ミキティ解体新書 その6 「虚偽と邪悪の心理学」

ミキティは会長に退き、その後都知事選に出馬するために会長も辞任して会社から手を引きます。

後に残ったワタミグループは1~3次産業を網羅する巨大グループとして金を稼ぎ、筆頭株主のミキティに莫大な配当を配り、選挙資金や政治活動を資金面及び選挙応援のバックアップをする組織として機能するようになります。

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貪欲に自身の「名誉」と「ありがとう」を求めつつ環境保護活動や慈善活動にも精力的に取り組むミキティですが、当然お金は社員に出させます。

> 寄付っていうのは、ワタミの森プロジェクト、リターントゥーフォレストというのがあって、それの植林事業が月に1口100円です。カンボジアとかに学校をつくるのもあって、それが月に1口1,000円。あと、みんなの夢をかなえたいというプロジェクトがあって月1口100円。毎月、合計1,200円が半強制で寄付させられます。寄付を断る人はマークされたりとか、上司から「あいつはもうダメだな」みたいに言われる。会議の場でも会議資料に寄付の申込み用紙が付いていて、上司に「きょうはこれを書いて帰れよ」と言われたんですけど、私がそれを拒否したら、仕事しているときでもメールで催促されたりとかとにかくしつこいので最後は折れて申し込んでしまいましたね。これは給料から毎月天引きされます。社員に強制しておいて、自分の功績みたいな顔をされるのがたまんないですよね。

他人が命を削って稼いだお金で自分の名誉を買うという何とも最高のコストパフォーマンスを誇る効率的なやり方です。

こうしてミキティの行動原理は「他人の金や労働力を使って、自分のプレゼンスを上げる」にどんどん特化していき、先鋭的になっていきました。

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ミキティ解体新書 その5 「ピコーン!いい事思いついた!」

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その5では、老人ホームでどのような大惨事が発生したか、ミキティの悪ノリが止まらなくなって被害が全国に拡大していく過程をお届けします。

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清水氏は現場を見てきて「無理www」とミキティに報告します。

清水氏の判断は結果的には大正解だったのですが

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ミキティの「無理とは言わせない」が炸裂し、強引にやらされます。

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しかも、ミキティの掲げた理想がとんでもなくハイレベルな代物であったことが問題をどうしようもないほどこじらせる結果となりました

「ワタミ・渡邉美樹 日本を崩壊させるブラックモンスター」の著者中村淳彦氏によれば

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ミキティ解体新書 その4 「問題のミキティ化とミキティが次のビジネスチャンスを生む」

その4はミキティの理想が具現化した社会が実現?したところから始まります。

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そう、ワタミは世界中から「ありがとう」を集める企業として全人類から尊敬と羨望の眼差しで見られるようになり、ミキティは「人類の救済者」かつ「偉大なる経営者様」として一億の夢日本国民から「ありがとう」と讃えられるカリスマ終身独裁官として天皇陛下に並ぶ程の尊い存在に上り詰め、日本は「地上の楽園」と世界から羨まれる国となりました。

めでたしめでたし。

というミキティの脳内シミュレーターの叩きだした仮想世界はさておき、今回はワタミの介護事業や教育事業に関する批判書である、この本の内容をなぞり、介護に進出したワタミで何が起きたかを辿って行きたいと思います。

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ミキティ解体新書 その3 「死ぬほど努力したら本当に死んだ」

その3は、いよいよ踏み込んではいけない領域へと踏み込んでしまったミキティの暴走が止まらなくなります。

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私の偏見かもしれないのですが、有機素材やオーガニックショップって、大体悪評ぷんぷんな新興宗教団体の近くによくあるんですよね。家の近くだと某火祭のA宗直営の店とか。そういや風評被害量産マンガ美味しんぼもオーガニック狂いでしたねぇ・・・

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PCデポの詐欺的高額サポート料金炎上事件で思ったこと

PCデポがお年寄り相手に詐欺まがいの月額1万5千円も取るPCサポート契約を結んだ挙句、気づいた家族が解約を求めた所、解約料として20万円もの大金を請求されたとして大炎上した事件ですが、先日私がUQ WiMAXを解約してDOCOMOに乗り換えた際にも似たようなうんざりした話を数時間にわたってやった事を思い出して、通信キャリアへの苦言とさせて頂きます。

