってしまうとなかなかホラーというかカオスな思いをする事になるのと、大量のダツ(秋刀魚の仲間、ひょろ長くてカジキマグロのような細長く長い口を持つ)がこの一帯には生息しているので、ヘッドライトの明かりに反応して矢のように水中から飛び出して槍のような口が人間の体に突き刺さって大怪我をするとか。翌日そのダツさんとは嫌になるほどご対面する事になるのだが・・・

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集落に戻って十一屋に立ち寄り、ロックアイスとオキアミの残り冷凍庫に預かってくれませんかーと頼んだところ、裏の冷凍庫に入れていいよーと快諾して頂いたので冷凍庫に入れて宿に戻る。

宿で風呂に入って晩飯を頂き、同じ宿に泊まっていた宮崎から来たという観光客の親父さんと青酎を飲みながら色々話をする。何でも岡山の学生服メーカー(岡山には学生服メーカー大手三社が集まっているらしい、戦前は軍服の生産地だったので民需転用という事で制服を作り始めたとか)の方で、五十を過ぎてから離島巡りを趣味していて、連休があると島を巡っているとの事。

長崎や鹿児島の南~琉球列島付近はかなり回っているのと、TV番組「鉄腕ダッシュ」で青ヶ島のソーラーカー巡りをやっていたのを見たのがきっかけで今回の連休はここに決めたらしい。

そう言われて思ったのだが・・・自分が青ヶ島を知ったきっかけって何だろうか・・・

・・・

・・・・・

・・・・・・・・・・・

思い出した!

深夜番組の「ブラックワイドショー」という番組で青ヶ島を取り扱っていたので初めて知ったのだと思う。

ブラックホイッスル

この番組の名物コーナーに「ブラック ホイッスル」というコーナーがあって

三浦風紀委員

要はしょーもない下半身のダメ犯罪事件で捕まった男の記事を取り上げて、その犯罪者の身代わりであるテディベア「身代わり君」を三浦理恵子と謎のロシア人少女?のナターシャがセーラー服姿でボコボコにしておしおきをするという物凄く下らないコーナーなのだが

青ヶ島で発覚しました

ここで自分に強烈なインパクトを残したのが、「東京都 青ヶ島村 村役場 総務課 課長I氏」のやらかした事件

I容疑者

高2に4万円

何でも公費で出張して高校生を買春したと・・・

ヘリと飛行機を乗り継いで

売春の疑い

わざわざヘリ→飛行機と乗り継いで都心まで買春出張をしたという意味不明なゴージャスさに当時の自分の頭の仲では「?」マークが5つほど並んだのだが、今回訪島してヘリを使った理由はよく分かった。

確かにこの島からの出張にヘリを使うのは当然だと思う。買春は当然論外だが・・・

ガーデン荘でこの話をしたところ「あーあの事件か、『あいつはバカだった』と青ヶ島村の村長が言っていたな」とな。

村役場一号

役場の携帯電話で買春の連絡を取っていたのが足がついた原因という時点でそんな事は分かっていますよ。

もちろんこの件で例の課長はクビになったとの事。

なお、番組の中では、課長はこういうお仕置きを食らっていた。

ナゼスケベ

お仕置き

青ヶ島の第一印象って初っ端から最高最低だったんだなぁ・・・とブラックワイドショーを見直して感慨深い物を感じた( ・∀・)

かくして突っ込みどころ満載の一日目は終わり、更に狂乱怒涛の気が深まる二日目に続く。

八丈島~青ヶ島 最果ての秘境ツアー その8【人も歩けば岩に潰される】

9/23(水)青ヶ島 二日目

青ヶ島二日目の朝の天気は快晴。

朝一で集落⇔港を結ぶ外輪山の国道酷道236号線の崩落現場の見物に宿から車で出てみた。

崖までの地図

しかし、すぐに道が狭くなり、一車線となった上、ミキサー車などが行き来していたので、工事車両の往来の邪魔になるのを恐れ、道の広いところで車を止めて徒歩で崩落現場を目指す。

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道路から見る海の色と斜面の激しさが凄まじい。

銚子の犬吠崎に地球の丸さを体感できる展望台があるらしいが、ここではそこら中で地球の丸さなんぞ体感できるので、目新しさのカケラも無い。

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基本的に外輪山と海の間の斜面はどこもこんな感じの崖なので、港なんて物は江戸時代には無かったらしい。
崖に梯子をいくつも繋いで海まで垂らすか、辛うじて船をつけられる岩瀬から崖道をよじ登るしかなかったとか。

江戸時代に土佐の国の水夫、長平(野村長平)が天明5年(西暦1785年)に鳥島に漂着し、13年間のサバイバル生活の末、鳥島を脱出し、青ヶ島にたどり着いた時の記録が残されている。

そこには、奇しくも天明の別れと同じ年に鳥島に流れ着いた長平による13年後の復興を試みている最中の青ヶ島の姿が記録されていた。なお、この16年後に復興が一時断念され、青ヶ島は無人島となる。

以下はその記録である。

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島を出てから五日目の夕方、前方に島影を発見した。彼らの暮らした島(鳥島)よりも一回りは大きく見えた。一同力を得て、その島目指して舳先を向けて進んだ。

翌日四ッ刻(午前十時頃)に船は島の東岸の沖に到達出来たが、この島も同じように険阻な岩山であった。

上陸出来そうな場所を捜すうちに、崖に梯子が掛けられているのを発見した。三つの梯子を繋ぎ合わせたものだが、明らかに人間が住まいしている島に違いないと喜んだ。しかし浪が荒く船を岸に着けるのは難しかった。そこで船を北に向けると磯辺の岩場に、轆轤(ろくろ)が据え付けられているのが見えた。そこが船着場である事は間違いないのだが、やはり浪が荒くて近づけるのは難しかった。

そこでもう一度、東に戻って衆議を重ねて、清蔵と由蔵を泳いで島に揚がらせ、あの梯子を登らせてみようという事に決し、清蔵と由蔵は海に飛び込み抜き手を切って島の磯辺に揚がった。

かなり急な梯子であったが、二人が登って見ると、上の台地に九軒の部落があり三人の男がいた。清蔵が沖の船を指差して事情を説明し、漂流者であることを告げると、先程の轆轤のあった場所に船を回すように言われた。

残りの者たちが山に働きに出ているので、一人が知らせに走り、他の二人は清蔵と共に泳いで船まで来たが、継ぎ接ぎだらけの船と帆と、鳥の毛皮を纏った一同を見て唖然としていたが、儀三郎から漂流の顛末と十余年の間、無人島で暮らして来た経緯を聞き納得し、この島は八丈島の南にある青ヶ島だと教えた。

しかし、この島は度重なる噴火で一時は島民の一部が八丈島に避難し、残された者は再度の噴火で悲惨な最期を遂げたと言う。

その後、噴火が治まってから再び島を開拓する為に、現在は男たちだけが九人この島に来て、住まいし暮らしているのだと語った。

船を轆轤のある磯辺に回すと既に残りの男たちが、船を繋ぎ停める仕度をして待っていた。

船を轆轤で引き寄せて固定させると、艀(はしけ)船を伊勢丸に寄せて、年配の者から順に島に揚がった。

儀三郎を頭にして、先ずは日本の地からは離れてはいるが、日本人の暮らす島に辿り着いたことを神仏に感謝し、題目を唱え伏し拝んだ。あの松兵衛ですらきちんと正座して題目を唱えていた。

儀三郎は改めて今日の日付を問うてみた。

島民は寛政九年六月十三日だと教えてくれたが、日付を繰ってみると、自分たちが島を出帆したのは六月八日だった事を改めて知った。

島民たちの進言で、船に積んだ諸道具は一旦島に運び上げられた。そのまま、沖に係留しておくには心許無かったからだ。

漂流者たちが島民の暮らす台地に上がってみると、九人の島民は九軒の家に一人ずつ暮らしていたが、穀物は全く無く、食物は里芋と薩摩芋を食事にしていた。穀物が全く無いのは野鼠が夥しく繁殖し、食い荒らす為だと言う。水もほとんど無く、海岸近くの岩場から湧き出ている温水を汲み取って飲んでいた。儀三郎たちはまたここでも水に不自由するのかと暗澹たる気持ちになった。

儀三郎たちは取り敢えず九軒の家に分散して島民の世話になる事になった。

島民は、まだ芋の収穫時期ではないのでと、古芋や芋の茎を干したもの、あした葉、つわぶきなどを分け与えてくれた。また煙草も貰い久方ぶりに吸った。島にいる間は大黄に似た葉を乾燥させて刻み、煙草代わりにしていたから、煙草好きな松兵衛や薩摩船の重次郎は喜んだ。松兵衛は忠八も煙草好きだったから、骨箱の中に入れてやろうと言った。

何かと忠八を疎んでいた松兵衛の言葉に、由蔵はほっとする優しさを感じて三之助にその事を打ち明けた。

由蔵も既に二十五歳になっていた。人に対する優しさも判る年頃になっていたのだ。

儀三郎たちは持参した鳥の干し肉に、つわぶき(フキの一種)を混ぜて煮て食べた。どうやら人心地を得たものの、島民からこの島には漁労の艀(はしけ)船しか無く、三年もの間、八丈島との連絡は途絶えていると聞かされた。

儀三郎と栄右衛門は自分たちの船に便乗して、八丈島に連れて行ってくれと懇願した。便船を持たない島民たちも困り果てていたので、吉三郎と七三郎の二人が水先になって、青ヶ島に上陸してから二十五日目の七月八日朝五ッ刻(午前八時頃)、伊勢丸は久しぶりに帆を揚げた。

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はしけ2

はしけ(艀)というのは↑のような平底の川や河口、港の荷の積み下ろしや釣りに使う船の事を指すが、恐らくここでのはしけは帆のない小型和船の事を指すのだと思う。

ハシゴを3本つなげて・・・って辺りが凄すぎるが・・・崖の写真を見ていると納得してしまうなぁ・・・(;´Д`)

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この絶海の孤島での漂流サバイバル&脱出記録は吉村昭氏の「漂流」に詳しいので興味がある方は読んでみるのがいいのでは。自分も昔読んだが、これはかなり面白かった。苛酷な環境に閉じ込められた人間が知恵と創意工夫で生き抜き、決して故郷への帰還を諦めずに耐え抜いてついに脱出を果たすという話であり、半分以上フィクションのロビンソン・クルーソーなんぞより余程面白い。

同じ目には決して遭いたくないが・・・(-_-;)
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こうして車を降りてからテクテク港に向かって歩いていくが、道中目に入る崖の角度が45度以下の地点が殆ど無い・・・本当に険しい切り立った地形が延々と続く。

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道中にコンクリで固めた崖に小さな穴が開いていてその中に小さな社が祀られていた。道が崩落しないようにと神にでも祈りたくなるという島民の願いが込められているようだ。

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そこら中が左右にうねった切り通しで、いつ崩落するか分った物ではない恐怖感がひしひしと感じられる。



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道路から外輪山方面を見上げると本当に垂直の断崖絶壁にしか見えない。コンクリで強引に固めてはいるが、そこら中で風化しているのと強化工事がやりきれていない箇所で山頂方面からの落石が道路に頻繁に起きているらしく、道路の側溝の金属の蓋が岩でグチャグチャにひしゃげた跡や1m以上ある岩の塊が側溝を潰している箇所が点在していた

つまり生身の人間がこの道を歩いていると・・・

落石

↑のような「落石の計」を生身で体験できる可能性が十分あるという事だ。

この島なら本当に水滸伝テーマパークか三国志テーマパーク(蜀編)とかやれるんじゃね?