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事の発端はこれです。

http://toyokeizai.net/articles/-/132414

>夏休みシーズン。リオ・オリンピックにおける日本人選手の活躍もあり、連日、明るいニュースが伝えられている。そんな中、ソーシャルネットワークで情報が駆け巡り、批判対象となった企業が謝罪と対策を発表するという出来事があった。ツイッターやフェイスブックを日常的に利用している方なら、IT機器販売チェーン店「PCデポ」から高額請求を受けた男性の怒りのツイートを一度は目にしたのではないだろうか。

>80歳を越えた高齢の独居老人がパソコン修理の依頼時に毎月1万5000円の支払いが伴うサポートサービスを契約。状況を知った家族が解約を申し出たところ、20万円もの高額な解約料を請求されたという。交渉のうえ、10万円まで減額されたとのことだが、年寄りを誤認誘導して売り上げを立てたのではないか?との疑いもあり、高額な解約料とともにPCデポに批判が集中した。

>この事態を受け、PCデポの株価は17日終値で1038円。14日に前述のツイートが拡散して以降、15日から3日間で3割近く値を下げた。17日夜に対応策を発表し、18日にやや値を戻したが、今日19日は再び値を下げている。

 

で、この老人が契約した「ファミリーワイドプラン」が何かを調べてみました。

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ミキティ解体新書 その2 「夢という名の残酷物語」

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ミキティ解体新書その2はつぼ八傘下からの離脱と独自ブランド「和民」の立ち上げを始めたところから始まります。離脱自体は石井氏を追放した後の混乱も有り、ブランドイメージの低下を恐れたイトマンがすんなりと認め、白札屋のような大火傷にはなりませんでした。

そして、この離脱で何が起きたかを列挙していきましょう。

ポイントその1:店舗の撤退や改装にはかなりのコストがかかった(つぼ八→和民への改装費用は一店舗2000万円とかなり高額)

ポイントその2:セントラルキッチン(つぼ八の場合クックチル・フリーズ、つまり給食センターのような食品工場での一括調理とパッキング、冷凍冷蔵のまま店舗へ配送)方式をやめ、店舗調理へと切り替えたため、厨房機材の追加が発生し、切り替えコストが嵩むことに。場合によっては厨房スペースの拡張も必要になるので、そうなったらもう大出費。

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ポイントその3:セントラルキッチン方式を止めて現地調理に切り替えた影響で、オペレーションの大幅な変更及び工場が受け持っていた調理業務分の負荷増大、冷凍食品の使用が減ったことにより材料ロスが増大。

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【書評】「東芝 粉飾の原点 内部告発が暴いた闇」の暗すぎる闇

日経ビジネスオンラインの「800人の証言で掘り起こす東芝の“闇”」を読んで、かなり危険なきな臭い空気が漂っていたので買ってみました。

 

まずは東芝内部にどのような問題があったかを書き並べていきましょう。

・西田+室町(PC,半導体派)と佐々木 (原子力派)の軽電vs重電の派閥抗争。

・過去の成功にすがって権力の座にしがみつく長老たち、過ちを認めないがために軌道修正もできないまま墜落軌道にきりもみ状態で突入する名門企業の断末魔

・リーマンショックや福島第一原発事故などの「外乱」に対して脆弱な事業体質、「デュアルモノカルチャー経済」とでも言うべき極端かつ脆弱な経営体質。

・リーマン・ショック後、西田が事業撤退を社内カンパニーにちらつかせながら「チャレンジ」目標の達成を強要していた。

・原子力畑出身かつ豪傑タイプの佐々木氏時代には原子力ルネッサンスに踊りつつPC半導体事業へのコスト改善を怒鳴りながら強要するという派閥抗争の延長線上とも言うべきパワハラを実践。これが下流へとエスカレーションしながら伝播していった。