怖いので慎重に上を伺いつつ崖からなるべく距離を取って道の海側を歩いていく

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20分ほど激しいアップダウンを歩いて工事現場に到着。

国道の修復工事なのに工事の発注は東京都なのがちょっと意外。

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おー何か派手に地すべりを起こしているのが見えるなーと思いつつ写真を撮っていたら、作業員の方が不審者を見るような目でこちらを見ていたので近づくのをやめて引き返す。

まぁ朝っぱらからこんな所に徒歩で出向いて写真を撮っているアホは不審者であるに違いあるまいが。

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後で港から撮影した崖崩れの現場であるが、見事に斜面が崩落して道が潰されている事が良く分かる。

これでは内輪山から青宝トンネル→青翔橋を通るルートを島民が切望していた事もこれで良く分かった。

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とりあえず宿に朝食をとりに帰ろうと、またテクテク道を引き返して歩いて行ったら、途中でレンタカー屋の親父さんが工事現場の重機の給油用か、軽トラにガソリン(軽油?)タンクを積んで前から走ってきて自分の横で停車して

「おー生きていたかー」

「へ?」

「いやー途中で車が乗り捨てられていたから、磯釣りをしにそこらの崖を降りて死んだんじゃないかと思って心配しちゃったよー

「そんな無謀な真似はしません!(#゚Д゚) 」

というかそういう事をやらかして大怪我や死ぬおバカさんがいるのだろうか・・・こんなグズグズ土壌の急勾配の崖なんぞ、ザイルでも無ければ絶対降りる気はしないと思うのだが・・・つかこんな崖、素手で登れるかよ。

さて、島民の皆さんには私は不審人物として顔が割れたようだから、開き直って更にディープスポットの見物に行く事にする。あと釣りなんかもうどうでもいいけど一応やっておくか。

八丈島~青ヶ島 最果ての秘境ツアー その9【脱力系漁法】

朝食を取ってしばらくしてから釣り道具を詰め込んで十一屋でオキアミと氷を回収して港に向かう。

港では先客が二組ほどいて釣竿を垂らしていたが、皆暇つぶしにやっているって感じであり、サンダルGパンTシャツ姿で暢気に釣りを楽しんでいるようだった。一応こちらは山用の長袖Tシャツとズボン、安物のフローティングベストを持ち込んでいたのだが、そんな物を着ている人は全く見かけなかった。

自分だけアホの子みたいで何となく気恥ずかしかった何て事は無かったぞ、多分、きっと。

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今日も変わらず青汁を湛えた海に竿を垂れ・・・・

「ギャリギャリギャリ バッツーン」

「ギャリギャリギャリ バッツーン」

「ギャリギャリギャリ バッツーン」

仕掛け引きちぎられ三連発

もう勘弁してくれこの腐れ青汁海・・・・本当に何が住んでいるんだ? ○| ̄|_

あ・・・仕掛けを作り直そうとしたら、オモリが残り仕掛け2回分しか残っていない・・・ ○< ̄\_

どうしたものだ・・・ (:D)< ̄\_

思案にくれていると、埠頭の先端で釣りをしていた地元の方が、でかい竿で50cm超はありそうな大物のアオブダイ?を釣り上げて、「大物ブダイ とったどー」モードに入っていた。

しかし、その後に釣った人が片手でブダイを高らかに持ちながら叫んだ台詞に凍りつく。

「先着一名に誰でもいいから、これあげるよー」


オイ、釣って30秒であげるよ・・・か・・・


確かにこの時期、ブダイはあまり美味しくないらしいのだが、ちゃんと食える魚だし、あんな大物を即「あげるよー」とポイとくれてしまう感覚は色々な意味大らか過ぎだ。

全くこの島の島民の価値感はどーなっているんだ、屈託が無いというか仙人みたいに無欲で虚無的というか・・・

あ、ちなみに私は頂きませんでした。クーラーボックスに入らないしね。

で、脳内リセットがかかった所で自分の釣りをどうするか脳内で審議をしてみる。

審議中

あんな化け物がうようよ居るんじゃ、仕掛けが引きちぎられたのは当然だな。

多分自分の装備では太刀打ちできないな。

じゃあどうする?諦めて帰るか?

審議継続中

いや、待て、自分の横の人が自分くらいの竿でさびき針でアジを釣っているぞ。

つまり底まで仕掛けを落とさずに浅い所に針を止めてみればいいのでは?

ん?何か魚の群れが足元の海中をざーっと泳いでいくのが見えるのだが・・・

可決

オキアミを一掴みして目の前の海へえいっと投下。

オキアミにサーッと魚がたかって来る。

すかさずオキアミをつけた竿を海中へぽちゃんと下ろす。

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えいっ

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とりゃっ


・・・えーっと・・・今までの苦労は・・・

というかこんな安直な釣り方は初めてだし、網があったらそのまま掬ってやりたい気分・・・

実際港が出来る前はそこらの岩礁で子供が網を振るって魚を掬うのが青ヶ島の伝統漁業だったらしいと・・・後で知って更なる脱力感に襲われた・・・ (:q)< ̄\_

という事で、入れ食い状態で中くらいのサイズのシマアジとかヒラアジとかがガンガンかかる・・・

あとダツもたくさんかかったけど、アジに比べあまり美味くないらしいのでこれはリリース。

しかし、針が底物用の万能針だから、針を外すのが大変だった、重量軽減のためペンチとかも持ってこなかったのがまずかったなと。いっそサビキ針を持ってくれば良かったなぁ・・・

途中から面倒になって糸を切って針を結びなおしていた。針結び器を持ってきていたのでそっちの方が正直早かったりする。

やっているうちに、昼になったので一旦宿に戻って獲物を渡しにいく。

何せお昼は定期船の還住丸が釣りをしていたあの埠頭に入港してくるので、出航するまでの間は釣りができない。

なので、宿で頼めば弁当も作ってくれるのだが、お昼を兼ねて宿に戻った方が合理的だったりする。

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とりあえず宿でシマアジ数尾とヒラアジなどを宿で引き渡すが、今一反応が良くないと言うか・・・

迷惑そうな顔をされる・・・

シマアジって高級魚・・・じゃなかったっけ?

港では「おめーはムロアジでも釣ってろ、わははは」と島民の方が話しているのが聞こえたので、ムロアジがこの島の釣りのヒラエルキーの最底辺にいるのは確かなのだが、ここではシマアジも雑魚?

ま、ムロアジはくさやの原料程度にしかならないから雑魚扱いなのは分かるけどさ。

後日、ガーデン荘で聞いて見た所「シマアジは八丈でもご馳走だよ、でも民宿ではアジは歓迎されないかもね」との事。

小さい魚はチマチマ捌くのが面倒って事なのかな?もしくは宿泊客全員分には足らないから?とか?

鱗取りが無い分全然捌くの楽ってイメージなんだが・・・アジって・・・ヒレとセイゴを取って頭落として三枚におろすだけだしなぁ・・・

うーむ 理由がよくわからん。

とりあえず、13時を回ってから再度港に戻り、追加で数尾シマアジを釣った所で、撒きまくったオキアミにつられてきたのか、浅い所でもデカブツが引っかかって、また仕掛けがギャリギャリ バッツーン

残仕掛け × 1

・・・うーん、ま、この程度でいいか、釣ってもあまり喜ばれないんじゃ無益な殺生になりかねんし、仕掛けももう残り少ないし。

第一ここでは例のファンキーな営業時間の菊池商店でないと釣具が買えないというのが・・・・

と言う事で、宿に再び戻り、「自家消費でもいいんで使ってください、サイズが半端というなら、ナメロウにでもしたらどうですか?」とおかみさんに言って強引にシマアジを引き渡してくる。だって持ち帰る訳にもいかんし、渡さなきゃ生ゴミにするしかないし・・・

つか、アジなんて何でも使えるだろーが と思うんだがなぁ。

ま、おかみさんは魚自体に全く興味が無いようだったからしゃーないか。

と言う事で釣りは十分やれたので、残りの島内観光を消化しに、再度島中央部に出発する事に。

(こぼれ話)

午後になって埠頭に出向いたら、埠頭の先端に「N○T東日本」と書かれたワゴンが止まっていて釣りをしていた人がいましたが、まさかねぇ・・・業務用車両を使って釣りなんぞしませんよねぇ・・・そうだ!きっと埠頭の先端部にNTTの基地局か通信装置か何かがあったに違いない!

八丈島~青ヶ島 最果ての秘境ツアー その10【ゆる系地獄めぐり】

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はい、二日目午後に訪問した場所は、内輪山の中央部にある活火山地帯。

ここの中央にある丸山という活火山が次の訪問先である。

ここには製塩工場とふれあいサウナという天然の噴出蒸気を使ったサウナがある。

丸山から外輪山を見ると360度完全に歯のようなギザギザの山に囲まれた地形である事が良く分かる。

車を降りてみると風が集落や港と比べ段違いに弱く、足元からの地熱も相まって穏やかな南国にいるような雰囲気だ。ただし、草木の模様が外輪山方面と比べても全然南国風でなく、潅木すら生えぬただの暖かい雑草の茂った空き地という風情である。

ちなみに、港では山から吹き降ろす突風と海から吹きつける強烈な風に煽られ、足元に置いた竿が風で転がっていったり、釣竿の袋やリールのスプール(糸巻きの筒)を入れた巾着袋のような袋が吹き飛ばされたりした・・・しかもこれら袋類は車の中に入れていたにも関わらずだ(スプール本体はアクセルペダルの下に挟まっていた。どうやら風で袋ごと巻き上げられて袋だけ飛ばされたぽい)。といったように島風の凶悪さは半端ではない。それに比べ、この一帯の穏やかさは八丈島の内陸部と比べても数段勝っているように感じられる。

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内輪山のこの一角だけ火山の地熱が地上まで上がっており、そこら中から蒸気が吹き出し、木が全く生えていない不毛の土地と化している。下草位なら生えているのだが、恐らく地熱の変動で土が乾燥して枯れているらしき枯れ草が半分近くを占めている。

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丸山の斜面にはこんな穴か所々に空いていて、蒸気がもわーっと吹き出していて、その周囲は風呂場のようにとても蒸し暑い。

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蒸気口の周囲の土には蒸気に含まれる塩分が固化して塩として付着していており、地面を触ると普通に人肌+α程度の熱を持っている。

[videopop vid=”1254918655″ vtitle=”丸山蒸気2″]


ひんぎゃ

まさに南蛮の秘境顔負けのリアル地獄絵図だ。硫黄は吹いていないけどね。

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ここにキャッチコピーをつけるなら、地熱を生かした製塩施設と、アウトドア派にとってはたまらない温暖な南の孤島の自然のど真ん中のキャンプ場と、100℃近い蒸気を利用した調理設備で観光客のハートを鷲掴みだぜ!(バブル時代風に言ってみた)辺りだろうか。

で、このようなコンセプトでこの施設は作られたようであるが、殆ど誰も利用していない辺りからして、見事にこの施設は大振り空振りをしている。

だってさ、弁当にだって使い捨て発熱装置が付いてくるご時世に、ただ蒸すだけの設備ってのは・・・アレだし、第一食材がこの付近では全く売っていないのに、何をしろと。やるとしたら、はるばる山を越えて十一屋まで戻って買ってくるか、島外から食材、食器一式を持ち込んでキャンプする勇者か?それとも島内には昼にやっている飲食店が無いので、宿はどこも三食付なのだが、それを無視してここまで来て調理して食事をするマニアか?・・・はてまた・・・

という具合で、ここは、こうしたバブル時代に建築された見事に大空振りな無計画キャンプ設備をポストバブル世代以降が冷めた目で見物するスポットと化している。

そもそもこんなアクセスが悪くてヘリだと荷物の重量制限のきついど僻地に、わざわざキャンプ道具一式を持ち込んでキャンプする物好きの方がどの位いると思うんだ。

しかも、先に述べたように、ここいら一帯は地熱で普通に地面が熱い、だからここでテントなんぞを張れば漏れなく中の人間は崎○軒の加熱装置付きシューマイ弁当状態↓になって、素晴らしい灼熱地獄を体感できるらしい。