・2006年に原子力ルネッサンス時代にギャンブル性の高い米大手原子力メーカー「ウエスチングハウス」の買収を時価総額の数倍という法外な値段で行い、「のれん代」の計上が大きなプレッシャーとなっていた。

※のれん代とは飲食店ののれんの如く、それ自体には価値は大してないが、屋号のブランド力や将来の収益性を見込んでの買収額のうち実資産価値を上回る分を指す。プレミア価格分とでも言えば良いか。

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「でも生活保護とかズルくないっすか?」

http://toyokeizai.net/articles/-/124699

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「でも生活保護とかズルくないっすか?」

この質問は、取材活動の中でも端々で聞かれる。しかも、貧困の中で育った若者や、貧困者に近しい環境にいた者からも聞かれる。

たとえば前回の冒頭で「もし食い物万引きしちゃいけないって言うなら、3日間公園の水だけ飲んで暮らしてみればいいんすよ。非行少年なんか、親が3日飯食わせなかったら誰だってなるんすよ」と発言した青年もそうだった。

取材時に25歳だったK君は、まさにかつて子どもの貧困の当事者だった青年だ。母親と父親のなれそめは、母親がキャバクラでバイトをしながら専門学校に通っていたときで、父親は年の離れた元客だった。父の仕事は不動産の営業だったが、バブルの崩壊で父親は借金を抱えて失職し、母親へのDVもあったために離婚。

小学校に上がったばかりだったK君は母親とともに、某県の公営住宅で独り暮らしをしていた母の父親のところに身を寄せたという。

(中略)

その後のK君は、一時的に児童養護施設に預けられたり母親の友人女性宅に置き去りにされたりしつつ、中学生のときにはしっかり鬼剃りパンチ(こめかみを極端に剃り込んだパンチパーマ)の不良少年のできあがり。

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度重なる補導に少年院を経験し、その少年院人脈を頼って17歳で上京独立。それからは振り込め詐欺界隈で「仕事」をし、現在では飲食店の共同経営者をしているという。

「中学校のころは、同じ団地の友達でやっぱ親とかジジイとかが生活保護受けてる奴がけっこういて、生活保護の受給日になるとジジイ捕まえてフルタコにして、金奪って地元の先輩への納金とかカンパとかに当ててましたね。そうしたらジジイ、無駄に体力あるんで“その金持ってかれたら酒が飲めねえだろ、パチンコ行けねえだろ”ってえれえ形相で追っかけてくるんですよ。そんとき俺は思いましたよね。ジジイてめえ、そんだけフルタコ食って走れる元気あるなら働けよって。母親も結局まともに仕事しないで生活保護受けてたときありましたしね。鈴木さん、これでも生活保護受けてる奴ってズルくないって思いますか?

やばい。これは強敵である。

>私がこれまでウォッチして知っている貧困層の人間には二種類の人間がおりまして「無知無欲な草食清貧タイプ」「動物的な勘と反社会性を備えた肉食人間のクズタイプ」の二種類です。貧困ネタの記事を読んでいて一番モヤモヤするのが、これらの片側だけ取り上げて問題視するか擁護するか、もしくは混同して論点を意図的にずらしているかのどちらかという点にあります。

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舛添都知事の何が悪かったのか

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会社に例えて簡単に言うと「経費の使い方が不適切」ってだけの話なのですが・・・

例えるとこんな感じでしょうか

田舎の一族経営の会社でワンマン社長が社用車の高級外車を何台もプライベートで乗り回して、仕事もしていない名義だけ親族役員が高額報酬をGET、愛人を事務員として雇い入れ好きに振る舞わせる、会議費名目で飲み食い遊興をやっていたら税務署から車の使用実態やら役員の勤務実績などを刺されて真っ青に、社長は犯則調査の結果不起訴となるも、重加算税込みの追徴課税分を払い経営が傾き、社長が役員や株主から突き上げられても、筆頭株主である社長が地位にしがみついて離れず、グチャグチャの乱闘騒ぎになった挙句、引きずり降ろされて強制退任に。といった所でしょうか。

何かうちのじーさまがやっていた事をトレースしたらすごくしっくりしました。 :-)

で、面白かったのがこの会見です。

 

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