蒸される

とりあえず、このコンセプトレベルで破綻しているダメ設備を企画した奴出て来い。

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次に、村営のサウナ「ふれあいサウナ」に向かってみる。

このサウナ、サウナとは言えども、カラカラに乾燥した熱風を部屋に送り込むような奴ではなくて、さっき外で吹き出していた水蒸気を60℃程度に冷却して部屋に送り込むいわゆる「蒸し風呂」だ。

中に入ると受付があって、下着シャツ一丁のえらくラフな格好のおっちゃんが気だるそうに座っていた。どうやらこの設備、村営らしいのだが、村の広報を見る限り一日の利用者は3~4人程度の模様。

ダメスポット的な意味でいい感じの繁盛振りだ。

サウナ自体は半地下にあって、階段を降りるともわーっと暑くなってくる。脱衣所の前の下駄箱のコンクリ床の上に立つと明らかに足元から熱気を感じる。触ってみるとかなり熱い。

下手なラバー製の靴底なら溶けてもおかしくない温度だ。

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で、サウナ本体に入った感想

・湿度100%で気温60℃なので半端なく暑い

・天井から60℃の湯滴が落ちてくるので、通気口の下に座らないと悲鳴を上げる事になる

・サウナの比でないほど汗が出る

・無臭なので温泉っぽさは無い(あったら硫化水素などのガス中毒で死ぬと思うが :-(

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東北にもこの手の温泉はあるようだが(岩手の玉川温泉など)あちらは岩の上に茣蓙を敷いて裸で寝るオンドル式入浴(最近の女性誌では岩盤浴とかお洒落な名称に言い換えているが)って奴でこことは微妙にスタイルが違う。

オンドル

まぁ、岩盤浴なんていうネーミングは、女性誌が和菓子を「和スィーツ」とか無理に言い換えているのと同じなのだろう :lol:

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脱衣所の隣には休憩室があって、入浴後くつろぐ事ができるのだが、脱衣所と仕切りも何も無く直に繋がっている上に、でかい窓が道に面して開いている公衆猥褻設計なので、ちょっと脱衣所前から移動すると外に向かって公衆猥褻罪を犯せるという素晴らしいセクハラ建築である(女湯は道とは逆側にあるので多分大丈夫)。

休憩室の様子を見ようとして一瞬公衆猥褻罪を犯しそうになったのはきっと気のせいにちがいない。

いやぁ微妙ないい湯だった・・・ということで宿に戻り食事をとる。

今日は宿のご主人のお兄さんの漁船が出たので魚が入ったとの事。

熱帯系のカワハギの一種らしい魚の焼き魚と カンパチなどの刺身が出て美味かった。

おかみさんに青ヶ島の「島だれ」をつけても美味しいと言われたのでつけて食してみるが、味噌+醤油+唐辛子などが混ざった独特のタレで、淡白な魚と良く合う。

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先日の晩に「鉄腕ダッシュ」の青ヶ島ソーラーカーを見て来たという方が、宿のご主人に「鉄腕ダッシュの取材の際に島は大騒ぎになったの?」と聞いたところ「いいや、全然」との事。

島の衆にとっては外部から物好きが来て物見遊山をやろうが何をしようが知った事じゃない、とでも言いたげな雰囲気であり、島民にとっては天気が崩れないか、海が荒れないか、船やヘリが来ないかの方がよっぽど重要な事のようであった。

なお、その3で綴った昭和30年正月の物資不足危機の際には、物資を投下する飛行機が来る日には島の衆総出で物資投下地点を紅白の幕で囲い、日 の丸の旗を全員分用意して旗を振りながら大歓声をあげて飛行機を迎えたとか・・・どうやら、昔からここの島民にとっては外界からの物資輸送が滞る事だけが一大事であり、他は何が起 きようが知った事ではない、というのが本音のようだ

ちなみに、後でガーデン荘で聞いたには、船が来るかどうかが死活問題だったため、60年前まではこの島は巫女さんが船が八丈から出る日に海と神に向かって祈祷を捧げていたらしい。

へぇ・・・南国の海に祈りを捧げる巫女さんかぁ・・・エキゾチックだなあ・・・ :oops:



「この前九十何歳かで亡くなったそうだけど」

「・・・・・ :roll:


・・・・・・で、食後に部屋でTVを見ていると、チャンネルが都内と全く同じなので、都内のお洒落スポットや北海道大物産展が開かれてーとか東京のチャンネルがそのまま放映されていたが、写っている映像が全く現実感が無く、まるで遠い外国のTVを見ているような気分になれる。

ふーんと思いつつチャンネルを回していたら、何か妙な映像が写っているチャンネルになり、思わず固まる

青ヶ島村 村営TVである。

まずは実際の画像を~。

[videopop vid=”1256445555″ vtitle=”青ヶ島TV(秋まき肥料注文のお知らせ)”]

写っているのは港のライブ映像、これが無音でひたすら流れていて、下に村からのお知らせテロップが延々流れる。

[videopop vid=”1256445620″ vtitle=”青ヶ島TV(崩落)”]

まぁ肥料崩落はこの島らしいネタだなーと微笑ましく見ていたら・・・運動会で船が運休とは・・・どうやら小中学校の運動会というよりも、島の運動会というノリみたいだ。

昼に宿の食堂で、リレー出場選手の顔写真と去年の成績入りパンフレットが置いてあるのを見たが・・・間違えなくあのリレーで居酒屋一回分の奢りとかをネタに賭けをするのだと思う。そりゃ船を止める訳だ

[videopop vid=”1256445662″ vtitle=”青ヶ島TV(水中発破のお知らせ)”]

更にインパクトがきつかったのが、「水中発破のお知らせ」つまり港の海中でダイナマイトを爆破するから、やる時は係員の指示に従え・・・と・・・

あの、スピーカーで海中作業のやりとりを流していたのはそういう意味があったのか・・・

しかし、今日は下手なテーマパークやアトラクションよりも色々ネタ満載で面白かった、本当に。

かくして、二日目は完了し、明日の島抜け脱走出発を待つのみなのであるが、最後の最後まで、この島は混乱と混沌のギリギリ感を楽しませてくれた

最終日へ続く。

八丈島~青ヶ島 最果ての秘境ツアー その11【にーげーるーだーけー】

闇

最終日に入る前に前の日の夜のこぼれ話。

ガーデン荘で、村長さんに「車どーにかしろ」と伝言を預かっていたので、昼に十一屋で村長さんの行き先を聞いたところ「あー多分畑に行っていると思うよー」との事だったのだが、あの畑近辺を探し回るのは勘弁してほしいので、夜に村長さんが居ると聞いた民宿+居酒屋の杉の沢へ向かう・・・が、郵便局を曲がったところで足が止まる。

本当に真っ暗だ・・・墨汁をぶちまけたような闇が前方に広がっている。

街燈が途切れた途端これか・・・しかも木がこんもり左右から茂っているし、道幅も車一台がギリギリ通れる程度の広さで、歩道なんぞもちろん無い。

ここを・・・進むのかい・・・と思って様子を伺っていると、闇の中から車のライトがぴかーっと光って車が走り去っていった。そこでもう少し待っていると今度は反対側から車が続けざまに2台来て結構な速度で闇の中へ走り去っていった。

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車で行かないと・・・ここは危ないよな・・・徒歩だと間違えなく轢かれるよな・・・でも車で行くのはいいけど、行ったら飲まされそうだし、帰りが・・・あ、そういえば↑徒歩で移動できる集落内なのに、こんな飲酒運転禁止の幕がかけてあったのが不思議だったけど、理由が分かった。

街燈が無い所を突っ切って飲みに行くには車に乗らないと駄目だからか!

轢かれるのも飲酒運転をやるのも嫌なので村長さんに会いに行くのはここで断念。色々島の突っ込み所や疑問について話を聞きたかったのだが、またの機会にするしかない・・・


また遠回りをなされるか

脳内で小人さんが「また来る気かよ」とか色々愚痴っていたが、楽しみは残しておく物だ。ということで宿に撤収。

ちなみに、例のダメ天体観測スポットはここを抜けてさらに街灯の無い墓場の中を抜けた先から登った所にあるので、色々な意味命知らずでないと行けない、とだけここでは言っておく


9/24(木)青ヶ島 最終日予定

さて、最終日。後は脱出する帰るのみであるが、天気が・・・ヤバい。

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霧がかなり出ている上に、風も強く、霧雨がサーッと叩きつけられる。

朝7時に島内放送で定期船の還住丸が欠航とアナウンスがされる。

更に、霧が出るとヘリが欠航になると聞いていたので不安になるが、これはどうにもならない。

[videopop vid=”1256473989″ vtitle=”霧の青ヶ島@早朝”]

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視界は200m程度だろうか、宿のおかみさん曰く、欠航率は経験的に五分五分程度かな との事。

何でも風があれば霧が千切れて切れ間からヘリポートが見えるので、風があるのはむしろ幸運だとか。

もう一人の観光客の人は、元々帰りは船の予定だったそうだが、欠航と聞いてどうするか悩んでいたが、おかみさんの「低気圧が来ているから、今日出れないと三日は出れなくなると思うよ」との言葉にヘリを使う事にしたようだ。

ただ、この人は巨大な登山用ザックに荷物を詰めて宅急便で送って青ヶ島に来ていたので、「荷物代ががががぁ」と言っていた。でも、三日間閉じ込められるよりはましだろうから、超過料金を払っても出るとの事。

そりゃそうだ、自分だって閉じ込められたらたまった物じゃない。つか絶対脱出してやる

が・・・心なしか風雨がどんどん激しくなる・・・

[videopop vid=”1256474081″ vtitle=”風が激しくなる@宿前”]

まずい事に、行きのヘリとかレンタカーなど、予定がずれた影響で手持ち金がギリギリだったりしたので、何とかして郵便局のATMで現金を補充したかったのだが、ATMが開くのが平日のみで午前9時からの利用なので、その前に宿を出て、ヘリの搭乗手続きを先にやってからATMで金を下ろして、レンタカーを返してヘリポートに戻るという計画で行動する事にする。

ヘリは9時45分発なので、まぁ30分もあれば余裕でやれるだろうと思っていたのだが・・・濃くなる一方の霧に阻まれ、思いもかけず集落内をさ迷う羽目に陥る事になる。

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宿を出る頃には視界が100m程度まで低下しており、ちょっと遠くの物は見えない状態になっていた。

とりあえず郵便局の所で車を止めて、そこから徒歩でヘリポート方向に歩いて行ったのだが・・・

たかが数百メートル先のヘリポートなのに霧で方向感覚が狂いまくる・・・霧に悩まされつつも実はヘリポートのすぐ前の墓場まで到達していたのだが、ヘリポートが墓場の中の道を抜けた先にあるため、霧がかかっていると、とてもじゃないがこの先にヘリポートがあるようには見えず(もちろん道案内の看板なんぞ無い)、悩み迷った末に郵便局まで引き返す。

9時前に郵便局前に戻れたが、ATMがちょうど開いた所だったので早速金を下ろしにかかる・・・が妙に難解な郵貯ATMの操作に悩まされる・・・

まず「その他サービス」の下に銀行取引につながるメニューがある事に気づくのに結構かかった・・・カードを入れれば勝手に認証して取引メニューを出してくれる大手銀行のATMと比べると、メニューの階層の深さと表現の難解さも相まってえらく不親切だ。しかもメニューにたどり着いてカードを入れたら「ICカードじゃないからダメ・ゼッタイ」カードをぺっと吐き出されて最初から操作をやり直しに。

・・・おんどりゃーもう十回くらい民営化されてみるかぁぁぁ

(ノ ゚Д゚)ノ ==== ┻━━┻

とりあえず金は下ろせたので、レンタカーを返却に向かう。

ガソリンスタンドでガソリンを入れて、清算して料金を払ったが、ガソリンがリッター190円近くして鼻血もんだ。

まぁ八丈も182円したから離島の相場としてはこんな物なんだろうが・・・そういや、生活必需品は国の補助を受けて輸送費が値段に加算されないようにしているって聞いたが・・・ガソリンに補助が無いのはちょっと不思議だ。

で、親父さん曰く「このままへリポートまで乗って行っていいよ、あとで回収しに行くから」

「え?キーはどーするんですか?」

「挿しっぱなしでヘリポートに放置してくれればいいよ、ヘリが欠航になったらそのまま乗り続けてくれていいから、うわはははは

はい・・・冗談じゃないわ!!


で、またヘリポートを目指して走り回る事になるのだが、また墓場の前を通過してしまい、崖っぷちの切り返しすらできない袋小路に迷い込む。

孔明

助けてくれーーーー!この島には何人孔明がいるんだー!

と内心悲鳴を上げながら少しだけ道が広くなっているところで、霧の中延々バックと前進を繰り返してターンして元に戻る。

墓場前で地図をもう一度見直し、どう見てもこの付近なんだけどなーと頭を抱えて考える。

ここで墓の中に通じる細い道の奥にぼんやりと何かがあるのに気づき、もしやと思い墓の中に車を乗り入れる。

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(-_-;) ぶっはー 9:20頃に何とかヘリポート事務所に到着。

既に視界は多分100mも無いと思う・・・本当に精神衛生上よろしくない・・・霧の青ヶ島は鬼畜過ぎる

[videopop vid=”1256474142″ vtitle=”濃霧に包まれたヘリポート”]

事務所には「条件付就航」という看板がぶら下げられており、どうやら八丈を出発はするみたいだが、こちらの天候状況次第では引き返すらしい。おかみさんの言っていた通り五分五分の状態のようだ。

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荷物の計量とチケットの購入をして、あとは不安な気持ちでヘリが来るのを待つだけなのだが、しばらくしたらヘリが八丈を離陸したらしく、八丈空港の管制塔とヘリ機長と青ヶ島の係員とが無線でやりとりを始める。

どうやら相互に連絡を取りつつ着陸できるかどうかの判断を八丈空港の管制塔が決めるようだ。

無線でのやりとりを聞いていて分かった事なのだが


八丈空港管制塔 「絶対に無理に着陸するんじゃねーぞ 事故る危険性があるなら欠航じゃ」

青ヶ島ヘリポート事務所 「行ける行けるOK OK、霧じゃ死にやしねえよ」

ヘリ機長 「目をつぶっていてもこんな所降りれるぜ!」


という事で、【霧なんか知った事かと問答無用で着陸しようとする/させようとする勇者様なヘリ&青ヶ島】VS【本当に大丈夫?大丈夫?無理して事故られたら俺の首が飛ぶというチキンの八丈空港】のギリギリの駆け引きが続く事になる。

ヘリポートにはライブカメラが設置されており、10分に一度八丈空港管制塔に静止画を送りつけて、無理に降りようとするヘリと青ヶ島側を牽制しているようなのだが、八丈側が静止画を見ては一々ネガティブな情報をヘリに送ってくれるものだから、それに反応して青ヶ島側が「大した事ないないない」と必死にポジティブ情報を送り返す。

途中、青ヶ島側がムカ入ったらしく、ツカツカと出入り口の脇の棚の上の配電盤を開いて、顔見知りらしい出張帰りとおぼしき建設会社の人に「ったく、八丈め、一々余計な事を言いやがって、ここに八丈へのライブカメラのブレーカーがあるんだけど、ぶった切ってやろうか、げははは」と言う。それに対し、建設会社の人「晴れの日にヘリポートの写真を撮っておいてカメラの前にぶら下げておけばいいんじゃない?うはははは」と香ばしい受け答えをしている。

更に八丈からネガティブな無線が入ってきたので、青ヶ島が「えー全く問題ないと思いますが、万が一に備えて夜間照明を点灯しますー」とポジティブ全開で押し切る。




結果、霧の中からずぼーっとヘリが飛び出して着地するというえらい光景を拝める事になった

[videopop vid=”1256474230″ vtitle=”霧の中からランディング”]

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とにかく、来てくれて感謝、これで予定通り脱出できる  つД`)・゚・。・゚゚

[videopop vid=”1255744902″ vtitle=”さらば青ヶ島”]

最後の最後まで強烈だった。何度見返してもよくこんな所に行ったなと・・・

でも楽しかったよ、青ヶ島。

また・・・来る事はあるのだろうか?(;・∀・)

八丈での話があと二日あるのだが、これはもうエピローグやまとめの中で語る話かなと思うので、次回はエピローグということでまとめをしてみたいかと。

と言う事でエピローグに続く


八丈島~青ヶ島 最果ての秘境ツアー その12【エピローグのようなもの】

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今回、離島を見てきて理解できたのだが、近代的な文明生活という物は大量の原料・物資の輸送や、原料の加工設備を前提にしないと成り立たない代物である。なので、文明生活には大量の物資を運びこめる良港と、物資を加工する工業施設を建てられるだけの十分な土地や電力や水道といったインフラが前提となる訳だ。

たった人口170人、島外からの出張者などを含めても200人ちょいしかいない青ヶ島ですら、あれだけの巨大な水道施設と発電所とガスや石油燃料を運び込む港を整備して、どうにか文明的な生活を送れる島になっている訳であり、それも本土が豊かになるまでは文明生活など夢のまた夢であったという事だ。

離島が本土に比べ、取り残された存在になってしまうのは、土地が狭く、人口も少ないので原材料から生活必需品を生産加工する設備を島の中に持つ事ができず、結果として本土で加工したものをコストをかけて運んでくるしかない、という地理的なデメリットがある以上どうにもならない宿命だと言えるだろう。

結果、観光や漁業や農業程度しか産業の無い島は、本土が貿易で稼いだ金を国が離島振興という名目で注入する事によって、無理やり本土並みの文明生活を維持しているという状態が続いているわけであり、その果ての姿が青ヶ島の三宝港であり、数々のダメ公共設備であった訳だ。

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理屈から言えば、青ヶ島なんかは、巨額の資金を投入して無理やり港や道路を整備するよりも、一人頭3000万円くらいの現金を配って、八丈や本土にお引取り願って無人島にする方が合理的だろう。

しかし、天明の別れから還住までの苦難の歴史や、ほんの百年前には本土の田舎よりも実質的に豊かであった島の暮らしが、近代文明社会の急速な発展に伴って取り残されてしまったという事を考えると「本土並みの生活がしたきゃ本土に出ていけ」という意見は少々乱暴すぎるような気がする。

同じような理屈で金で僻地の住人を追い払った例として、ダム建設に伴う住民立ち退きがあるが、立ち退き補償費用で大金を得た住民が都会に出て、詐欺の餌食になったり、金の使い方を誤って人生を破滅させるような事態を引き起こしている事を考えると、余り感心できないやり方のように思う。

と言いつつも、再配分する資金(税金)というのも限度があるし、やれる範囲内でやるというのがやはり現実的な解なのではないだろうか。配分がやり切れない島は八丈なり父母島辺りの周辺諸島の中核クラスの島に移住してもらって、本土からの資金投下を集中させるしかないし、実際にここ数十年で無人島化した小さな離島というのは沢山ある(八丈小島もその一つ)。

その意味、青ヶ島は棄島されるかどうかのギリギリのラインにいる島なのだろう。

地方行政のあり方を問うモデルとして、日本に一個くらいこんな島があっても良いのかも知れない。

二つ以上は要らないけどさ。

あとダメ公共施設もね。

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ガーデン荘のおばちゃんが言っていたのだが、要は島民からすれば日本円というのは「外貨」であって、本土からの観光と僅かな作物や観葉植物の取引で細々と「外貨」を稼いでいるというのがこの島の実力だ と。本土からの支援で何とか食べている今の状態は仕方がない部分はあるけど、本土に頼るのが当然だという生き方は島にとっても良くない。なので僅かでも「外貨」を稼ぐために土産用の島唐辛子や一味唐辛子を作っているんだと。

何とも重い話である。

今回の旅では、本土で稼いで地方でばら撒くという日本の地方行政の縮図が痛いほどよく理解できた。一方で資源の無い島国という物が、いかに外部からの膨大な物資の輸入に頼って生きていかなければならないのか、という本土にいるとなかなか実感が沸かない物資の大量消費の上に成り立つ近代文明と、日本という国のアキレス腱が見えた旅であった。

以上が旅のまとめというか感想みたいなものかな。

以下青ヶ島から戻った後のエピローグ的な八丈での話。

八丈島での予備日二日間は、主に青ヶ島で撮った写真や動画の整理とブログの下書きに費やしたので、実は余り語ることは無かったりする。ガーデン荘に泊まると、近所のガソリンスタンドで安くレンタカーを借りられるので(本土に帰る前まで乗って4500円)一応島を一巡りはした。

ま、青ヶ島みたいなネタ満載の土地ではないので、さほど書く事は無いのだが、ダイジェストで見てきた物を紹介させて頂く。

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神湊港付近の海、海は最終日まで低気圧で大荒れだった。




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近くに観光用に展示されていた江戸時代の和船(のレプリカ?)

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この程度の船で本土に脱走しようというチャレンジャーもいたようだが、当然のことながら殆ど失敗・・・そりゃねぇ・・・

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近くには昭和時代に「東洋のハワイ」状態だった頃に建てられたと思しきリゾートホテルの廃墟が。

しかし、何でみんなハワイなんぞに行きたがるのかね?あんなの遠いだけで八丈と大差無い火山島なのに。ビーチが有る無しの差・・・程度?

自分が南国の島に行くならパラオ・ラロトンガとかあまり観光地化されていない所を狙うけどなぁ。

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ガーデン荘の畑の脇。蔓植物が茂りまくって見事な南国風景である。

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畑のオクラ。本土とは品種が違っていて、丸っこくて生で食える。八丈ではこれに味噌をつけて焼酎のつまみにする。新鮮なオクラ(地の名前はネリ)は本当に美味い、しかも一回収穫しても数日で再収穫できるスグレモノ。

昼に暇だから畑をぶらぶらしていたら、いつの間にかおばちゃんのオクラの収穫を手伝っていた・・・

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オクラの花、ハイビスカスの同種のアオイ科の植物なので花は結構派手。

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青ヶ島との通信塔、INS回線を電波で飛ばしているらしい。

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政争に敗れた貴族や武家やらも結構流されてきているので、方言などに貴族文化ぽい部分が残されている。

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内陸部の山の方も散策してきたが、シダと蔓と笹が交じり合ったジャングルと藪の混合地帯みたいな場所だった。しかも、道案内看板が思いっきり間違っていて・・・帰り道にえらい目に遭った・・・

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帰りは飛行機で羽田まで45分。とても楽だったけどやっぱり飛行機だと物足りないね。

帰ってきて暫くは島ボケ状態で生活のリズムが物凄くのんびりいい加減なモードになって戻すまで大変だった・・・というか今でも戻りきってないかもしれない・・・(-_-;)

まー八丈は飯よし、海よしのお手軽バカンスにはとても良い所なので、心と体を癒したい方は是非ともおじゃりやれ(いらっしゃいませ)。観光地臭もかなり薄くなっているのでオススメかと。青ヶ島は・・・素人にはオススメできないが、斜め上の視点で眺める事が出来れば楽しい場所かもしれないので、行きたい人は十分な計画を練った上、ふんだんな予備日と現金を用意して釣竿を引っさげて秘境の冒険感覚で訪問してみるといいのでは。

とにかく今回の旅はガーデン荘にめぐり合えたのが最大の収穫だった。あそこのじーちゃんおばちゃんに島の話をたくさん聞けた事が、その12まで色々なエピソードを盛り込んで書き上げる力になれたのだと思う。

本当に今回はお世話になりました_(._.)_


(おまけ)

あまりに文言が素敵すぎたので買ってしまった・・・

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ここまで来ると開き直りを超えた一種の清々しさを感じる :-D

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